「憧れのGTを求めてパラオへ!」海外遠征釣行の準備を解説【予約・パッキング・Wi-Fi】
TSURINEWSをご覧の皆様、こんにちは。ライターのヨウスケです。憧れの魚を追いかけたい!それが海外でも!そう思ったことはありませんか? 私もその一人でした。今回は、学生時代から憧れたGTを求め、南国パラオ共和国へ遠征した話です。特に、海外遠征のハードルとなる荷造りや移動方法についてまとめた準備編をお届けします。
GTを求めてパラオに海外遠征釣行
みなさま、この魚をご存知でしょうか?
そうです。釣り人であれば誰もが知っているであろう魚、ジャイアントトレバリー(通称GT)。和名を浪人鰺といいます。日本国内では九州本土以南、つまり屋久島、トカラ列島、沖縄などに生息しています。
その美しい魚体と暴力的な引きによって、多くのアングラーを魅了し続けています。しかし、国内においては生息域が南西諸島中心と限られているため、チャレンジするのが容易でないのが現実です。
実際に私も「GTに挑戦しよう!」と思ったものの、さまざまな条件が重ならず、1年間で一度しかチャレンジできませんでした。
どうせ挑戦するならGTの魚影が濃いパラオ共和国で、と思い旅先に選びました。
海外遠征のチケットと予約
まず悩んだのが、海外へのチケットの取り方。加えて「パラオに到着したとして、宿や移動手段はどうするんだ?」という点でした。
こうした問題は、パラオ旅行を専門に扱っているグローバルサービス株式会社「ナイスデイツアー」様を頼ることで、すべて解決しました。
旅券の確保、宿の手配、空港からの送迎までを電話とメールでサポートしてくださいました。また、海外旅行の準備、当日、帰国までの注意点も丁寧に教えてくださいました。
さらに、今回はGTフィッシングツアー参加を希望したため、ツアーの紹介と予約もしていただきました。
資金と言葉の壁
釣り旅には、必ず大なり小なり旅の資金が必要となります。今回のパラオ共和国までの旅の資金は、飛行機と宿代(4泊)を考えると20万円以上は準備する必要がありました。
GTを目標にしてから、他の釣りを極力控えることで、旅の資金を貯めていきました。
海外遠征に憧れても、「言葉の壁が……。英語は喋れないし。」と躊躇することがあるのではないでしょうか?
私も英語が得意というわけではありませんが、特に問題なく旅をすることができました。例えば、スマートフォンで日本語を英訳し、相手に見せるだけでも伝わります。
とはいえ、簡単な定番英会話くらいは覚えておくと便利なのは間違いありません。
海外遠征での釣具のパッキング
今回、私が一番悩んだのは海外遠征のための釣具のパッキング、つまり荷造りでした。今回の私の荷物はこのような形になりました。
海外遠征のパッキングを紹介した動画配信サービスは多くないのですが、気になる方は検索してみると良いかと思います。今回は、あえて現地でレンタルタックルなどを借りず、タックルや釣具をすべて持ち込むことにしました。
航空会社によって預け荷物のルールは異なりますが、ユナイテッド航空のエコノミークラスでは、預け荷物は23kgまで、3辺の合計が157cm以内なら1つ無料で預けられます。
まずこれに衣類や釣具を詰め込みました。ちなみにリールは背中のリュックに入れて大事に移動することにしました。
2個目の手荷物としてロッドケースを40ドル(または相当額の円)で預けることができました。サイズ超過手荷物には高額な超過料金がかかったり、受付拒否されることもあるそうです。事前にしっかりと手荷物の規定を確認しましょう。
今回は、3本継ロッドとパックロッドを準備することにしました。海外遠征の預け荷物は、日本国内ほど丁寧に扱われません。
実際、私のスーツケースは凹んで帰ってきました。これは決して珍しいことではなく、「ロッドが折れていた」といった話も聞いたことがあります。そこで、次のようにロッドのパッキングを行いました。
分かりづらいかもしれませんが、梱包用のプチプチでロッドを巻き、激しく揺れてもケース内で動かないようにタオルや衣類を詰めました。帰国後に確認しましたが、破損やトラブルは全くありませんでした。
ネット環境について
最後に、「海外でスマホとインターネットは使えるのか?」という悩みが生まれました。各携帯会社によって異なりますが、海外でスマートフォンを使用するためのオプション契約があります。
もしくは、少々高額ですが、日本の空港でレンタルできるポケットWi-Fiを利用するのもおすすめです。
準備編終わりに
大事なことを忘れていました。海外遠征に限らず、最も大切な準備は時間の確保と釣り旅の許可でしょう。
大型の遠征となれば、多少なりとも誰かの力を借りることになるはずです。魚と海への感謝だけでなく、支えてくれる人や出会う人への感謝も、釣り人として持つべきだと改めて感じた旅となりました。
<ヨウスケ/TSURINEWSライター>