犬が『トイレ中にみせる行動』の意味とは?排泄中の心理状態や飼い主がすべき配慮まで
1.ソワソワしたりウロウロしたりする
犬はトイレに行きたくなると、ソワソワしたりその場をウロウロと歩き回ったり落ち着きのない様子が見られます。
また、トイレをしたい場所でクルクルと回る姿もよく見かけるのではないでしょうか。これは地面に生えている草などを踏み固めることで、肛門に当たらないように地ならしをしているのです。
他にも、地面に穴やトイレの邪魔になりそうな虫などがいないかどうかなどを確かめているといわれています。
尿意や便意で愛犬がウロウロしているときはトイレまで誘導し、そっと見守るようにしましょう。
2.排泄中に飼い主を見つめる
犬はトイレ中になぜか飼い主を見つめてくるときがあります。目をそらした方がいいのか、見守っているほうがいいのか迷ってしまいますよね。
犬がトイレ中に飼い主を見つめてくるのには、以下のような理由があります。
✔上手にトイレができたので褒めてほしい
✔トイレの場所が合っているのか確認している
✔トイレ中だから見ないでほしい
トイレに失敗して叱られた経験のある犬は、トイレ中に飼い主の様子を伺うような仕草を見せることがあるようです。
トイレトレーニング中に叱られることが多いと、安心して排泄をすることができなくなってしまいます。慣れるまでは失敗しても強く叱らず、根気よくトイレの場所を覚えさせるようにしましょう。
3.周囲を警戒する
犬に限らず動物はトイレ中の無防備な姿を見られることが苦手です。敵に襲われないよう本能的に周囲を警戒しながら排泄することがあります。
特に野生での生活経験がある犬の場合は、トイレ中に警戒している様子があるかもしれませんね。
室内飼いされている犬であれば、飼い主が近くにいてくれると安心した様子でトイレを済ませる子も多いかもしれません。
臆病な性格の子だと、誰かの視線があるだけで不安に思うこともあるようなので、愛犬の性格に合わせてトイレ環境を整えてあげるようにしましょう。
4.排泄後に砂をかける
犬がうんちをした後に、後ろ足で砂をかけたり地面を掘るような仕草を見せることはありませんか?
これは自分のニオイを周囲に広げる「マーキング行動」のひとつです。うんちが見えないように隠している行動だと思いがちですが、よく見ると見当違いなところを蹴っているのがわかります。
うんちに砂をかける仕草は、排泄物のニオイを広げて「ここは自分の縄張りなんだ」とアピールする本能的な行動なのです。
5.飼い主に隠れて排泄をする
犬が飼い主から隠れるようにトイレをする場合、トイレをすることに対して「恐怖心」を抱いている可能性があります。
お迎え後すぐやトイレトレーニング中など、トイレに失敗してしまったときに怒られたトラウマを抱えて隠れるようになってしまったのかもしれません。
また、叱ったつもりがなかったとしても、粗相をしてしまったときに慌ててしまったり大きな声を出してしまったりすると、犬は「怒られた」と感じてしまうことがあるようです。
排泄をしたことで怒られてしまったと学習してしまうと、飼い主から隠れるようにトイレをするようになります。
安心してトイレができない状態だと、心身共に大きなストレスになってしまうため注意が必要です。
他にも、トイレ環境が落ち着かない場合も隠れてトイレをする原因となります。騒がしい場所であったり、カーテンやタオルなどひらひらと動くものが近くに置いてあったりするような場合、気が散ってトイレに集中できなくなってしまうようです。
まとめ
犬にとってトイレ中は、無防備な姿になる危険な状態です。安全な室内であっても、警戒心の強い子は些細なことが気になってしまいストレスを感じることがあるので気を付けるようにしましょう。
また、トイレが上手にできたときは、たくさん褒めてあげるようにしてください。飼い主が側にいることで安心してトイレができる、という状況にしてあげることが大切です。
愛犬が上手にトイレができるようになるまで、厳しく叱らずに根気よく向き合ってあげるようにしてくださいね。