尼崎の『たつみ食堂』市場でその日仕入れた新鮮な「お造り」やリーズナブルな定食が味わえる♪ 尼崎市
毎月第1土曜日、『尼崎市公設地方卸売市場』では市場の機能や役割を広く市民に知ってもらう機会として「市場開放フェア」が開催されています。そんな同市場内にある、場内で仕入れた新鮮な魚を使った調理を提供している『たつみ食堂』へ取材に行ってきました。
お店は南門の入り口からかなり奥へ入った指定業者・関連事業者と呼ばれるエリアにあります。
こちらの通路を進んでいくと……。
「新鮮お造り」と書かれた青いのぼり旗が立っている、年季の入った店構えのお店を発見しました。
店内は、昭和にタイムスリップしたようなレトロな雰囲気で、カウンターとテーブル席の両方があります。なんと1970年に行われた大阪万博の少し前から営業している老舗店で、今は83歳のお父さんと息子の2人で切り盛りされています。
メニューを見てみると、今の物価高ではなかなか見ることができないリーズナブルな価格が多く一番お手頃なのは500円を出しておつりがくるものがあってどれを食べようか悩んでしまいます。
そして、それ以外にも出来たての惣菜やショーケースに入ったお造りも選んで食べれるようになっています。
家庭的で温かみのある料理が並び、小さいサイズのお惣菜は250円からなので定食についついプラスしたくなっちゃいます。
ショーケースの「お造り」もみせていただくと、この日のラインナップはマグロ・ホタテ・かつお・はまちなどなど豪華なもの。
店主が朝の5時から市場で仕入れた新鮮なものが並び、「お造り」は6時以降から並ぶそうです。値段もまぐろは1,000円で、そのほかは800円とかなりリーズナブル♪
筆者は今回口コミでも美味しいと評判だった「からあげ定食」と「お造り」をいただきました。「からあげ定食」には、メインのからあげとごはん、マカロニサラダ、お味噌汁がつき価格はなんと700円です。
からあげは5つも入っており一つ一つがとっても大きくボリューム満点です。外はサク、中はじゅわ～と肉汁があふれ出ししっかりつけられている下味が筆者好みでご飯が進みます。
「お造り」はどれをいただこうかと悩んでいると「せっかくなので全部試食してみてください！」とこんな豪華な盛り合わせをいただいてしまいました。どれも新鮮そのものでウキウキが止まりません。
まずは筆者の大好物のホタテからいただくとぷりぷりで甘みが強い！こんな新鮮で美味なものを800円で提供するのはかなり難しいそうですが、市場の方にも協力してもらいこの値段を維持しているそうです。
鯛はポン酢でいただくと身はしっとりとした食感で噛むほどに旨味を感じられます。
南半球にしか生息しないといわれている天然のインドマグロ（ミナミマグロ）は、こんなに分厚いのに口に入れた瞬間とろける食感で脂が甘かったです。
なかなか一見さんは入りずらいと感じてしまうかもしれませんが、安くて美味しいもの、特に「造り」は新鮮そのものなので市場の活気を感じながら「市場開放フェア」で訪れた際はぜひ一歩足を踏み入れてみてください。
場所
たつみ食堂
（尼崎市潮江4丁目4-1 尼崎市公設地方卸売市場）
営業時間
5:00～14:00
定休日
日曜日、祝日、年始、臨時休場日（市場カレンダーに準ずる）