【アップル インテリジェンス】実はもう使える!「iPhone16」で「消しゴムマジック」できる『クリーンアップ』を使ってみた!
2025年から使えると話題のAppleの「Apple Intelligence(アップル インテリジェンス)」。実は、すでに日本でも一部機能が使えることをご存じだろうか。日本語版提供に先駆けて、AppleのAIの実力をレビューする!
Apple Intelligence(アップル インテリジェンス)とは?
「Apple Intelligence」とは、2024年6月の「WWDC」で発表されたAppleの生成AIサービスのこと。テキスト生成や要約、音声の文字起こし、画像生成などを自動で行ってくれる機能だ。
2024年11月末時点では、アメリカ(英語)でのみ使用可能となっており、日本では2025年4月以降に予定されている。(英語言語に設定すれば日本でも使用可能)
対象機種でiOS 18.1にアップデートすれば使えるようになる
しかし、言語に依存しない機能、例えば写真アプリに搭載された「クリーンアップ」は、日本(日本語設定)でも利用可能。意外とこれが知られていない。iOS18.1にアップデートすれば、iPhone 16シリーズ全機種、およびiPhone 15 Pro/Pro Maxで使用できる。
日本語対応版リリースに先駆けて、「クリーンアップ」ツールの使い勝手を確かめてみよう。
いらないものをワンタップで消去! iPhone版「消しゴムマジック」
「クリーンアップ」とは、写真に映っている不要なものや人をあたかもいなかったかのように消せる機能のこと。消えたものや人がいた空間は、できるだけ自然に見えるように修正してくれる。基本的な機能は、Androidスマートフォンに搭載された「消しゴムマジック」と同じようだ。
百聞は一見に如かず。筆者が浅草で撮影した写真を例に、さっそく使ってみよう。
①写真アプリを開き、編集したい写真を選ぶ。
②画面下の編集ボタンをタップ。
③右にある「クリーンアップ」を選択する。
※初回使用時はダウンロードされるので少し待機。
④消したものをなぞるか、円で囲む。
※厳密になぞったり囲む必要はなく、ある程度大まかでOK。自動で消したいものを判別してくれる。
操作としてはたったのこれだけ。⑤右上のチェックを押せば保存される。
ほか通行人たちもクリーンアップすると、人がいなくなり門だけの写真となった。これはすごい。
どれくらいの精度で消えているのか拡大してみると、消した跡は分かる。明らかに歪んでいたり、ごちゃっとしていたり。人物判定されなかった持ち物なども残るようだ。これらは繰り返し囲ったりなぞったりすることで、多少改善される。
こちらが繰り返しクリーンアップしたもの。残っていた靴やボヤっとした陰影がなくなり、より自然な印象になった。
とはいえ、あくまでAIがそれっぽく修正したものなので、細部まで現実のままじゃないとダメ! という場合には使えない。その点はご注意を。
また、Androidの「消しゴムマジック」にはない機能として、クリーンアップ選択時に自動的にハイライトがされる機能が搭載されている。これは削除の候補をiPhoneが提案したもので、なぞったり囲ったりしなくても、タップするだけでそのハイライト部分を消してくれる。
いちいちなぞったり囲ったりしないので簡単だし、なによりきれいに消してくれる気がする。まずはこのタップで大まかに消してから、囲ったりなぞったりしてきれいにしていくという方法がよさそうだ。
続報を待ちつつ、「クリーンアップ」できれいな写真を撮りまくろう!
「クリーンアップ」はiPhoneで撮影した写真に限らず、全ての写真で使用可能だ。過去に撮影した写真も、「Apple Intelligence」の力でよりきれいにできるかもしれない。
「Apple Intelligence」の本格的な日本語対応は2025年4月以降。それまでは「クリーンアップ」で実力の一部だけでも試しておこう。
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