映画『私がビーバーになる時』芳根京子が語る役作りの裏側や作品の魅力【神戸・淡路島の思い出も】
ディズニー&ピクサー最新作の映画『私がビーバーになる時』が、3月13日(金)より全国の劇場で公開が始まりました。
公開を前に、主人公『メイベル』の日本語吹替版で声を担当した俳優・芳根京子さんにインタビュー。
キャラクターへの思いや役作りの裏側、なってみたい動物の話から、神戸や淡路島の思い出まで、たっぷりと語ってもらいました!
―STORY―
もしも、動物の世界に入れたら?この春、ディズニー&ピクサーが贈る“もふもふ”ワンダーランドへ!思い出の森が高速道路計画で消えてしまう―─大切な場所を守るため、動物好きの大学生メイベルが選んだ方法は、ビーバーになること⁉
極秘テクノロジーを使い、見た目はビーバー、中身は人間のままで夢見ていた動物の世界へ飛び込んだメイベル。しかし、そこは人間の常識が通じない“とんでもない”世界だった…。元の体に戻るタイムリミットが迫る中、メイベルは動物たちと森を守る作戦を仕掛ける。
人間の世界をも揺るがす彼女の大逆転プランとは―?
芳根さんが声を演じる『メイベル』は、動物や自然を愛するやさしい心を持ち、目的に向かって一直線に突き進む性格のキャラクターですが、自分と「似ている」と思うところはありますか?
私も、作品に没入して、ゴールに向かってガーッと集中して進める突進型タイプではあると思います。ただ、メイベルほど自分を信じることができていないかもしれません。メイベルは自分の意思にすごく誠実で、自分の思っていることを体現しようとするんです。
私は「怖いな」とか、「これ合ってるかな」とか、立ち止まって考えちゃうことが多いタイプなので、あそこまで自分を貫くことができるメイベルはかっこいいなと憧れます。
アフレコスタジオでも、自分がメイベルとして言葉を発しているのに、その言葉に背中を押してもらえる瞬間がたくさんありました。演じていてとても気持ちがよかったです。
昔から動物がお好きとのことですが、本作への出演をきっかけに、動物との向き合い方や接し方で変化を感じたことはありますか?
この作品を見ていると、「森の中では、動物たちが本当にこんな会話を繰り広げているかもしれない」と思えてしまうんです。だからこそ、家にいるペットの気持ちを「もっと知りたい!」と思うようになりました。
「今どうしたら嬉しい?」とか「何が好き?」とか「これ実は嫌なんだよね」とか。もしも話せるなら、全部教えてほしいし、“動物と話したい”という憧れがいっそう強くなりました。
ペットと一緒に過ごしていて、「今、こう思っているんだろうな」と感じる瞬間はありますか?
返ってくる反応を見て、「あ、ごめん、これ嫌だったね」と解ったり、「これ好きなんだな」と感じることがあります。言葉は通じなくても、表情や仕草から感じ取れることはたくさんあるんだなって思っています。
本作には「自然や動物と人間がどう共生していくのか」というテーマも感じられますが、人間と動物が共に暮らしていくために大切なことは何だと思いますか?
この作品は、「完全な悪者」がいないところが素敵なところのひとつだと思っています。『ジェリー市長』はメイベルと対立する存在ではあるけれど、彼には彼の正義があって、街の人のために動いているんです。みんな自分の正義と向き合っている、まっすぐなキャラクターが多いんです。
だからこそ、「相手の立場にならないと分からないこと」ってたくさんあるんだと気づかせてもらいました。
具体的にどうすればいいかは私にも分かりませんが、人間も動物も幸せに穏やかに暮らせる優しい世界になればいいなと、この作品を通して改めて思いました。
最近、メイベルのように「熱中した」「奮闘した」と感じた出来事を教えてください!
先日、ロサンゼルスで行われたワールドプレミアにお邪魔したんですが、前日からメイクさん・スタイリストさんと「衣装やメイクをどうしようか」ってずっと悩んでいたんです。
会場も前日にはほぼ完成していると聞いていたので、夜に実際に見に行って、「こういう会場なんだね。じゃあ衣装はこっちの方がいいかな」とか、「明日の朝もう一回着てみようか」とか、ご飯を食べている間もずっと話し合っていました。
だから、ワールドプレミアが終わったあとは、本当に満たされていて、多幸感や高揚感みたいなものがあって。そのとき、「これが、一生懸命向き合ったからこそ感じられる感情なんだな」と実感しました。
「ビーバー」を演じるにあたり、役作りで取り組んだことはありますか?
体のサイズが人間とは違うというところは、なんとなく意識していました。あとは、とにかくビジュアルがすごく可愛いんですよね。
本国版でメイベルを演じているパイパー・カーダさんの声も聞かせてもらったら、少しハスキーな印象を受け、参考にさせていただきました。
セリフ量も多いので、言葉が観てくださる方にすっと入るように、少し声を低くしてみたり、お腹から声を出すことを意識したり、そういう細かい調整を相談しながら少しずつやっていきました。
声を入れたときに、チャーミングで魅力的なキャラクターになれたらいいなと思って取り組ませてもらいました。
もしも、ビーバー以外の動物になれるとしたら、どんな動物になってみたいですか?
夢は「キリン」です!確実に見える景色が違うじゃないですか。
自分の足がすごく遠く感じると思うし、自分の体のサイズ感も全然違って、人間ではなかなか味わえない感覚だと思うので、「キリン」や「ゾウ」のような大きい動物になってみたいです。できれば人を背中に乗せてみたいので、「馬」もいいですね。
過去に神戸が舞台の朝ドラにも出演されましたが、神戸の街についてどんな印象をお持ちですか?
実は、神戸での撮影は一度もなかったんです。時代設定が現代ではなかったので、そのままロケをすることが難しく、撮影の多くは『淡路島』で行いました。
でも、だからこそ「街の雰囲気を知りたい」と思い、神戸にはたくさん遊びに行きました。
時代は違っているので建物や街並みは変わっているんですけど、街に流れている空気感みたいなものは、実際に行ってみないと分からないと思ったので、スタッフさんと一緒に南京町でご飯を食べたり、港に行ってみたりしました。
あとは、数年前に京都で撮影していた時に、1日ぽこっとお休みができたことがあって。せっかくなら『有馬温泉』に行ってみようと、マネージャーさんとレンタカーを借りて向かったんですけど、すごく混んでいてお目当ての温泉には入れませんでした…(笑)。
実際に神戸の街を歩いてみて、いかがでしたか?
やっぱり海がある街っていいなという印象があり、すごく心穏やかにいられる街だなと思いました。
撮影の合間でも「ちょっと神戸まで行きたいな」と思える場所というか、なんだかほっとする街だなと心に残っています。美味しいものもたくさんありますし。
ズバリ、お気に入りの神戸グルメは?
私は必ず、南京町の小さい豚まん(老祥記)を食べます!
あと、二十歳の時に出した写真集では、南京町で撮影もさせてもらいました。
淡路島の印象についても教えてください。
淡路島は朝ドラだけでなく、その翌年に主演映画を撮影させてもらった時にも伺いました。その作品は基本的には香川での撮影だったのですが、ある部分だけ淡路島での撮影があったんです。
朝ドラもその作品も、私にとって“人生のターニングポイント”になっていて、大切な作品のときはいつも淡路島。「何かあると私は淡路島に帰って来られるんだな」と思えて、すごくうれしかったことを覚えています。
映画『私がビーバーになる時』
2026年3月13日(金)全国劇場公開にて公開中
兵庫県内では『OSシネマズミント神戸』(神戸市中央区)などで上映されます。
作品概要
映画『私がビーバーになる時』
2026年3月13日(金)全国劇場公開
<監督>
ダニエル・チョン(『インサイド・ヘッド』)
<制作>
ニコル・パラディス・グリンドル(『インクレディブル・ファミリー』)
<配給>
ウォルト・ディズニー・ジャパン