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創業100年、地元民に愛される酒蔵カフェ 下関市「酒庵 空」

山口さん

皆さん、酒蔵ってどんなイメージがありますか?
「なんとなく入りづらそう」「女性が楽しめるのかな?」など…どこか敷居の高いイメージをお持ちではありませんか?
今回は、そんな従来のイメージを覆す、おしゃれな「酒蔵カフェ」を紹介します。

【写真はこちら】歴史ある建物を利用して作られた和のおしゃれカフェ!

酒蔵の事務所を使った和の空間

訪れたのは、下関酒造「酒庵 空(しゅあん くう)」(下関市幡生宮の下町8-23)です。

昭和初期、元々は酒蔵の事務所だったということもあり、歴史を感じさせる門構えです。

扉の前にはメニュー表が掲示されていました。

メインメニューは

酒蔵のチーズケーキ……530季節のチーズケーキ……550酒蔵のホットサンド / キューバンサンド(ハム)……580
          / ツナメルト(ツナ)……580

どんな食事ができるのか胸を高鳴らせながら店内へ。

中に入るとすぐのところに置かれてあるのはお酒を飲む時に使われる木枡とそこに入れられた番号札。

こちらのカフェ、お好きな番号の木枡セットを持って、レジカウンターに向かい番号札を渡して注文。
そして枡だけ持ってお好きな席へ向かう、というシステムになっています。

木枡を持って席に向かうとそこは高い天井!開放的な大きな窓からは綺麗に植えられた緑が目に飛び込んできます。

テーブルや椅子なども和のイメージで統一されたお洒落な空間です。

店内では雑貨も販売されていますが、待っている間にそれを眺めるのも楽しいです♪

酒粕を使った酒蔵ならではのメニュー

今回注文したのは、大吟醸の酒粕を使用したチーズケーキとコーヒーです。

酒蔵のチーズケーキ 530円酒蔵コーヒー 530円
※店内利用時ドリンクはセットで50円引き

そして、店内限定で食べられるこちらも注文してみました。

酒蔵栗ぜんざい 700円 ※お漬物・緑茶つき

チーズケーキは大吟醸の酒粕が使用されており、甘さの奥に日本酒の香りがほんのりして、大人のスイーツ。

栗ぜんざいは栗がゴロッと入っており、こちらもやはり酒粕の香りが後からしてきて、お酒の香りとスイーツの甘みが調和して、他では味わえない酒蔵ならではの味わいです。

スイーツが美味しいのは勿論のこと、店内は常連さんで賑わっているものの喧噪さは一切感じさせません。

その秘密は音楽。

このカフェによくマッチしたクラシックが店内に響き…とにかく癒やされます…!

どうして、酒蔵なのにカフェ?

その秘密を、下関酒造・代表取締役、内田忠臣(うちだただおみ)さんに伺いました。

提供:下関酒造

冒頭でも、記した通り、「酒蔵」だと敷居が高く、一般の人が入ることがなかなかできなかったそうです。

日本酒に接する機会がなかなかない若い女性にも是非!日本酒の美味しさや楽しみ方を知ってもらいたい!!

そこで、女性従業員の方に聞き込みし、「女性が気軽に酒蔵に来れるようなカフェ」を併設したとのこと。

まずはカフェで楽しんでもらい、日本酒に興味を持っていただき、またその流れで気軽に酒売り場を眺めてもらいたいとのこと。

では、酒蔵のカフェってどう作ろうか?

…酒粕とチーズは同じ発酵食品だから、チーズケーキならできる!!
ということで、チーズケーキから始まり甘酒パンケーキ、甘酒スコーンに、梅酒カヌレ……と、スタッフさんが「自分が食べたいもの」を研究し試作を重ね、この

「酒蔵にあるものを使って作るスイーツ」

がコンセプトのカフェができたそうです。

ちなみに、大吟醸の酒粕で作るこのスイーツ達はみんな、熱を加える事でアルコールが飛びますので、お子さんでも食べられますし、お車の運転も大丈夫との事。

日本酒の売り場もこだわり空間

では、お隣にある酒売り場ものぞいてみましょう。

こちらは大正12年からの建物を壊すことなく、修復していくことで現代まで引き継がれているそうです。

創業101年目という事なので100年以上前の建物!

やはりこちらの売り場も素敵なジャズが流れており、代表のお話では、お酒を楽しく飲んでいただくための演出で、音楽も大切にしているとのこと。

コロナ渦前は毎年のようにジャズコンサートを開催し、お酒と共に幸せな空間を提供していたそうです。

今後、また再開したいと仰ってたので、とても楽しみですね!

今回は「酒庵 空」さんをご紹介させていただきました。

あまり日本酒のことを知らなくてもシンプルにカフェとして楽しめるお店ですので、是非気軽に足を運んでみてくださいね。

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