現場の声を聞くために 白井市が保育士の交流会を企画
白井市が、公立・私立の枠を超えた、定期的な保育士同士の交流の場を企画しました。
現場の声を聞き、働きやすい環境づくりを目指すといいます。
白井市を選び、働いてもらうために
きっかけは、各地での不適切保育や保育中の事故などが取り上げられる中、どうやって保育士の不安や負担を減らして保育士不足を解消していくのか、公立・私立の枠を超えて一緒に検討していかないかという、ある私立園園長からの提案だったといいます。
白井市健康子ども部保育課課長の片桐啓さんによると、白井市では、保育士の就職フェアを開催したり、保育士の養成校を回ったりする中で、賃金よりも働きやすさを重視して職場を選ぶ人が多いという実感を得たといいます。
白井市の保育園を選んでもらうために、市として働きやすさの向上に努めることを重要な課題と位置付けました。
和やかなオフサイトミーティング
市では保育士の不安や負担を減らすため、昨年度より、公立・私立が協力して不適切保育のチェックリスト作成やICT化を進めていましが、もっと現場の保育士たちの声を直接吸い上げようと企画したのが、保育士の交流会でした。
取り組みは2023年10月から始まったばかり。
副園長クラス、中堅職員クラス、初任者クラス、と経験や職位によって開催日を分けます。
お菓子をつまみ、お茶を飲みながら、リラックスした雰囲気で、まずは現場の問題点を話し合います。
同じ立場の保育士が集まって話すことが問題解決の糸口になると期待される他、いずれは保育士自らが解決策を市や保育園に提案してもらうことを目指しているそうです。
10月の交流会では、各回10園ほどから十数人集まりました。
保護者との関係性や、特別な支援を必要とする子どもへの対応など、共通する課題が見え、既に手応えを感じているといるそうです。
市保育課では、年間で各グループ2回ずつの開催を予定しています。
「保育士の皆さんの負担にならない範囲で、まずは皆さんが来たいと思える会になれば。現場の声を直接聞く機会として、期待しています」と片桐さんは話しています。(取材・執筆/倫)
※問い合わせ 電話番号/047-497-3488 白井市保育課