秋葉台小4年・小林さん ジュニア空手で全日本制覇
秋葉台小学校4年の小林玲雄さんが1日、横浜武道館で行われた第4回極真全日本ジュニアファイナルカップに出場し、組手小学4年生男子軽量の部で優勝した。突きや蹴りといった直接打撃制(フルコンタクト)の試合。黄金に輝く大きなトロフィーを掲げる小林さんの表情は誇らしげだ。
ビルの3階に矢沢永吉のBGMが響く。茅ヶ崎市浜竹にある「空手道波空会」。K―1ファーター、伊澤波人さんが代表を務める道場だ。
ドドドドン――。ヘッドガードを装着した子どもたちが組手の稽古をする中で、ひときわ鋭い打撃を放つ小林さん。小学1年の時に2つ年上の兄と道場を見学し、選手の熱さに魅かれて空手を始めた。以降競技にのめり込み、ここで週に3回ほど鍛錬を積んでいる。
元来蹴りが得意な選手だが、今は「相手に効く突き」に磨きをかけており、サンドバッグを叩く迫力ある姿は大人顔負け。指導者として小林さんの成長ぶりを見守ってきた伊澤さんは「彼にはキラリと光るセンスがある。のみ込みも早い」と教え子を褒めたたえる。
練習後にお菓子をもらい、あどけない表情を見せる少年ではあるが、厳しいプロの世界で活躍する那須川天心選手に憧れ、日々動画を視聴しながら格闘技の研究にも余念がない。「将来有名になりたい」。志は高い。