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箱根駅伝は大混戦!駒大、青学大軸も東京国際、順大、国学院も虎視眈々

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イメージ画像,ⒸChiccoDodiFC/Shutterstock.com

全日本大学駅伝でエース2人欠いた駒大が連覇

11月7日に行われた全日本大学駅伝の結果は、学生3大駅伝の最終戦となる箱根駅伝のさらなる混戦を予想させるものだった。

中継所での首位交代が6回もあるめまぐるしい展開。最終的には優勝候補筆頭だった駒大が2年連続14度目の優勝を飾ったものの、2位青学大との差は大会史上最小となる8秒。紙一重の勝利だった。

チーム3本柱のうち、鈴木芽吹、唐澤拓海の2人をケガなどで欠きながら、駒大が連覇を果たした。エース級が2人もいなくて勝てるのだから、その底力を見せつけたと言える。

大八木弘明監督はレース後、こう語った。「鈴木芽吹、山野力、篠原倖太朗らを今回使おうと思いましたけど、けがで使えなかった。その代わりにチャンスをもらった選手たちが一生懸命走ってくれた。これはチームにとって大きな材料になりましたね」。エースを欠いて、さらにチームが強くなったということだ。

前半はもたついた。1区(9.5キロ)で1年生の佐藤条二が区間賞を獲得したものの、2区(11.1キロ)の青柿響、3区(11.9キロ)の佃康平と力のある2人が伸び悩んだ。5区を終えてトップとは1分51秒差の9位。「正直、これでは優勝はどうかな、という気持ちはありました」と大八木監督は振り返る。

それでも最後の3区間で逆転できるところに今の駒大のすごみがある。もちろん、その核になるのは学生最強ランナーで3年生主将の田澤廉。今回は7区(17.6キロ)を走り、区間賞で先頭の座を奪還した。それでも、大八木監督は「あと、10秒、20秒は離さないといけない選手」と手厳しい。

全日本の結果に加え、鈴木、唐澤が復帰することを考えれば、箱根の優勝候補筆頭も駒大になるだろう。前回大会の優勝メンバーが8人も残っている点も大きい。

「今後はレギュラークラスを復帰させて、箱根に向けて20キロという距離をしっかりと取り組んでいきたい。箱根は勝ちにいきたいと思います」と大八木監督の言葉にも自信がみなぎる。

負けてなお手応えを感じた青学大

「悔しいですよね。勝てるチャンスはありましたし」。レース後の記者会見でこう語ったのは青学大の原晋監督だ。

青学大は僅差で敗れたものの、改めてその地力を見せた。2区の中村唯翔が区間14位、6区(12.8キロ)の若林宏樹が同12位と伸び悩んだものの、ほかの6区間では区間賞2人、区間2位が1人、3位が2人、4位が1人。総合力は駒大に引けをとらない。

「二つの区間で2桁順位では優勝は難しい。それでも優勝争いに絡んだのは地力があるから。今回はパズル(選手配置)の組み合わせに失敗した」。選手のせいにしないところが原監督らしい。

明るい材料がある。左大腿骨の疲労骨折で昨年はレースに出られなかった3年生の岸本大紀が3区で日本選手トップの走りを見せた。原監督も「駅伝男健在」と喜んだ。

1年生から主力として活躍する2年生の佐藤一世は5区(12.4キロ)で区間賞。エースの近藤幸太郎は駒大の田澤との差を最小限に抑えた。田澤のように1人でレースの流れを変える「大エース」はいないものの、誰が出ても大丈夫というのが青学大の現状だ。

原監督は「全日本の登録メンバー16人は、誰を走らせてもいいくらいの状態でした。2区間増える箱根駅伝への手応えを感じましたね」と負けてなお、自信を深める。

箱根の優勝争いの軸になるのは、駒大、青学大の2校だろう。ただ、出雲を制した東京国際大、全日本で3位の順大、同4位の国学院大も侮れない。今年度の箱根は例年以上に楽しみだ。

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記事:鰐淵恭市

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