【多摩散歩コース】狛江市~東京で一番小さい市。コンパクトに楽しむ歴史散歩~
狛江市の面積はわずか6.39平方キロメートル。東京で一番小さい市であり、全国で2番目に小さい市だ。多摩地域の東端に位置し、世田谷区、調布市、川崎市多摩区などに隣接し、小田急線で新宿まで約25分と至便。住宅地として発展しているが、高層マンションが少ないのも特徴で、住みやすい街として知られている。古代からの歴史があり、多摩川の渡し場や古墳時代の遺跡・狛江古墳群など史跡が多く、これらの史跡が住宅地に点在しているというのも特徴の一つ。こうした史跡に加え、奈良時代創建の泉龍寺、平安時代創建の伊豆美神社、室町時代創建の明静院、さらに江戸時代の農家を移築復元したむいから民家園などを組み合わせた歴史散歩が楽しい。
【散歩コース】
スタート:新宿駅から小田急線急行で25分・230円。
小田急小田原線喜多見駅→(7分/0.5km)→慶岸寺→(9分/0.6km)→岩戸八幡神社→(すぐ)→明静院→(28分/1.9km)→多摩川決壊の碑→(15分/1km)→多摩川河川敷→(7分/0.4km)→西河原公園→(12分/0.8km)→伊豆美神社→(2分/0.2km)→兜塚古墳→(5分/0.3km)→むいから民家園→(7分/0.5km)→亀塚古墳公園→(8分/0.5km)→泉龍寺→(3分/0.2km)→小田急小田原線狛江駅
ゴール:小田急線で新宿駅まで28分・270円。
今回のコース◆約6.9 km/約1時間45分/約9200歩
イボ取り・皮膚病に御利益があるといわれる塩地蔵を安置「慶岸寺」
境内に祀られる塩地蔵は、古くからイボ取りや皮膚病に御利益があるとされ、かつては参拝者が仏体に塩を塗りつけて祈願していたという。現在、塩地蔵は風化してしまっているが、信仰の証しとしてその姿を残している。
「慶岸寺」詳細
慶岸寺(けいがんじ)
住所:東京都狛江市岩戸北4-15-8/営業時間:拝観自由/アクセス:小田急電鉄小田原線喜多見駅から徒歩8分
相撲で勝ち取ったご神体で創建「岩戸八幡神社」
旧岩戸村の鎮守社。相撲で勝てば鶴岡八幡宮のご神体が手に入るという対決で、この地の怪力無双の勇士が勝利。持ち帰ったご神体で、永禄元年(1558)に創建したのが始まりといわれる。
「岩戸八幡神社」詳細
岩戸八幡神社
住所:東京都狛江市岩戸南2-8-2/営業時間:拝観自由/アクセス:小田急電鉄小田原線喜多見駅から徒歩16分
岩戸八幡神社隣接の天台宗の寺院「明静院」
室町時代後期、台順法師により開山された古寺で、本尊は阿弥陀如来。本堂には、狛江市の指定文化財である秘仏の木造薬師如来像が安置されている(非公開)。
「明静院」詳細
明静院(みょうじょういん)
住所:東京都狛江市岩戸南2-10-13 /営業時間:拝観自由/アクセス:小田急電鉄小田原線喜多見駅から徒歩16分
テレビドラマにもなった大災害「多摩川決壊の碑」
1974年、豪雨で多摩川堤防が決壊し、洪水により家屋19棟が流出した。この災害をモデルにドラマ『岸辺のアルバム』が作られ、当時大きな話題になった。碑には水害の内容と決壊時の写真がはめられている。
「多摩川決壊の碑」詳細
多摩川決壊の碑
住所:東京都狛江市猪方4丁目先/営業時間:見学自由/アクセス:小田急電鉄小田原線和泉多摩川駅から徒歩9分
スポーツに野鳥観察にと幅広く利用「多摩川河川敷」
山梨県の笠取山を水源とし、東京都の西部から南部を通り東京湾に流れる一級河川の多摩川。狛江市付近はゆるやかに流れ、広々とした河川敷は、公園やグラウンドで利用され、自然豊かで野草や野鳥の観察にもぴったり。
「多摩川河川敷」詳細
多摩川河川敷
住所:東京都狛江市猪方4-1/アクセス:小田急電鉄小田原線和泉多摩川駅から徒歩8分
池がのどかな水辺の景観をつくる桜の名所「西河原公園」
多摩川に沿って造られた、噴水や池などを配した公園。水辺の憩いの場であり、子供の遊び場としても人気。大木が多く、約80本の桜が咲く春は、人気の花見スポットになる。
「西河原公園」詳細
西河原公園
住所:東京都狛江市元和泉2-38-1/営業時間:入園自由/アクセス:小田急電鉄小田原線和泉多摩川駅から徒歩13分
商売繁盛、病気平癒、縁結びに御利益「伊豆美神社」
狛江で古くから信仰が篤(あつ)い古社。創建当時は多摩川沿いにあったが、天正19年(1550)の多摩川の洪水によって現在の場所に移転。関東三大鳥居の一つといわれる石造りの鳥居がある。
「伊豆美神社」詳細
伊豆美神社(いずみじんじゃ)
住所:東京都狛江市中和泉3-21-8/営業時間:拝観自由/アクセス:小田急電鉄小田原線和泉多摩川駅から徒歩17分
6世紀なかばに造られた姿をとどめる「兜塚古墳」
東京都史跡に指定されている、高さ約5m、直径約36mの円墳。6世紀なかばの築造と推定され、円墳を取り巻く溝から円筒埴輪の破片が出土している。墳丘の形状をとどめる貴重な古墳。
「兜塚古墳」詳細
兜塚古墳(かぶとづかこふん)
住所:東京都狛江市中和泉3-23/営業時間:見学自由/アクセス:小田急電鉄小田原線狛江駅から徒歩16分
江戸時代の農民気分でのんびりした時間を『むいから民家園』
狛江市に残されていた江戸時代の古民家を移築復元し、展示している。屋内に入ることができ、当時の暮らしを体感できる。「むいから」とは屋根に使っている麦わらのこと。
『むいから民家園』詳細
むいから民家園
住所:東京都狛江市元和泉2-15-5/営業時間:9:30~16:30/定休日:月(祝の場合は翌)/アクセス:小田急電鉄小田原線駒駅から徒歩10分
帆立貝形の前方後円墳があった地「亀塚古墳公園」
全長40mを超す帆立貝形の古墳。1951年に行われた発掘調査で銅鏡や馬具など多くの遺物が出土したが、現在残されているのは前方部の一部のみ。徳富蘇峰(とくとみそほう)が揮毫(きごう)した「狛江亀塚」の碑が立つ。
「亀塚古墳公園」詳細
亀塚古墳公園(かめづかこふんこうえん)
住所:東京都狛江市元和泉1-21-12 /営業時間:入園自由/アクセス:小田急電鉄小田原線狛江駅から徒歩9分
霊験あらたかな湧き水で有名「泉龍寺」
本堂は狛江市最古の建造物といわれる歴史ある寺。境内の弁財天池は、雨乞いをすると必ず霊験があったといわれる霊泉で、1960年代まで近隣の水田を潤してきた。
「泉龍寺」詳細
泉龍寺(せんりゅうじ)
住所:東京都狛江市元和泉1-6-1/営業時間:拝観自由/アクセス:小田急電鉄小田原線駒駅系から徒歩2分
【狛江市の名店グルメを堪能!】
地元で採れたての野菜を生かした本格イタリアン『イタリア食堂Vino uno』
シェフ自らが選び抜いた地元の新鮮野菜を使った料理が評判のイタリアンレストラン。写真は自慢のビーフシチューをメインに、前菜、パスタ、手作りパン、ドリンクが付くコース4400円。
『イタリア食堂Vino uno』店舗詳細
イタリア食堂Vino uno(いたりあしょくどうヴィーノウノ)
住所:東京都狛江市元和泉1-8-12泉の森会館1F/営業時間:12:00~14:30・18:00~21:30/定休日:月/アクセス:小田急電鉄小田原線狛江駅から徒歩1分
狛江で長く愛される、やさしい味『夢菓子工房セ・ジュール』
厳選したこだわりの材料で作る、体にやさしい自然派スイーツ。写真は、ふわふわの食感に加えてしっとりでもっちり、という絶妙な食感の焼きドーナツこまりん1個324円。
『夢菓子工房セ・ジュール』店舗詳細
夢菓子工房セ・ジュール
住所:東京都狛江市和泉本町1-2-8/営業時間:10:00~18:00/定休日:月・火/アクセス:小田急電鉄小田原線狛江駅から徒歩4分
取材・⽂・撮影=アド・グリーン
『東京は奥の方がおもしろい! 東京多摩散歩地図』より