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【正直な感想】16時間断食(ファスティング)を1ヶ月間続けたら「幸せとは何か」という境地に辿り着いた

ロケットニュース24

16時間は食べ物を断ち、残りの8時間は何を食べてもヨシ……みたいなのが『「空腹」こそ最強のクスリ』という本に載っていた16時間断食(ファスティング)の方法。

なんとなく始めてみたら簡単に2週間が経過したという記事は以前にお伝えした通りだが、そのまま何の苦労もなく、あっという間に1ヶ月間の16時間断食を達成してしまった。

その後の私に何か変化はあったのだろうか。学術的なことは一切無視して、あくまで「16時間断食を1ヶ月間続けた私が感じたこと」を書いておきたい。

・基本ルール

まず、私が実践した16時間断食は比較的ユルめな方法にしてみた。甘い飲み物はOKとしたり。ナッツ類の間食はOK。食事は2食ないし1食。必ず毎日16時間以上の断食をすること……みたいな。詳しくは以前の「2週間経過記事」を参照してほしい。

・よかったことその1

16時間断食を1ヶ月間続けていた間の変化であるが、これまた以前の記事で書いたことと同じく、やたらとメシがうまく感じたのがまずひとつ。

8時間しか食事ができないので、必然的に1日2食ないし1食になる。こうなると、その「1食」にかける情熱がすさまじいことになるのだ。一食入魂みたいな。

・よかったことその2

続いては、今にして思うと、やたらと体の調子も良かった。私はキックボクシングに加えてポールダンスもしている運動オヤジだが、断食中はバリバリと動けた。

なんというか、軽かったのだ。体重への意識が非常にシビアなキックボクシングをやっていると、体重計に乗らなくても自分の体重がなんとなくわかる。

あ、今日は重いな。(体重計に乗る) → やっぱり……みたいな。

それが16時間断食を続けていた間は、一切なかった。スタミナ切れすることも不思議となかった。

ポールダンスの練習中も調子が良かった。長州力風に言えば「コンディションが良かった」。腸が休めていたからかのかどうかはわからないが、とにかく動けた。

そして最高のコンディションのままポールダンスの初舞台を踏んだ。少し失敗しちゃったけど、やりきったし、楽しかった。

緊張と興奮と断食明けの状態で飲む打ち上げのビールのウマイことウマイこと。これ以上ない幸せを感じた。

・痩せた?

痩せるのかどうかについては「食べる量が増えたら太るし、減ったら痩せる」から何とも言えない。

体の中の水分量が増えたら体重も増えるし、汗などで水分が減ったら体重は減る。体重の数値というものは、それだけのことだと、キックボクシングを通じて学んだ。

しかし事実として、16時間断食のスタート時は66kgだったのに対し、ちょうど1ヶ月後は64.3kgになっていた。ただ2週間経過時は63.8kgだったので、増えたり減ったりが正直なところ。平均するとマイナス2kgくらい。

でもまあ、体感として、「太りにくくはなる」とは思う。劇的に減ることもないが、急激に太ることもない。なぜなら2食しか食べないから。しかしその2食をドカ食いしてたら太ることだろう。

・唯一のストレス

てな感じで、ほぼ何の苦労もなく、体重も2kgほど減らして1ヶ月間の16時間断食を終えたのであるが、ストレスが無かったかといえば「ありまくった」が答えである。

何に対してストレスを感じていたのか。それは、「食事を2回しか作れない」というストレスだ。言い方を変えれば「ごはんを2回しか食べられない」というストレスでもある。

私は調理師免許を持っているほど料理が好きで、なによりも自分で作るメシが大好きだ。今日は何を作ろう。今晩は何を食べよう。それを考えるのが幸せでもある。

しかし、食事は1日2回。もちろん3回食べても良いけども、8時間の間に3食は、満腹感もあって「楽しめない」。なので最高でも2回になる。

──ふと、人生、あと何回メシを食べられるのかなと考えたりする。1日3食なら1年間(365日)で1095回。1000回以上もワクワクできる。

ところが16時間断食で2食になると、730回。よく「人生の半分損している」と言うが、現実問題「人生の1/3損している」ことになる。

仮に今年45歳の私が65歳まで生きるとして、1日3食なら、あと2万1900回ワクワクがある。一方、2食なら1万4600回になってしまう。

これでいいのかと。

なによりも料理をするのが好きで、なによりも美味しいものを食べるのが好きな私が、人生の1/3損するようなことをしても良いのだろうか?……となったわけだ。

また、2食になるので、タンパク質や野菜が摂りにくかったってのも悩みだった。朝は納豆ごはん。昼は蕎麦。おわり。もしくは昼に弁当。夜は肉食。やはり野菜が足りてない。

工夫すればなんとかなりそうだけど、今まで通りの食生活で3食 → 2食にすると、どうしても足りないものが出てきてしまう。さて、どうしよう……と。

結局のところ。

体調と健康をとるのか。

それとも心の幸せをとるのか。

できれば両方だけど……

私は心の幸せをとりたい。

1日3食生活に戻そう!

そう思い、ピッタシ1ヶ月で16時間断食は終わりとした。

ところが!

好きなものを好きな時間に食べても良いという開放感から、マクドナルドでクリームソーダみたいなのを飲むわ、ソフトクリームを食べるわ、アイス箱買いして1日2本食べたりするわ……とか好き放題やってたら、

たった3日で体重が66.65kgまで増えてしまった。あっという間に2kg以上も太った。16時間断食スタート時よりも増えている。

まぁでも体重なんて水分、水分……と思おうとしても、現実問題、体が重い。重いと思うように動けなくなり心が落ち込む。

しかもだ。

「1食入魂」の1日2食ではなく、フリーダムな1日3食(以上)にしたとたん、そこまでメシが美味しく感じなくなってしまったのだ。テキトーなモノを食べちゃうってのもある。

なんか、おかしい。

もしかして体が2食に慣れてしまったのか?

心の幸せを選んで3食に戻したのに、ブクブク太るわ、美味くねえわ、なんだか逆に心が病んできてしまったのである。

どうしたもんかなと悩んでいる。

16時間断食自体はまったく苦ではなかったし、体の調子も肌艶も非常に良かった。「一食入魂」も楽しかったし、今にして思えば良い睡眠がとれていた。

ということで、もうしばらく16時間断食を続けてみようかなと。

タンパク質や野菜は、お弁当とかで工夫して摂っていこうと。料理は料理で「1作入魂」でいこうかと。

私の尊敬する片岡鶴太郎さんは、1日1食であると聞く。彼は快楽(幸せ)を求めていろいろ試行錯誤した結果、1日1食に行き着いたのだという。

1日2食。彼に比べたら2倍である。私も自分の体を実験台に、トライアンドエラーを繰り返し、私の体が最も調子の良くなる食べ方を探求したいと思う。

自分自身の快楽(幸せ)のために。

参考リンク:書籍『「空腹」こそ最強のクスリ』(Amazon)(楽天市場)
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
screenshot:断食トラッカー(iOS)、HealthPlanet

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