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ピーポ君の家事業 愛宕小が逃げ込み訓練 市内に4400軒 周知に課題も

タウンニュース

ステッカーのある保育園に駆け込んだ児童らと対応する職員

市立愛宕小学校で5月31日、児童が不審者に遭遇した想定で「ピーポくんの家」に逃げ込む訓練が行われた。「ピーポくんの家」とは、地域の子どもの緊急避難所として登録されている商店や事業所、一般家庭などのこと。市内70校のうち、69校4432軒が登録されており(2024年3月末時点)、市内で同様の訓練を行っているのは愛宕小のみという。

1〜4時間目の授業を使い訓練を行ったのは同小の2年生約50人。登下校中に不審者からしつこく声をかけられた場面を想定した。4人1組で歩く児童に不審者役の大人が近づき声をかけると、児童らは防犯ブザーを鳴らして「助けて」などと大声を上げながら走り、「ピーポくんの家」に登録されている近隣の学童クラブ、保育園などに駆け込んだ。対応した職員や保育士は「何があったか」「相手はどんな服装か」などと質問し「110番するね」と児童に伝えて訓練は終了した。

取り組んだ新井莉菜ちゃん(7)は「防犯ブザーが鳴らしにくかった。学校の近くに(ピーポくんの家が)もっとあるといいな」と話していた。また、訓練に協力した敬愛フレンド保育園の神田園子副園長は「こちらから聞き出そうとすることも大切に感じた。地域のみんなで助け合うのはいいこと。こういう機会を通じて連携の意識を高めることが大事」と語った。

「ピーポくんの家」事業は、八王子市立小学校PTA連合会を中心に行われており、登録された施設がステッカーを掲示することで、地域の防犯意識向上や犯罪抑止につなげる狙いもある。

不審者役として訓練に参加した同連合会顧問の櫻井励造さんによると、登録施設の場所を把握するためにウォークラリーを行う小学校もあるが、授業内で本格的な訓練を行っているのは愛宕小のみ。櫻井さんは「登録されていても、児童が施設の場所を把握していないことも多い。周知への課題があると感じている」と話していた。

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