【キャリア教育の充実へ】万代高等学校と新潟青陵大学・短期大学部が高大連携協定を締結
万代高等学校と新潟青陵大学・新潟青陵大学短期大学部との高大連携協定締結式
新潟青陵大学(新潟市中央区)と新潟青陵大学短期大学部(同)は3月11日、新潟市立万代高等学校(同)と高大連携協定を締結し、調印式を開催した。この協定により、高校と大学の教育連携を強化し、生徒と学生の視野を広げ、資質や能力の向上を目指す。
調印式は新潟青陵大学・短期大学部の1号館2階講義室で行われ、新潟青陵学園の篠田理事長、新潟青陵大学の木村哲夫学長、新潟青陵大学短期大学の菅原陽心学長、万代高等学校の田村裕司校長らが出席した。
今回の高大連携協定の目的は、大学が高校の「総合的な探究の時間」などの教科に対し、より専門的かつ発展的な知識を提供することで、生徒の知的探究心を高め、学習意欲と目的意識の向上を図ることにある。また、高校の進学指導に関すること、大学教育および入試の分析・助言等に関することなども連携内容に含まれている。
学校法人新潟青陵学園の篠田昭理事長
新潟青陵大学の木村哲夫学長
新潟青陵大学短期大学の菅原陽心学長(右)
万代高等学校の田村裕司校長
連携協定締結にあたり、木村学長、田村校長が次の通り挨拶した。
木村学長「当面は探究活動に関する支援、大学進学に関することが主だが、徐々にそれ以外のことでも活動できるようなことがあれば幅広く検討して、協議して進めていきたい」
田村校長「高校改革を迫られている中で、万代高校もいろんな意味で改革していかなければいけないと考えている。キャリア教育を通じて生徒がやる気を出し、自ら学習に取り組めるようになることが、これからの時代に必要だ。青陵大学との連携を結ぶことは、様々な意味で教育活動が充実していくため、非常にありがたい」
また、木村学長はインタビューで「漠然と福祉などのイメージしか持てない高校生に対して、実務系の教員が体験を話すことで将来像を描けるようにし、地域で働き、地域に貢献できる人材育成を伝えられることが本学の強みである」と語った。
一方、田村校長は「今回の協定締結により相談のハードルが下がり、より多くの提案が可能になることで活動の幅が広がることを期待している」と述べた。
青陵学園として高大連携協定は今回で5校目の締結となる。なお、万代高校はこれまでに新潟医療福祉大学と協定を締結しており、今後は新潟食料農業大学と新潟薬科大学との連携協定締結が予定されている。