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「おじいちゃんのおむつ替えさせて!」孫のひと言に笑いと将来への思いが交錯した日【体験談】

シニアカレンダー

孫が生まれてからというもの、わが家は毎日がにぎやかです。そんな中、最近あった出来事が、思わず笑ってしまうと同時に、将来についても考えさせられるものとなりました。

成長を感じる瞬間

ある日、私が孫に「やさしいお兄ちゃんだね」と声をかけたのは、孫が弟に哺乳瓶でミルクを飲ませていたときのことでした。ほんの少し前まで、自分自身が哺乳瓶でミルクを飲んでいた孫。その姿に成長を感じて目を細めていたところ、娘(孫の母親)が「ダメよ」と注意しました。

孫は「できる!」と主張し、娘は「無理!」と、ゆずりません。実はこの押し問答は、おむつ替えがきっかけでした。ミルクをあげるのとは違い、おむつ替えは排泄物で手が汚れる可能性があり、娘はかたくなにやらせようとしなかったのです。

孫が欲しがった意外なもの

ある日、孫を連れて近所のドラッグストアへ出かけたときのこと。「何か欲しいものはある?」と私が尋ねると、孫は迷わずおむつの棚を指さしました。幼いながらも「おむつ」という字を読める孫。ところが指さしたのは、赤ちゃん用ではなく「大人用のおむつ」だったのです。

私が笑いながら「これが欲しいの?」と聞くと、孫は真剣な表情で「うん」とうなずきました。そこで「これは大人用だよ」と言うと、孫はこう言ったのです。

「知ってるよ。おじいちゃんのおむつ替えをやらせて!」

思わぬ返答に、私は言葉を失いました。私はまだ50代半ばで、大人用おむつなど必要ありません。それでも孫にとっては「誰かの世話をしたい」という純粋な気持ちがあったのでしょう。

妻との会話と将来への思い

家に帰り、このエピソードを妻に話すと、妻はクスッと笑いながら言いました。

「よかったじゃない、介護してくれる孫がいて」

その言葉に苦笑いしつつも、心のどこかで安心感を覚えました。とはいえ、介護を受けるまでにはまだ時間があります。そのときまで、孫は私になついてくれているでしょうか。

試しに妻にも「君は私のおむつ替え、できる?」と聞いてみたところ、即答で「無理!」。夫婦であっても、別の人間であることを改めて感じさせられる瞬間でした。

まとめ

孫の純粋な「お世話したい」という気持ちは、成長の証でもありました。まだ先のことではありますが、いつか本当に介護が必要になる日が来るのかもしれません。そのときも、今日のように家族と笑い合える関係でいたいと、心から願っています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者:八木ナオ/50代男性・会社員
イラスト/おんたま

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)

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