北京ダック食べ放題4048円! 雑居ビルの中華料理屋に入店したら「暗黙のルール」があった / 高田馬場
実はつい最近まで高田馬場の駅前に不法占有の一帯があったことをご存知だろうか。改札を出て向かいの線路沿いの一画で幸寿司があった飲み屋街と言えば記憶にある人も多いかもしれない。
現在は撤去が完了しているが、現場に貼られた解体工事のお知らせの名称にも「高田馬場不法占有建物解体その他工事」と記載されている。高田馬場ってこういう昔の怪しさが残っていてもおかしくない雰囲気あるよなあ。
そんな高田馬場で私(中澤)が気になっているのが、ロータリーを渡った雑居ビルにある中華料理店。北京ダックの写真が大きく掲載された看板が出ていて、そこにはこう書かれている。「3680円食べ放題」と。
・看板に書かれた情報
看板をよく見てみると、3680円は税抜き価格で、税込4048円という価格が小さく書かれている。さらに「100品以上」「120分制」との文字も見て取れた。
これ実際満足度高いんだろうか? 看板に大きく表記されている価格以外にワンドリンクや席料がかかるパターンは最近の食べ放題で多い。あと、料理の質とかも気になる。
・入店してみれば分かる
まあ、案ずるより産むが易し。入店してみれば早いだろうということで、入店したところ、ワンドリンクや席料はなかったんだけど、1つ看板に書かれていないルールがあった。
それは食べ放題は2人以上からということ。店員さんいわく「中華料理の食べ放題は大体そう」なのだそうな。当方ド素人ゆえ、そんな暗黙のルールがあることは知らんかった。というわけで友人を呼んで後日2人で再訪した。
・注意
4048円食べ放題のメニューを数えてみたところメニュー数は112品。看板の通り、北京ダックもその食べ放題メニューの中に含まれている。
注文は紙にメニュー番号を書いて店員さんに渡すスタイル。1人3品ずつ注文でき、食べ終わったらまた追加できる。注意事項として食べ残しについての記載があった。食べ残しの量が多い場合は1皿につき税込550円追加料金がかかることが明記されているため注意しよう。
・本場オーラ全開
そんなわけで大胆かつ繊細に選んだわけだが、その気持ちで改めてメニューを見てみると、かなり本場を感じる品が並んでいる。例えば、普通のエビチリと別に「元祖海老チリのソース炒め」があるし……
「フカヒレの玉子炒め」は玉子がふわっとして美味しいし……
最もインパクトが強いもので言うと……
「マーラー味付アヒルの頭」があった。
アヒルってそこまで食べるんだ……。その「捨てる部分なし」なアヒルの利用っぷりに本場を感じた。頭だけに骨ばってて肉は少なめだけど、濃厚な味がする。
・餃子がウマイ
もちろん、角煮、担々麺、炒飯、餃子などの日本でお馴染みの中華料理も普通に質が高い。
特に、餃子はぼってりと餡が詰まった肉々しさにこの店の個性が垣間見える。色んな店舗を食べ歩くほどの餃子好きではないけれど、逆に言うとそんな私でも分かる違いがあった。
そのバリエーションの豊富さと本格的な味の食べ放題は、日本の中華チェーンにはない贅沢さが感じられる。友人と話しながら食べていたら、気づけば2時間が過ぎていた。初めて見るメニューの楽しさもあって時間が早く過ぎたように感じた。食のエンタメである。
最後に支払いをしたところ、価格も1人税込4048円と謎の追加はなし。満足度は高かったと言えよう。
・高田馬場店の良いところ
店員さんによると、本店は横浜中華街で人気の店らしい。知らない世界だったけど、ガチ中華好きには知られた店なのかもしれない。そんな店の名前は『民福 北京烤鴨店 高田馬場店』。店名になっているだけあって北京ダックもウマかった。
ちなみに、その北京ダックの味で思い出したのだが私は『民福 北京烤鴨店』の上野店に行ったことがある。ただし、上野店は料金形態がまた違ったため、店によってコースにバラツキがあるようだ。
それを踏まえると、休日も平日も食べ放題価格が同じ4048円なところは高田馬場店の良いところと言える。休日、羽を伸ばす選択肢としてはアリな店だ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 民福 北京烤鴨店 高田馬場店
住所 東京都新宿区高田馬場1-26-7 名店ビル 3F
営業時間 月・火・水・木・金・祝前日・祝後日11:00~15:00、17:00~23:00 / 土・日・祝日11:00~23:00
定休日 無休
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.