3年前の未成年飲酒・喫煙議論を乗り越え人気女優へ「誰もいない森」コ・ミンシ
Netflix(ネットフリックス)で配信中の『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』(Netflix/2024)が、ドラマファンから好評を得ている。
なかでも主演を務めるコ・ミンシの演技が話題に。ベテラン俳優キム・ユンソクを凌駕するのではないかと思うほどの熱演ぶりだ。
「彼女しか目に入らない」という視聴者が登場するなど、物語を大いに盛り上げ今本国で最も注目を浴びている。
しかし約3年前に、イメージダウンにつながりかねない議論で世間を騒がせた過去が。
2017年に『猟奇的な彼女』(SBS)で、脇役を務めて女優デビューを果たしたコ・ミンシ。その後順調に数々の作品に出演し、2020年の世界的ヒット作『Sweet Home -俺と世界の絶望-』で、高校生役に扮して一躍人気女優の座を獲得した。
同作をご覧になった人は覚えているのではないだろうか。足のけがのために好きだったバレエを辞め葛藤する姿や、自分を大切にしてくれる兄への申し訳なさからくる冷ややかな態度、怪物との戦いを通して成長していく様を見事に描き出したのが記憶に新しい。
そして同年の年末には、『五月の青春』(KBS2/2021)にキャスティングされたニュースが流れ、彼女の活躍に多くのドラマファンが期待していた。
ところが、2021年3月に韓国のネット上で拡散された写真によって未成年飲酒・喫煙疑惑が浮上、世間を騒がせることに。
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それは彼女が17歳(韓国年齢)だった2011年に撮られたもので、居酒屋のような場所で、酒瓶とタバコの吸い殻があるテーブルを前に、コ・ミンシと思われる人物が友人と共に写ったものだった。
写真が公開された翌日に、本人が自身のインスタグラムで事実であることを認め謝罪して一件落着。しかし日本においても言えることだが、韓国でもこの手の話題は大きなイシューになりやすく、一時議論へと発展した。
しかも当時は、他の芸能人の校内暴力暴露が相次いでおり、関係のないコ・ミンシも似たようなレッテルを貼られ、悪いイメージがつくことに。
スター女優への階段を上り始めた矢先のことで今後が心配されていたコ・ミンシ。
どうなることかと思われたが、その約2カ月後に『五月の青春』が予定どおりスタートし、2023年と2024年には『Sweet Home -俺と世界の絶望-』の続編にも出演、再び演技で注目を浴びるように。
そして冒頭で触れた『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』では、これまでにないほどの存在感を発揮して、過去の議論を完全に払拭した様子。ミステリアスかつ魅惑的なキャラクターを熱演し、多くの視聴者を虜にしている。
またバラエティー番組での活躍も目立っており、今年レギュラー出演した『ソジンの家2』(tvN/2024)では、デビュー前のアルバイト経験を活かして効率的に作業を進める姿と誠実さが話題に。
前シリーズで活躍したものの今回は兵役のために参加できなかったV(BTS)が、思わず嫉妬(?)してしまうほど、共演者はもちろん大衆からも愛される存在となった。
まだ出演は決定していないが、現在オファーを受けて検討中のドラマが3本もあるコ・ミンシ。一時暗雲が立ち込めていたが、見事ピンチを乗り越え女優として華やかに活躍中だ。
(ライター/西谷瀬里)