3人制バスケ 女子プロチームが発足 五輪選手育成、世界目指す
相模原市を拠点とする3ⅹ3(スリーエックススリー)(3人制バスケ)の女子プロチームが発足した。5月14日、けやき会館で行われたお披露目式で、チームを運営する3X3グローバルゲームス(株)(東京都)の槻舘雄太代表は「目標は世界一と五輪選手育成」と意気込みを語った。
チーム名は「WINDWINGS(ウィンドウィングス)」。キャプテンの岡明日香選手(30)、小島百花選手(22)、金廣萌美選手(33)、長牛姫菜乃選手(24)、松原裕美選手(26)が所属する。コーチは元Bリーグ選手の山梨歩さんが務める。
岡選手は「初年度でまだ何も始まっていないが、ここから世界を目指せるチームを作っていきたい」と意気込みを語る。また市内在住、在勤の金廣選手は「相模原の思いを胸に、自分の得意なひたむきな努力をして相模原に貢献していきたい」とアピールした。
運営する3X3グローバルゲームス(株)は3人制バスケの大会の主催・運営を行っている。槻舘代表は相武台で建築会社を経営し、相模原商工会議所青年部に所属。同社専務の高橋洋介さんと共に一昨年、さがみはらフェスタで3ⅹ3の世界リーグ「3BL」を招致し開催するなど、競技の発展に尽力している。
槻舘代表は「相模原からオリンピック選手を育て、世界の舞台で活躍する選手を街から輩出し、相模原を世界に届く都市へと押し上げていきたい」と熱く語る。
海外参戦で高ポイント
3ⅹ3は東京2020オリンピックから正式種目に採用され、日本女子は5位入賞、さらに今年3月に行われたアジア杯では準優勝を収めるなどの実績がある。
日本代表選手に選出されるためには、大会の規模や成績に応じて付与されるFIBA(国際バスケットボール連盟)の個人ランキングポイントが必要となる。国内より海外の大会の方が「圧倒的にポイントが付く」傾向にあるという。
槻舘代表は「日本女子バスケのレベルは高い一方で、世界ランキングは14位と低い。それは世界に出るチームが少ないため」と分析。「海外の大会に積極的に参戦して、ポイントを獲得する。日本女子の3ⅹ3界をリードしたい」と語る。
同チームは今後、7月から11月にかけて、新たに発足する国内リーグ「RBL」の参戦や日本バスケットボール協会の公式戦への出場を予定。来季から本格的に海外ツアー参戦を目指す。
地元から期待の声
座間市でミニバスチームを指導している男性は「地元にプロチームがあると、子ども達のいい目標になる。一緒に練習会などもお願いしたい」と歓迎。地元経営者は「選手たちが活躍することで次の世代が育っていく。そうした意味でも活躍して、地元をぜひ盛り上げてほしい」と期待した。