邪視が送る学校生活が話題に!──2025年夏アニメ『ダンダダン』第21話(第2期 第9話)「家を建て直したい」を振り返ろう!第22話(第2期 第10話)「モテる秘訣はなんだ」の注目ポイントもご紹介!
2025年7月より放送中のTVアニメ『ダンダダン』第2期。原作は龍幸伸先生による漫画『ダンダダン』で、マンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」で連載中の人気作品です。
超能力に目覚めた女子高生・モモと妖怪の力を手に入れた男子高生・オカルンが、仲間たちとともに襲い来る妖怪や宇宙人と戦いを繰り広げるオカルトバトルが大きな魅力。それに加えて高校生らしい友情やピュアな恋模様の描写もファンの心を掴んでいます。
8月27日には第21話(第2期 第9話)「家を建て直したい」が放送されました。前話(第20話/第2期 第8話)では、真夜中の音楽室で著名な作曲家たちと激闘の末、戦いのリズムを会得したオカルン。いよいよ邪視に戦いを挑みます。
本稿では第21話(第2期 第9話)「家を建て直したい」を振り返り! 原作との違いやSNSの反応などに触れながら内容を振り返っていきます。さらに、次回の注目ポイントもお届けします!
※本稿にはネタバレ要素が含まれます。
オカルンはかっこよく、邪視は可愛く!
物語序盤では綾瀬家が全壊するほどの激しい戦闘の末、オカルンは邪視を手懐けることに成功。今後邪視は毎週火曜日の午後に1回だけオカルンと戦うことを約束しました。
「オカルン交渉上手い」「オカルン、邪視相手にハッタリかませるくらい精神的にも強くなったんだなあ」「友達になる、っていう決着の仕方がオカルンらしいね」と戦闘面だけでなく精神面での成長も視聴者は強く感じています。
その後邪視は、ブリーフは人間を皆殺しにしたいから今の約束を飲めないと言っていると話し、ブリーフは呪物として満次郎が預かっておくことに。
この発言から、邪視が持っていると思われていた人間への憎しみはブリーフのものだったと推測されます。邪視本人はおそらく鬼頭家に閉じ込められていた子どもの心(=遊びたい気持ち)の方が強く、ブリーフの憎しみと融合した結果、遊ぶ=殺すになっていたのかもしれませんね。
邪視がオカルンと約束したことで、日常生活を取り戻し、久しぶりに登校したジジでしたが、友達に勧められ冷たい飲み物を飲んだことで、邪視になってしまいました。オカルンとの約束が効いているようで服は着たままですが、人格は邪視であり、事あるごとに「ブチ殺すぞ」と口にして周囲の生徒たちを驚かせてしまいます。
サッカー部の練習に割り込み、人間離れした力で大暴れし、授業中も悪気なく騒いだり初めて見るノートやペンで書き殴ったりと、初めての学校生活を自由に過ごす邪視。モモは驚きを隠せないクラスメイトたちに対し「キャラ変したんじゃね?」「こういうギャグにハマってます~」と終始そのフォローに追われます。
「邪視かわいくて和んだw」「ジジなんかあった?程度の変わりようじゃないだろw」「パンピー飲む邪視の顔可愛い!」「邪視、今後は楽になると思ったけどそうでもなかったw」と視聴者も邪視の変わりように驚きつつもその可愛さに和んでいる様子です。
怨念によって人を殺すしか遊びを知らなかった邪視ですが、これからジジやモモたちと生活する中で殺し以外の楽しいことを知っていけば、心強い仲間になってくれそうな、そんな予感がします。
家の立て直しはまさかのあの大人気ゲーム!?
オカルンと邪視の戦いによって全壊してしまった綾瀬家。途方に暮れる星子とモモでしたが、シャコ星人の友人・ルドリスの協力によって家を建て直せることに。
なんでもルドリスは建築のスペシャリストで、彼の持つ四角いアイテム・ナノスキンは粘土細工のように手で形を整えるだけでどんなものでも作れるのだとか。
驚きのアイテムに目を輝かせるモモたちでしたが、視聴者からは「まさかのマイクラで笑った」「スティーブみたいなの出てきたと思ったら建築のプロで四角いやつで家作ってまんまマイクラじゃん」とのツッコミが。おそらくルドリスとナノスキンは、人気ゲーム「Minecraft」のオマージュだと思われます。
初対面で不審者だと思われてモモと星子に蹴られてしまったため、一晩中キレ続けていたルドリスでしたが、彼の協力で無事に綾瀬家は元通り。形状記憶合金とのことなので、今後少々壊れても大丈夫ですね。
むくれるモモ、照れるオカルン……ラブコメも充実!
邪視を手懐けたり家を建て直したりとドタバタな本話ですが、ラブコメも充実していました。
邪視の一件が落ち着き、綾瀬家に泊まり込んでいたメンバーも解散。別れの際、オカルンと別れがたいのか、モモはこれまでにない甘える姿を見せ、それに照れるオカルン。そこへアイラが間に割って入り、激しい口喧嘩に。
「むくれるモモ可愛すぎるやろ」「顔赤くして上目遣いたまらん」「アイラの汚い叫び声大好きw」「モモとアイラの口喧嘩最高だったw」とバランスの良い胸キュンとコメディに多くの感想が寄せられています。
その後、モモとジジの登校シーンでは、ジジからの「モモってさ好きな人いる?」という問いかけに、モモは激しく動揺。好きな相手が誰かは言うまでもありませんよね。2人の恋路は一体どうなるのでしょうか。
今回のアニメオリジナルシーンは?
ここからは本話のアニメオリジナルシーンを一気にご紹介していきます。気付いた方も気付かなかった方も、原作未読の方も漫画と見比べてみてはいかがでしょうか。もちろん、下記以外にも細かい違いはありますので、そんなシーンもぜひ探してみてくださいね。
「誰が来るかブタ!」
オカルンとイチャつくモモと口喧嘩するアイラ。別れ際、「ざけんなボケェ‼ 二度と来んなよ‼」というモモに対して吐いたこちらのセリフはアニメオリジナルです。原作でも何かを言い返してはいるものの、詳細な台詞までは書かれていません。ちなみに、オカルンとモモのイチャイチャに気付くアイラもアニメ独自の演出です。
スーパー銭湯に電車で移動するモモたち
全壊した家から現実逃避するためスーパー銭湯に行ったモモたちが電車移動しているのもアニメオリジナル。近所の銭湯かと思っていましたが、割と距離のあるところだったんだと驚きました。
大浴場でもそばにいる花
大浴場のお風呂を満喫するモモ、星子、ターボババア。すぐそばには人体模型・花も置かれています。原作ではマッサージ機のそばには花を連れてきていますが、入浴中までは連れてきていないようでした。
スーパー銭湯で食事
スーパー銭湯で食事するシーンもアニメオリジナルカット。原作では、お湯につかるシーンとマッサージ機のシーンの2コマしか描かれておらず、食事後の入浴シーンもありません。モモたちがスーパー銭湯を満喫したことがより伝わる演出になっています。
ナノスキンを取り出すときの効果音
シャコ星人がナノスキンを取り出す際に「パッパカッパー!パッパー!」と自ら効果音をつけています。こちらも原作にはなく、アニメだけの演出です。『ドラえもん』の秘密道具を取り出すシーンのようでしたが、シャコ星人を演じているのは同作で骨川スネ夫を演じている関智一さん。アニメ・声優ファンに刺さるユニークな演出ですね。
ナノスキンで仏像を造るモモ
ナノスキンの仕組みをシャコ星人が説明する際、モモは手のひらサイズの仏像を造っていました。こちらも原作にはないシーンです。手のひらにのせてイメージするだけであんな精巧なものが作れてしまうなんて、なんて便利な道具なんでしょう……!
キレて障子を破るルドリス
蹴られたことを怒り続けていたルドリス。怒りに任せて作ったばかりの障子戸を破いてしまいますが、ナノスキン製なので元通り。それでも彼の怒りは静まらず、障子戸を投げ飛ばし、完成した家のガラスも木の枝を投げて割ってしまっていました。これらの行動は全てアニメオリジナル。ルドリスは原作の何倍もキレてました。
サッカー部に乱入する邪視
サッカー部に乱入する邪視は原作にもあるシーンですが、グーパンチでサッカーボールを打ったり部員たちをゴールしてしまったりするのはアニメだけ。死人が出なくて本当に良かったです……。
第22話(第2期 第10話)「モテる秘訣はなんだ」の見どころ
次回はいよいよ新キャラ・坂田金太が登場します。21話のエンディング後にも少しだけ出てきていましたね。自他ともに認めるオタク・金太は、始めこそ冴えないキャラクターなのですが、その成長を知る原作ファンからは屈指の人気を誇っています。
さらに、金の玉が見つかったという情報を頼りに、目撃情報のあった団地に向かうモモとオカルン。物語の新しい展開にわくわくする1話となりそうです。