茶髪のロン毛じゃない!? “対象外”だったサッカー選手 イメージと違った結婚生活
■初対面で変わったイメージ「あまりにも普通っぽい」
実際に交際、結婚するとイメージとのギャップが大きかった。静岡朝日テレビの元アナウンサー広瀬麻知子さんの夫は、今シーズンからJ3カターレ富山でプレーする河井陽介選手。今回のコラム「広瀬奮闘中」では、ギャップがあったサッカー選手との生活について明かす。
前回のコラムでは多くのサッカー選手の家族が通る道、移籍について書きました。今回のテーマは、サッカー選手と育児です。
まず、私は元々、結婚相手としてサッカー選手は対象外でした。子どもの頃にテレビで見た印象が大人になっても残っていて、「チャラチャラしている」、「家に帰ってこない」というイメージを持っていました。結婚する時は「サッカー選手だけは気を付けよう」と思っていました。
ところが、共通の知人を介して初めて夫と会った時、「茶髪のロン毛じゃない!?」と驚きました。あまりにも普通っぽくて、サッカー選手とは思えない外見でした。話していてもチャラチャラした感じがなく、サッカー選手のイメージが変わりました。
■平日は夫が昼過ぎに帰宅 ママ友の反応は両極端
夫と出会ってからサッカーを見るようになって気付きましたが、長い髪をなびかせるサッカー選手はほとんどいません。たまたま子どもの頃に見た選手の印象が強烈だったんですね。
家に帰ってこないというイメージも全く違いました。シーズン前のキャンプやアウェーの遠征を除いて、夫は自宅に帰ってきます。シーズンオフは2か月間、家で過ごします。普段の練習日は昼過ぎに帰宅くるので、子どもたちと遊んだり、一緒にお風呂に入ったりしています。
この間に私は家事ができるので、すごく助かっています。でも、ママ友に話すと反応は両極端です。「父親が平日に子どもと遊んでいるのは、うらやましい」と言われる場合と、「夫が半日も家にいるのは息苦しい。シーズンオフの2か月は耐えられない」と悲鳴を上げられるケースがあります。どちらの比率が高いかは、世の中のパパがショックを受けないように控えておきます。
長男は夫にベッタリです。幼稚園のお迎えも夫が行っているので、午後に練習が入ったり、病院に行ったりして家にいない時、代わりに私がお迎えに行くと「何でパパが来ないの？」と残念そうな顔をしています。
■長男の行事にも積極的に参加 長女にはデレデレ
夫は幼稚園の行事にも張り切って参加しています。初めての運動会は試合で行けませんでしたが、授業参観やクリスマス会は夫婦で見に行きました。クリスマス会は間近で長男を見て「ビデオで見るのとは違う」と感激していました。泣くのを我慢していたそうです。
現在、長男は4歳、長女は1歳です。夫は長男とサッカーやバスケットをしたり、おままごとをしたりしています。長女とは散歩したり、抱っこして話しかけたりして過ごしています。本人は全然意識していないと言っていますが、長女といる時は顔が緩んで、声もワントーン高くなっています。私や長男に見せないデレデレした表情をしています。
＜プロフィール＞
広瀬麻知子（ひろせ・まちこ）。千葉県我孫子市出身。2010年に静岡朝日テレビにアナウンサーとして入社し、1年目から「ピエール瀧のしょんないTV」を担当。その後、情報番組のMCや県内ニュースのキャスターを務め、2020年3月付で退社した。2018年に当時清水エスパルスでプレーしていた河井陽介選手（現在はカターレ富山所属）と結婚。現在2児の母。