今の檀れいだからこそ出せる、演技の「味」
パリ五輪が絶賛開催中の7月29日(月)の放送では、先週に引き続き、俳優の檀れいさんが登場。現在、様々な仕事をマルチにこなす檀さんから仕事に対する姿勢や、佐藤さんも気になるセリフの覚え方など、貴重なお話を伺いました。
佐藤:これが放送する頃には、舞音ちゃんはパリにいる訳でしょ?
佐々木:私、パリ初めて行くんですよ!すごい贅沢だなと思って、しっかり目に焼き付けてこようと思います。
佐藤:初パリが五輪?!うらやましいな~行きたいな~。頑張ってきてください!舞音ちゃんのことも応援します!
「大人になって、いろんなこと勉強したくなった」現在は中国語の番組にも出演
佐々木:いろんなジャンルでのお仕事をされてると思うんですけど、テレビもあるし、ドラマもありますし、舞台もあるし…
佐藤:あと中国語の番組もやってらっしゃいますよね?
檀:そうなんです。ライブで中国語の歌も歌ってるんですよ。
佐藤:元々話せたんですか?
檀:話せなかったです。中国語に触れ合うきっかけっていうのは、宝塚歌劇団で中国公演に2回行ってるんですけど、その2回目の公演のときにせっかくなので、少しでも中国語喋れるようになりたいなって思ってちょっと勉強してたんですね、個人的に。
そこで、中国語の歌に初めて触れたりだとか、講演で中国語喋ったり、なんか初めてそこで中国語に触れて、自分の中で中国語というのにちょっと親しみができて。ライブでもっと綺麗な発音で歌って、歌だけじゃなくちょっとでも喋れたらいいなっていうので、今年の春から「中国語ナビ」という番組で、1から中国語を学んでます。
佐藤:へえ~!なんか先週からお話聞いてると、すごく向上心があるというか。
佐々木:常に学ぼうとする姿勢を感じますよね!
佐藤:別に特に自分で何か意識的にされてるわけじゃなくても、自然とそういう性格だったりされます?
檀:20代は必死。30代も必死。40代で余裕が出てきたかなと思いきやそこまででもなかったな。あんまり歳のことは言いたくないですけど50代になって、なんか若いときって勉強するのって本当嫌だったんですけど。(笑)今は大人になって、何かいろんなこと勉強したいなとか、いろんなことを吸収したいなとか、そういうことをすごく強く思うようになったのかもしれないです。
「自分自身の変化を、大事にしていきたい」佐藤さんも気になる、檀さん流セリフの覚え方!
佐々木:いろんな役とかもお芝居されるじゃないですか。それこそこの間の「VIVANT」では、私は「この人、どっちの味方なのか、はたまた敵なのか」ってハラハラしながら見てたんですけど、お2人とも俳優さんで色々な役をやる上で、勉強とか準備とかって大変じゃないですか?
佐藤:檀さん、ちなみにこれ、本当に失礼なアレだったら本当申し訳ないんですけど、台本って、どうですか?セリフの入り方って若い頃と比べて…
檀:いや~入らないよね~!
佐藤:「あれ、ちょっと遅くなってるな」ってどのぐらいのタイミングで感じました?
檀:50くらいかな?隆太さんって何歳?
佐藤:僕44です、今年45歳の年代です。僕最近、「すごく遅いな」ってわけじゃないんですけど、遅いというか、おそらく台本と向き合ったときに入るスピードは一緒なんかもしれないんですけど「よし、やるぞ」っていう台本に向かうときのエネルギーが、「どっこいしょ!」って、昔よりエネルギー使うようになってきたなっていうのは、すごく感じるんですよ。
檀:あります、あります。「よいしょ」ってスイッチ入れないと入らないし、もちろん台本の中身の入り方のスピードっていうのがもう…せっかくセリフ覚えたのに、ちょっと休憩して紅茶入れて帰ってきたら「あれ何だったっけ」ってこと、やっぱありますよね。
佐藤:今どうやって覚えてらっしゃいます?
檀:う~ん、書くときもありました。とにかくずっと読んで読んで読んで読んで…内容を理解して入れていく。ただ、言いにくい言葉とか、自分が苦手とする言い回しとかは、台本の上の余白のところに書いたりして。耳で聞くだけじゃなくて、書いて、目で見て文字を確認して、そうやって何回も反復しますね。でも、そういうね、人として「大人になりすぎちゃった」という変化もやっぱり楽しんでいきたいし、だからこそ出せる味っていうのがありますよね。
佐藤:変化は確かにありますよね。
檀:うん、そこは本当に年々、自分の中で大事にしていきたいなっていう。
佐藤:若い頃には自分から放てなかった、香りみたいな何か空気感みたいなのって、皆さんありますもんね。
(「やる気スイッチラヂオ アストルム」より抜粋)