約2割が五月病を経験、離職の引き金に 入社1か月の新卒が主導する運動会で連休明けの不安を解消
日本デザイン(東京都豊島区)は5月8日、入社1か月の新卒社員4人が主導する「令和のガチ運動会」を6日に埼玉県・ニューサンピア埼玉おごせで開催したと発表した。
この取り組みは、オフラインの全社イベントを通じた組織エンゲージメント向上を目的としている。
正社員の約2割が「五月病」を経験、離職の引き金にも
同社がイベントを開催した背景には、GW明け特有の離職リスクがある。
マイナビ(東京都千代田区)が正社員2万人以上を対象に実施した「GW休暇と五月病に関する調査2026年」によると、「五月病になったことがある」と回答した正社員は18.5%にのぼる。年代別では20歳代が21.7%、30歳代が24.0%と高い傾向にある。
五月病になった理由として挙げられたのは、「GWの連休で一度リラックスした瞬間に、張り詰めていた緊張の糸が切れてしまった」「休みが充実していた分、仕事に戻ることを考えて気が重くなった」など、休暇明けの心身の切り替えの難しさだ。
また、五月病の経験者のうち約4割(39.9%)が「転職を考えたことがある」と回答し、約2割(20.9%)は実際に転職を経験している。これらの結果から、GW明けは組織にとって人材流出リスクの高まる時期であることがうかがえる。
日本デザインは敢えてこの時期にオフラインのイベントを開催し、離職リスクの軽減をはかったと説明している。
五月病リスクに挑む、新卒1か月が主導した「ガチ運動会」
イベントの最大の特徴は、入社わずか1か月の新卒社員4人が企画・運営を主導した点にある。先輩への感謝を込めた全7競技が企画され、新卒と先輩が立場を超えて作戦会議で意見を交わすなど、勝利という共通目標に向かって結束を深める場となったという。
対話と協働を通じたエンゲージメント向上の成果
主導した新卒社員からは、「GW明けの不安よりも、明日から結果で恩返しをしたいという意欲に変わった」という前向きな声が寄せられた。運営責任者は「業務後も準備に励む新卒メンバーを、会社全体で応援する空気が自然と生まれた」と明かしている。
また、イベント当日だけでなく、準備段階での「毎日のラジオ体操」など、全社的な運動習慣の形成といった副次的な効果も生んだという。
同イベントは、社内イベントを単なるレクリエーションで終わらせず、人材育成や組織づくりと接続する取り組みとしても位置付けられる。若手に裁量を与え全社でその挑戦を支える環境を作ることが、組織の信頼関係構築と早期離職の防止に有効な一手となる可能性を、今回の事例は示している。
なお当メディアでは、過去にも社内イベント企画について紹介している。
イベントの詳細は、同社公式リリース(PR TIMES)にて確認できる。「ゴールデンウィーク休暇と五月病に関する調査2026年」に関する詳細は、マイナビの公式リリースにて確認できる。