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ラストバトル〜3年生、最後の戦い〜 バスケットボール女子 夏冬連覇の夢絶たれた明豊

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夏冬連覇とならなかった明豊

第74回全国高校バスケットボール選手権大会県予選

10月31日 大分舞鶴高校体育館

決勝 明豊58-113大分

準決勝 明豊77-65藤蔭

 

 「思っていたドラマを描けなかった」。決勝戦後、目を潤ませながら語った杉山真裕実監督。今年8月、12年ぶりに全国高校総体(インターハイ)出場を果たし、一回り大きく成長した明豊。全国高校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)県予選は準優勝に終わり、「夏冬連続の全国大会出場」の目標は、あと一歩でかなわなかった。

 

 大分との決勝戦は、明豊らしいアグレッシブさに欠けるスタートだった。杉山監督は「大分戦はいつも苦手意識から構えてしまう。うちの悪いところが出てしまった」と不安がよぎったが、これまで培ってきた挽回力を信じた。しかし、得点源の坂田愛留(3年)への厳しいマークを徹底した大分の守備に、思うように得点が伸びなかった。オフェンス力が強みの明豊にとって、自分たちのプレーをさせてもらえないもどかしさが、歯車を狂わせた。得点差はじわじわと広がり、選手たちに焦りが見え始めた。確実に得点を重ねる大分に食らいつきながらも、終始リードを許す展開となる。

 

厳しいマークに苦戦した坂田愛留

 

 杉山監督は「勝ちへのこだわりは強かったが、体力がついてこなかった」と振り返り、要因として同日準決勝の藤蔭戦を挙げた。組織力の高い藤蔭に対し、ベストメンバーがほぼフル出場。「勝てたのはインターハイの経験が大きい」(杉山監督)が、決勝戦に向けて体力を温存することはできなかった。杉山監督は「何を言っても言い訳になってしまう。3年生は本当によく頑張ってくれた。次の世代が今日の敗戦をどう感じ、今後にどう生かすか」とリベンジに向けてスタートを切る。

 

 けがを抱えながらプレーしたキャプテンの金丸瑞稀(3年)は、「実力の差を痛感した。大分はやっぱり強かった」と話し、坂田は、「大分に勝ってナンバーワンになることが目標だったから、悔しい。ディフェンス力の弱さが敗因」と振り返った。伊藤あんな(同)は「3年間、試合に出させてもらい、先輩の思いも背負って戦ってきた。監督たちを東京に連れて行くことで恩返しがしたかった」と言葉を詰まらせた。3年生が後輩へ託すのは、「もう一度全国へ」という思い。敗戦の悔しさはチームの歴史となり、原動力として息づいていく。

 

夏冬連続の全国大会出場が途絶え、涙する明豊の選手たち

 

 

(柚野真也)

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