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【SNSトラブル】幼稚園のアルバム写真に「血痕」加工…クラスLINEで拡散された娘の画像に母絶句

コクリコ

【SNSトラブル】幼稚園のアルバム写真に「血痕」加工…クラスLINEで拡散された娘の画像に母絶句

子育て家庭にとって、SNSトラブルは決して他人事ではありません。子ども同士のやりとりだけでなく、保護者同士の間でも起きているのが現実です。リアルな体験談とともに、先輩ママの対策もご紹介します。

▶小学生ママが経験した【放課後トラブル】って? 事例と予防策<アンケート結果>

「そろそろ子どもにスマホを持たせたいけれど、トラブルが心配……」。そう悩んでいるパパママは多いのではないでしょうか。便利な反面、顔が見えないやりとりは、大人でも誤解を生むことがあります。まだ未熟な子どもたちなら、なおさらです。

本記事では、SNSトラブルを実際に経験したパパママたちの「リアルな体験談」をご紹介します 。ドキッとする事例とともに、先輩ママたちが実践している「我が子を守る回避術」もお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

アンケート概況:
コクリコラボアンケート「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2025年8月8日~28日インターネット上で実施。有効回答数は106件。

子ども同士のSNSトラブル 30人学級なら2~3人が経験

コクリコラボアンケート

「お子さんはSNSのトラブルを経験したことがありますか?」という質問に対して、「はい」と回答したのは全体の8.8%でした。一見すると、1割にも満たず、少数派と感じるかもしれません。

ですが、これを30人のクラスに置き換えてみると、2~3人が経験している計算になります。「クラスに数人は必ずいる」と考えると、意外と多いと感じませんか? もはや「うちの子のまわりで起きても不思議ではない」、身近な問題なのです。

実際にあった子ども同士のSNSトラブル事例

アンケートには、子ども同士のSNSトラブルに関するリアルな声が数多く寄せられました。どのようなトラブルなのかをみていきましょう。

言葉の暴力

・LINEであることないこと、嫌がらせの内容を送られた。(中1の女の子、小4の男の子のママ)

・長男が4年生のときでした。LINEをやり始めたばかりで、お友達と喧嘩になってしまい、そのときに相手の子がLINEのオープンチャットで長男の写真を晒す! と脅してきたようです。流石に勢いで晒されても困ると思い、泣いている長男から事情を聞きママ友伝いでその子の保護者の方とコンタクトを取り、ことなきを得ました。(小5、小4、小2の男の子のママ)

顔が見えないSNSのやりとりでは、ふだん使わないような強い言葉も出てきてしまいがちです。感情のままに発信する前に、「相手はどう感じるか」を考えることが大切。ですが、それは大人でも簡単なことではなく、子どもならなおさら難しいものですよね。

・小学校卒業前くらいからスマホを所持し、LINEを覚えたのですが、友達との個別のLINEにクラスの愚痴を送ろうとして、誤ってクラス全体LINEに誤爆投稿してしまったことがありました。送信取り消しのやり方がわからず、削除ボタンを押してリカバリーを図ってしまい、どうすることもできなくなり、気まずくなってクラスLINEを抜けたことがありました。卒業後の出来事だったので、特に目立ったトラブルには発展しなかったのですが、取り扱いには、充分気をつけてほしいと注意しました。(中3の女の子、小6の男の子のママ)

うっかり誤送信から生まれるSNSトラブルも、めずらしくありません。悪気がなくても、ひとつのミスが人間関係をぎくしゃくさせてしまうことがあります。

仲間はずれ

・LINEグループが複数存在し、1のグループにはAちゃんがいない。2のグループにはBちゃんがいないなど。。。なんだか「女子」特有な事情が存在し、難しいなぁと思います。LINE内で悪口等はないのですが、「CちゃんはAちゃんが嫌いだから、Aちゃんが所属してないんだよ~」等あります。。。今後、いつ加害者・被害者になってもおかしくない状況に怖さを感じています。(小6の女の子、小4の男の子のママ)

簡単に加害者にも被害者にもなりうるのが、SNSの世界。親としては、どちらの立場にもなってほしくないですよね。

・5類の感染で長期間学校を休んでいたとき、クラスのグループLINEに、長女の幼稚園のアルバム写真が白黒に加工され「RIP」(※)や血痕が加わった画像がアップされた。(小6の女の子、小3の男の子のママ)

※Rest In Peace(安らかに眠れ)の略語

なんとも胸が痛む経験をされたママもいました。「SNSだから」という言い訳は通用しないと思います。画面の向こうに傷ついている人がいるという当たり前のことを、どうしたら子どもたちに伝えられるのか、あらためて考えさせられました。

金銭トラブル・知らない人とのやりとり

・中1の息子が複数の友達同士で、ある子のもちものを壊してしまった。弁償することになり、子どもたちだけでグループLINEを作成し、弁償品(普通に販売されていないプレミア付きの商品だった)の購入について相談していた。高額のものを子どもだけで購入を決定し、その中のひとりの親が決済し、あとから1万円を超える金額の折半を要求された。定期的にLINEのチェックはしていたが、一夜で決済までされていて相談する余地もなかった。(中1の男の子、小4の女の子のママ)

子どもたちなりに「責任を取ろう」とした行動だったのかもしれません。ですが、金銭が関わるやりとりを子どもだけで進めてしまうのは、やはり危ういものだと感じさせられたエピソードです。

・ショート動画に顔を半分だけ出したことがあり、知らない人からカワイイネなどのコメントがあった。(小6の女の子、小2の男の子のママ)

・長男が中学時代にLINEのオープンチャット機能で見知らぬ人と繫がっていた。長女はLINEのオープンチャット機能で見知らぬ人とトレカ交換など金銭のやり取りをしていた。義務教育中は抜き打ちで親からの携帯チェックをしていたから大事にはならなかった。(高2、中3の女の子、5歳の男の子のママ)

近年、SNSトラブルに子どもが巻き込まれる怖いニュースをよく目にします。「うちの子に限って」ではなく、「誰にでも起こりうる」こととして捉えなければならない時代であることを実感します。親が見守り、気づいたときにすぐ声をかけられる関係づくりが何より大切ですね。

保護者同士でも発生する「大人のSNSトラブル」

SNSトラブルは、子ども同士だけでなく、保護者同士でも発生しています。

コクリコラボアンケート

「パパママは、園や学校、塾やならいごとなどの場面で保護者同士のSNSトラブルを経験したことがありますか?」という質問に対して、「はい」と回答したのは全体の6.6%でした。30人クラスに置き換えると1~2人程度と、子ども同士のトラブル同様、決して他人事とはいえない数字です。

「こんなことがあった」保護者のリアルな声

保護者同士では、どのようなSNSトラブルが発生しているのでしょうか。アンケートに寄せられたエピソードから、その実態を探ってみましょう。

・一言思っていることをLINEで伝えたら、グループから外された。(中1の女の子、小4の男の子のママ)

・PTAのグループLINE。年度の途中から急に既読無視をされるようになりました。ちなみにPTAの集まりで挨拶しても無視されるようになりました。(高1、中1の女の子のママ)

まるで子どものいじめのような「仲間はずれ」や「無視」が、大人同士でも起きています。ちょっとした言葉のニュアンスが誤解を生みやすいのも、SNSならではです。真意はわかりませんが、無視をしたり一方的に関係を断ったりするのは、やはり気持ちのよいことではありません。

・学校の登校班のグループLINE。隣の地区の児童を登校班に加えるかどうかで、話し合いがまとまらず、長文のLINEと電話で恫喝されました。その後も気に入らないことがあると、ある人から長文の苦情と脅しLINEが届くようになりました。とても攻撃的で子どもの前でも文句を言われるようになり、地区担当の先生に幾度も相談をしましたが、解決されず、攻撃してきた人が卒業するまで続きました。(高1、中1の女の子のママ)

SNSによっては、メッセージのやりとりだけでなく、電話までできてしまうものもあります。気軽に連絡できるツールが、人の心を傷つける凶器になってしまうケースも。

・子どもの習い事をいろんな保護者にねほりはほり聞いてきて、自分の子どもにその全部をさせようとする保護者がいた。うちもいろいろ聞かれて、回答を濁らせると、怒った顔のスタンプや文句を送ってきた。その後、そのメッセージが消去してあったので余計に怖かった。それから6~7年経ちますが、今はあっさりとした挨拶を交わすくらいになり、気持ち的にも引っかかるところはないので、ひとつの経験だったなという感じです。(中2、3歳の男の子、小6、5歳の女の子のママ)

・トラブルまでにはなっていないのですが、習い事で仲良くなったママさんからSNSを通してネットワークビジネスを勧められたことがあります。(小3、4歳、5ヵ月の男の子のママ)

トラブルまでには発展せずとも、SNSをきっかけにモヤモヤした気持ちを抱いたというママは多いようです。

先輩ママに聞く! SNSトラブルを回避する方法

SNSのトラブルは、未然に防げるならそれに越したことはありません。先輩ママたちは家庭でどのようなルールを決めているのでしょうか。

【子ども編】時間・場所・設定で守る

・平日はスマホ、タブレット、ゲームは禁止。休日のみOKですが、時間の制限を設けています。(小2、5歳の男の子、3歳の女の子のママ)

・LINE使用を許可する際、必ず親が目を通すこと・21時以降の使用は不可・リビングでの使用のみ許可・友達追加は親の許可制にしたこと。問題が起こってもすぐにキャッチできて、学校に申し出ることができた。(小6の女の子、小3の男の子のママ)

スマホを使う時間や場所を決めている、という声が多く寄せられました。「21時まで」「リビングだけ」など、親の目が届く範囲で使う工夫をしているようです。

・「LINE内容はすべて親が見る」のルールを設けています。「これはどうなの?」と指導できるようにしています。いつまで続けるか……子も今は素直ですが知恵がつくと「削除」しだしたりもありえるでしょうし……いつまで有効か……皆さんの案も参考にしたいです!!(小6の女の子、小4の男の子のママ)

・結構自由に使わせていたのですが、LINEのメッセージは小学生の間は私のタブレットでも見れる設定にして監視することにしました。ですが、子どものプライベートもあるので今後どうするべきか悩んでいます。(小5、小4、小1の男の子のママ)

SNSでのやりとりの内容は、親がチェックするというルールを設けているご家庭もあります。いっぽうで、「いつまで続けるべきか」「知恵がついたら削除されるかもしれない」など、悩む声も聞かれました。監視しすぎずに見守ることの難しさは、多くのパパママが感じているのではないでしょうか。

・子どもはクラスLINEに入らない! うちの子は巻き込まれなかったが、小学校5年生くらいからクラスの半数以上がクラスや学年のLINEグループに入って、しょっちゅうそこでトラブルが起きている。学校も介入しづらく、親もいろいろいるので、一度トラブルになると解決はほぼ無理です。我が家はあるトラブルをきっかけに、LINEのニックネームを「下の名前(親管理)」としています。中学生ですが、あくまでスマホは親との連絡用に渡していること、親が支払いをしているので親の所有物を貸しているだけであること、を口酸っぱく言っています。(中1の男の子、小4の女の子のママ)

トラブルの経験から、SNSでのニックネームを「下の名前(親管理)」にしているというママも。親が見ているという意識づけになり、子どもや相手にとっても自然な抑止力になりそうですね!

・子どもにスマホを買っていません。タブレット使用時は、オンラインゲームは他人に個人情報を教えないように指導しています。(中3、小4の女の子のママ)

・小学生の間はスマホは持たせない。(中2、3歳の男の子、小6、5歳の女の子のママ)

SNSトラブルを完全に避けるのは難しいもの。だからこそ、「そもそもSNSに触れさせない」という選択をしているご家庭も少なくありません。

・中学生の子を持つお母さんから聞いた、中学の先生が教えてくれた「SNSトラブルがあった際の対応」が印象的です。「顔が見えない状態で起きたトラブルは、必ず顔を見て、話し合って解決しましょう」とのこと。納得しかありません。(小2の女の子、3歳の男の子のママ)

万が一トラブルになってしまったら、SNS上で解決しようとせず「顔を見て話す」。この姿勢は、子どもにも大人にも大切なこととして、心に留めておきたいですね!

写真:KeyRabbits/イメージマート

【保護者編】「即レス」しない勇気を持つ

・グループラインには、必要なことしか投稿しない。(中1の女の子、小4の男の子のママ)・あまり深いやり取りをしない。(小4の女の子のママ)

保護者同士でのトラブル防止として、必要最低限のやりとりを意識しているという声が目立ちました。

・グループLINEではあせって投稿しないで、しばらく様子を見ることにしている。私と人では感じ方が違うし、言葉でどう表現するかも違うので、みんなのやりとりを見てから自分が発言したほうが安全。相手がどんな対応を望んでいるのか私だけではうまく把握できないことも多いので、みんなのやりとりを見てから動く。(小6の男の子のママ)

複数人が関わるグループ連絡では、まわりのやりとりを確認してから返信するようにしているという慎重派のママもいました。冷静に様子を見てから判断することで、思わぬすれ違いも防げそうです。

・園では役員の方からの「集まりのお誘い」(公園行きましょう、降園後遊びましょう等)は明確に禁じられていました。昔、役員の方から声がかかると強制力があるように見えたから、というのが理由だそうです。(小4の男の子、小2の女の子のママ)

園や学校によっては、SNSや連絡を通じた「お誘い」に明確な線引きを設けているところもあるようです。感じかたの違いによるトラブルを防ぐためにも、ルールとして明確な基準を示してくれているのはありがたいですね!

SNSトラブルを防ぐために、家庭でできること

SNS使用の低年齢化が進むなかで、子どもがトラブルに巻き込まれないためには、親がどう関わっていくかが大切だとあらためて感じさせられます。

顔が見えないやりとりだからこそ、対面以上に相手を思いやる気持ちを忘れない。その意識を、親子で共有していきたいですね。

みなさんは、SNSトラブルに巻き込まれないようにどんな工夫をしていますか?

※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります。(明らかな誤字等は修正のうえ記載)

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

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