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染谷俊之 国民的作品で人気刑事役!デビュー15周年を迎え、定めた目標は「自分に勝つ!」【推し☆メン】

フジテレビュー!!

編集部の“推し”を紹介する「推し☆メン」Vol.12は、染谷俊之(そめや・としゆき)さんが登場。

2008年に芸能活動を開始した染谷さんは、ミュージカル「テニスの王子様 2ndシーズン」(平古場凜役)や舞台『刀剣乱舞』シリーズ(鶴丸国永役)をはじめとした舞台作品をメインに、ドラマ『芸人交換日記』(BSフジ)など幅広く活躍しています。

そんな染谷さんが2024年最初に出演する作品は、北条司さんによる大人気コミック「CAT’S♡EYE」を大胆にアレンジした舞台「メイジ・ザ・キャッツアイ」。

舞台を明治時代にうつし、東京の街を騒がせる麗しき女泥棒・キャッツアイを中心に描かれる物語で、キャッツアイを捕まえることに執念を燃やしながら、その女泥棒の正体である3姉妹の次女・来生瞳(藤原紀香)と交際中の刑事・内海俊夫に扮します。

国民的作品に挑む思いや豪華キャストとの共演への心境、さらに、気になるプライベートや染谷さん自身の“推し”を聞きました。

<染谷俊之 インタビュー>

――アニメ化や実写映画化と、さまざまなメディアミックスで話題の作品ですが、これまで「CAT‘S♡EYE」にふれたことはありますか?

北条先生の作品でいえば「シティーハンター」世代で、「CAT‘S♡EYE」は子どものころにテレビアニメの再放送で見た程度なのですが、杏里さんが歌われた主題歌が有名ですし、多くの方に愛されている作品なので、今回携わることになり、すごく光栄だなと感激しました。

――製作発表では早速、藤原さんから「トシ~♡」と呼ばれ、デレデレの表情で宙を仰いでいましたね(笑)。

ハハハ(笑)。想定外のことだったので、すごく嬉しかったです。思っていた以上にキュンとしてしまいました(笑)。

――今回は3姉妹を藤原さんのほか、高島礼子さん、剛力彩芽さんが演じます。皆さんとの共演はいかがですか?

皆さん、製作発表が「はじめまして」だったのですが、やっとお会いできたことが嬉しかったです。

会見後に紀香さんと少しお話させていただく機会があって、「トシ~♡」と呼んでいただけたことへのお礼をお伝えしたら「いいんだよ、これから『トシ』って呼ぶね!トシ」と言っていただけて、その明るさと気さくな人柄に感動しました。

――そんな藤原さんの恋人役を演じる心境を聞かせてください。

これは僕の勝手な解釈なのですが、俊夫って正義感はあるものの、少し抜けているところがあって、瞳とはあまり釣り合っていないような気がするんです。

実際、紀香さんはとっても素敵な女性なので、僕と凸凹のカップルに見えるんじゃないかなって(苦笑)。お客様にはそんなアンバランスな二人を楽しんでいただきたいです。

――俊夫の恋人は瞳ですが、染谷さんご自身の好きなタイプは3姉妹の中でいうと?

えーっ!難しいですね。ちょっと考えていいですか。妖艶な泪さん、可愛らしい愛ちゃん、そして、何でもできる瞳さん…選べませんっ(苦笑)。その時々のタイミングや年齢によっても変わってくるんじゃないかな。

――瞳の魅力はどんなところだと思いますか?

美しく聡明でしっかり者だけど、どこか未熟さも感じさせるし、可愛らしさも持ち合わせている。そして何より、俊夫に対する一途さが魅力的ですね。

警察の扮装で気合い!「写真撮影で汗だくになったのは初めて」

――今回はメインキャスト全員、初共演とのことですが、お会いして意外に感じた方はいましたか?

3姉妹の父であるミケール・ハインツを長谷川初範さんが演じられるのですが、僕、勝手に長谷川さんのことを怖い方だと想像していたんです。

だけど、製作発表の開始を待っているときに気さくに話しかけてくださり、さらに、会見中、こっそり僕に手のひらを見せてきて、何があるのかと思ったらボールペンで「ミケール・ハインツ」と役名が書いてあったんですよ。

忘れないために書いてきたそうなのですが、「それでも忘れちゃった」と発言なさっていて、ダンディな見た目とのギャップに「なんてチャーミングな方なんだ」と“ズキュン”ときました(笑)。

――可愛らしいエピソードですね。本作のキービジュアルでは凛々しい制服姿を披露していますが、扮装の感想を聞かせてください。

設定が明治時代なので、制服に袖を通してみて「明治時代の警察ってこんな感じだったんだ」と驚き、そして、銃ではなくサーベルを装着していたことも不思議な感覚でした。

――上山竜治さん演じる俊夫の部下・平野猛は、むやみやたらとサーベルを振り回すそうですが、染谷さんのアクションにも期待が高まります。

今回はアクションシーンも多くなると思うので、そこは見てのお楽しみということで。

――某作品で“刀剣”に扮しているだけに、刀の扱いには慣れていますよね?

僕はね(笑)。日本刀の扱いには慣れていますが、サーベルはあまり触ったことがないので、稽古で徐々にならしていきたいと思っています。

――キービジュアルの撮影では、いろんな転び方を披露したそうですね。

どんな撮影をするのか、前情報がまったくないままスタジオへ行ったのですが、スタッフさんから「ズッコケシーンを撮ります」といきなり言われて、仰向けからうつぶせまでいろんなズッコケをしました。

そんな僕の姿を見たスタッフさんが、「こんなのもできるんだ、そんなのもできるんだ」とノってきちゃって、僕自身もどんどん壊れていったといいますか(笑)。スチール撮影であんなに汗だくになったのは、初めての経験です。

渾身の“ズッコケ”に注目(右から2人目)

瞳とトシの複雑な関係性を絶妙に表現したい

――トシをどう演じたいですか?

僕はキャッツアイと俊夫の関係性がすごく好きなんです。俊夫って、キャッツアイを追いかけることに生きがいを感じていて、「絶対に捕まえてやる」という思いはあるけれども、捕まえてしまったら、この追いかけっこが終わってしまうという寂しさも抱えている。

でも、逮捕しないことには一人前の刑事になれないから、そこを成し遂げて瞳にプロポーズしようと心に決めている。そんな気持ちの部分での矛盾を絶妙に表現したいです。

――作品にちなんで、“盗めたらいいな”というものはありますか?

今回の座組は、過去に共演経験のある方が一人もいない珍しい現場なんです。そんな中で皆様のお芝居や立ち振る舞い、細かいテクニックなどをたくさん盗ませていただきたいです。

――「キャッツアイに不可能はなくてよ?」というキャッチコピーの本作ですが、染谷さん自身の苦手なものや不可能なことはありますか?

結構ありますよ。お化け屋敷やピータン、愛犬と離れ離れになってしまうこととか。中でも特に苦手なのは人混みですね。人の多いところがあまり好きではなく、初詣にも行ったことがないんです。

――公演を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

「CAT‘S♡EYE」といえば、やはり3姉妹が華麗に盗みを働くシーンが見どころですので、どんなふうに描かれるかを楽しみにしてほしいです。瞳さん、泪さん、愛ちゃんのアクションにも期待してください。

教師を目指すも俳優に「15年も続けると思ってもいなかった」

――昨年はデビュー15周年だったそうですね。

みたいですね(笑)。僕、そういうことに疎くて、言われて初めて気づきました。

――どんな15年でしたか?

激動の15年だったと思います。教師を目指して勉強していた大学時代に、ご縁があって今の事務所へ所属することになったのですが、卒業するタイミングで俳優としてやっていくことを決意し、まさか15年も活動を続けるなんて思ってもいませんでした。

大変なこともたくさんありましたが、そんな経験をしたから現在の自分がいる。この15年の間に、映像を使うなど舞台での表現にも進化があり、原作モノが「2.5次元作品」として1ジャンルを築くという変化がありましたが、僕の根本は何も変わっていません。今は、この道を選択してよかったと、心から幸せを感じています。

――プライベートについても話を聞かせてください。休日の過ごし方は?

ドッグランや公園へ行って、愛犬を一度満足させてから、ちょっと大きめの銭湯へ行って、サウナに入ることが多いです。

――流行りの「サ活」ですね。

正直な話、あまり流行らないでほしいんですよ。人気になればなるだけ、混んでしまいますから(苦笑)。少し前にサウナハットや銭湯グッズまで買ってしまいまして、それを持っていくのが最近の楽しみです。

“推し”は地元のために奮闘する情熱的な市長

――マイブームはありますか?

僕のまわりでワンピースカードが流行っていまして、ハマっているというより、僕のプライベートを充実させてくれる大切なものです。

例えば、休日に俳優仲間が「遊ぼうぜ」と集まることは、人によってはよくあることだと思うのですが、僕自身はあまり参加したことがなくって。

だけど、今は「今日、空いてる人がいたらワンピースカードやらない?」と連絡をとり合って、お酒を飲みながら楽しむようになったんです。そこで「初めまして」とお会いする方もいますし、ワンピースカードが繋いでくれた縁ですね。

――コーナー名にちなんで、“推し”はいますか?

広島県安芸高田市の石丸伸二市長です。市長に関するすべての動画を見ているといっても過言ではないぐらいの“推し”です。

もともとは銀行マンで、ニューヨークでも勤務されていたのに自身の故郷である安芸高田市の現状を危惧し、銀行を退職。それで市長に立候補し、見事当選されたのですが、地元を何とかしなければいけないと奮闘する姿にとっても惹かれてしまいました。

――石丸市長の魅力をどんなところに感じていますか?

とにかく情熱的な方で、私利私欲で行動していないんですよ。どうしたら安芸高田市がメジャーになるのかを考え、戦略的に行動されている姿がすごく魅力的です。

――お気に入りの写真についてシチュエーションを聞かせてください。

昨年の11月に愛媛県の今治市で「源平刀剣七夜譚」という朗読劇に参加したんです。その会場となった大山祇神社は、日本の国宝・重文の刀剣や甲冑の8割を所蔵する大変神聖な場所なのですが、そこでスチール撮影の際に撮った画像がとても素晴らしいものでした。

雄大な景色にオレンジの衣装が映える奇跡的なオフショット(本人提供)

この色のコントラスト、すごくないですか!?僕がオレンジの衣装を着ていたので、共演者からは「ミカンの妖精」と呼ばれていました(笑)。

――改めて2024年の抱負を聞かせてください。

昨年末に36歳の誕生日を迎えたばかりなのですが、そのときに「自分に勝つ」という目標を定めたんです。仕事をするうえでのプレッシャーなど、日々、大変なこともあるかと思いますが、2024年は自分を信じて、そして、自分に勝つ、そんな年にしたいです。

撮影:河井彩美

メイジ・ザ・キャッツアイ

2月6日(火)~3月3日(日)明治座

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