「そっくり人形」で笑顔を届ける 似顔絵師 浜田琴さん(船橋市在住)
昨年11月にロサンゼルスで開催された似顔絵 世界大会「ISCA com 32」の立体似顔絵部門 で2位を受賞した浜田琴さん。
彼女の作るか わいらしい人形の秘密を聞きました。
似ていてかわいい人形のこつは引き算
子ども服のデザイナーをしていた浜田さん。
2019年に似顔絵師となり、イベントで似顔絵を描いたり、ワークショップを開催したりしています。
立体人形の製作を始めたきっかけは、コロナ禍。
イベントの中止で空いた時間に、好きな手芸で作った立体人形をSNSに投稿したところ、大きな反響があったそうです。
似せるこつは、目や鼻・口の位置や髪の毛の立体的な形状。
似顔絵に比べ、人形はどこまで削ってその人らしさを出すことができるかという引き算の世界。
キャラクターのようなかわいいシンプルさを大切にしています。
「そっくり人形」のワークショップは、人形の表面にフェルト生地を切って貼るだけという簡単なもの。
浜田さんのアドバイスで、よりその人に似ていく醍醐味(だいごみ)を味わえます。
1年前から世界大会に向けて対策
世界大会の準備は、2022年12月から。
作品のイメージを膨らませたり、4日で5体を製作するため、粘土やアルミホイルなどを使って時間短縮する方法を研究。
大会中、会場にいる人をモデルに人形を製作するため、どんな顔や服装の人にも対応できるよう、スーツケースいっぱい素材を持ち込みました。
浜田さんが選んだのは、運営メンバーを中心にした個性豊かな5人。
その人に合わせた髪形や服装を手持ちの素材から工夫して製作し、全世界から参加したアーティストが製作した約25の立体作品の中から見事2位に輝きました。
大会では、作品をモデルになった人にプレゼントするのが決まり。
浜田さんも描いてもらった似顔絵をたくさんいただき、宝物になったそうです。
「自分の作品がどう評価されるか楽しみだったが、予想以上の2位でとてもうれしい。息子に1位じゃないの?と言われたので、いつかはまた1位を目指して出場したい」と浜田さん。
思わずほほ笑んでしまう浜田さんの人形に心が温まりました。
浜田琴さんホームページ/https://nigaoebin.com