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盛り盛りのデコネイル女子にリールを持たせてみた 慣れればネイルは問題なし?

TSURINEWS

メバリングのリール(提供:TSURINEWSライター井上海生)

最近周りの女性に釣りが好きだと自分から言うようになった。勝手な思い込みかもしれないが、釣りとは「男の世界」と思われているのではないかと、話題にするのを避けていたのだ。しかし職場に人の入れ替わりが結構あって、私自身まあまあの中堅となり、いつまでも黙っているみたいなのも恥ずかしい。今回は、19歳の女性、いや少女ともいうべき若い娘さんと話し、釣りデビューの可能性を探ってみた。

19歳の女性にルアーを開陳

この娘さん、見た目はわりとお姉さん系で、コンセプトカフェなんかで働いているのかなという感じもする(実際は学生さんで、しかもなかなかの秀才)。釣りについて彼女に語ろうとして若干気になるのが、手指の爪だ。ネイルゴテゴテ。いやこれくらいではこの年齢ではゴテゴテというほどではないのかもしれないが、おじさんの目にはなんだか毒々しく映る。

「井上さんって休みの日、何やってるんですか?」と例によって紋切り型の質問が来たので、いつもならイヤ別に全然寝てるだけだよとくだらない答えを返すのだが、ここで一歩、踏み込んだ。「釣りとかしてるよ。ルアーフィッシング」と言うと、「あっ、そんな感じします」と言われてしまったのには苦笑した。知らない間に「釣り顔」になっているのだろうか?

思いがけない好反応を得られたので、私のメインの釣りであるライトゲームについて軽く話し、ルアーを見せてみた。まずは、最近買ったルアーだ。こちらは写真で見せた。

メバリングに向けて買い足したルアー(提供:TSURINEWSライター井上海生)

「これ1個いくらすると思う?」と私が聞くと、「うーん。1500円くらいですか?」と答える。なかなか当て勘が鋭い。実際1500円~1800円だ。ちなみに、ネイルの料金は、1か月ごとの交換で15,000円ほどかかるらしい。それが高価なモノなのかどうか私にはわからない。人の価値観ってそれぞれだ。

じゃあリールを持ってみて……

何かとまっすぐな反応を見せてくれる娘さんなので(何せまだ10代なのだ!)、こっちも面白くなってくる。じゃあじゃあ、とリールを見せてみると、これがまたフッと笑みが漏れるような持ち方をしてくれた。

いいねえ、ガタガタ持ち(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ガタガタ持ちである。「えっとね……」と持ち方をちょっと修正してやろうとすると、やはりこの子、勘がいい。途中で「あっ」とイイ感触がきたらしく、スッときれいな持ち方をしてみせた。

一発で持ち方修正(提供:TSURINEWSライター井上海生)

ハンドルを回しながら、「あー軽い。気持ちいい」と本当にナチュラルな感想を語ってくれる。「この道具の感じだけで、結構興味出てくるかも」とまで言ってくれた。

自分が釣るならどれ?

さて、では生のルアーを見せてみる。先日筆者が釣りに行ってきたときに使って水洗いし、まだザルに入れていたものを、バッとひっくり返してみた。「ハリ、気を付けてね」と言いながら、「この中で釣れそうな気がするのはどれ?」と聞いてみる。

彼女はしばらく考えたのち、「これ」を指さした。しかしネイルのせいで、ちょっと一瞬どれのことだかわからない。

このルアーが釣れそうとのこと(提供:TSURINEWSライター井上海生)

この緑×橙のルアーがお気に入りらしい。ほほーん。確かにコイツ、よく魚がつくんだよな。

コレに決めた!(提供:TSURINEWSライター井上海生)

確か今年の春のLTシーバスの口開けは、このルアーだったはずだ。メバルもガンガン食ってくる。

ところで、ネイルは釣りに支障ないのだろうかと遠回しに聞くと、「私これでいろいろやるのに慣れてます。裁縫もできるから。たぶん慣れたら大丈夫だと思う」と自信たっぷりに言う。へえ……すごい。

「今度、とりあえずこれで何か釣ってくるね」と言うと、「うん、ガンバって!」と応援してくれた。

「料理はできないけど釣るだけなら」

さすがに初回から踏み込みすぎるのも何だが、ここまで道具やら何かを見せて、「正直、ちょっとでも釣りをしてみたいという気はした?」と聞いてみると、「私、料理はできないんですけど、釣るだけなら楽しそうかも」と、どこまでもうれしい答えをくれる。いいんだ、いいんだ、料理なんて。ゲームフィッシングだけでも楽しいぞ。この子は本当に、なんというか、優しいイイ娘だ。いい意味で釣りの世界に引き込めたらいいのだけれど。

それにしてもリールを見せたとき、ハッと気づいて正しく持ち直した瞬間には感動した。こういうのを見ていると、釣りに男女は関係ないのだなと思う。どちらかと言うと必要なのは、センスと、僭越ながら私みたいな釣り人との出会いのような、「きっかけ」なのかもしれない。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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