猫がいるお家には『危険すぎる換気法』4つ 安全に空気を入れ替えるには?
猫がいるお家には『危険すぎる換気法』4つ
1.窓を開けっ放しにする
猫がいる家庭で、窓を開けっ放しにすることは非常に危険です。
猫は好奇心旺盛で、外の世界に興味を持ちます。そのため窓が開いていると、簡単に外に飛び出してしまう危険性が高いのです。
とくに高層階に住んでいる場合、窓から転落すると命に関わる重大な事故につながってしまいます。
猫は小さな隙間からでも外に出ることができるため、窓を少しだけ開けている場合でも注意が必要です。
2.網戸のまま換気する
一見すると網戸があれば安全だと思われがちですが、実はさまざまなリスクが潜んでいます。
というのも猫は予想以上の力を持っており、興味のある物を見つけた際に網戸に体当たりをしたり、爪を立てたりすることがあるからです。
とくに経年劣化した網戸や設置が不完全な場合、猫の力で簡単に外れたり破れたりしてしまう可能性があります。
また外の鳥や虫を見つけた時、猫は興奮して予期せぬ行動を取ることがあり、網戸を突き破って脱走してしまうケースもあるようです。
そのため猫のいる家庭では、網戸だけでの換気はなるべく控えるようにしましょう。
3.換気扇(プロペラタイプ)をつける
猫がいるお家でプロペラタイプの換気扇を使用するときは、注意してください。
このタイプの換気扇は、猫にとって「興味深い動く物体」として認識されることが多く、猫が近づきすぎてしまう可能性があります。
とくに換気扇が低い位置に設置されている場合、猫がジャンプして換気扇に触れようとして、巻き込まれたり、怪我をするリスクが高いです。
換気扇のプロペラ部分は高速で回転するため、もし猫が誤って触れてしまうと、大きな事故につながるかもしれません。
また猫の毛が換気扇に吸い込まれると、換気効率が低下するだけでなく、故障の原因にもなるため、プロペラタイプの換気扇の取り扱いには十分注意してください。
4.対策していない状態での留守番中の換気
留守中は誰も監視する人がいないため、猫が予期せぬ行動を取った際に対応することができません。
とくに窓や網戸を開けたままの状態で外出することは、さまざまな事故やトラブルを引き起こす可能性があります。
たとえば強風で窓が大きく開いてしまったり、雨が室内に吹き込んだりすることで、猫が驚いて予想外の行動をとったり。
また開いた窓や網戸から虫や小動物が侵入することで、猫が興奮して網戸を破って脱走したり、高所から転落したりする可能性もあります。
そのため換気を行う時はなるべく飼い主が自宅にいるときに行い、留守時は窓の開けっ放しなどをしないようにしてください。
安全に空気を入れ替えるには?
空気洗浄機を活用
猫がいるお家で安全に空気を入れ替えるなら、空気清浄機が非常に効果的です。
空気清浄機は窓を開けずに室内の空気をきれいにできて、花粉やほこり、ペットの毛、さらには臭いを取り除く役割を果たします。
とくに猫は毛の抜けやすい動物であり、空気中に舞う毛がアレルギーや呼吸器系の問題を引き起こすことも…その点、空気清浄機を使えば清潔な環境は保ちやすくなるでしょう。
また猫がいる環境では、室内の臭いがこもりやすいため、脱臭機能がある空気清浄機を使うことで、より快適な空間を維持することができます。
このように空気清浄機は、猫の安全を確保しつつ、効率的に室内の空気を循環させられるので、猫がいる家庭にはおすすめのアイテムです。
猫用の脱走防止アイテムを使用
猫の脱走防止アイテムを活用することで、より安全な換気が可能になります。
たとえば、窓用のパネルセットやベランダ用の防護ネットなどは、窓を開けて換気する際の転落事故を防ぐ効果が期待できます。
これらの脱走防止アイテムを適切に組み合わせることで、猫の安全を確保しながら、効果的な換気を行うことができます。
ただし完璧な製品はないため、換気中は可能な限り猫の様子を見守ることをおすすめします。
まとめ
猫がいるお家での換気は、猫の安全を確保するために特別な注意が必要です。
窓をそのまま開けたり、網戸のまま換気したりすることは避け、換気をするなら猫用のパネルやネットを使用するなどの対策を講じましょう。
猫が安心して外の空気を楽しめるように、安全対策をきちんとするのも飼い主の大切な役目です。
(獣医師監修:加藤桂子)