薪ストーブの改装民家で味わう日本の伝統食や自然派ごはん【発酵カフェ ループ】富山市婦中のからだ想い健康食カフェ
毎日が慌ただしく過ぎる現代。日々の仕事や家事などに加えて、お気に入りのドラマや映画、推しのSNSやポッドキャストのチェックに加えて、地域の新店やファッションの情報もチェックしなきゃとなると、ついつい食事がおろそかになりがちです。
健康のことを考えて、からだにやさしいごはんを食べたい。
わかってはいるんですが、子供や親のことならともかく、自分のことは後回しにしちゃいますよね。
そんな時に訪れてみてほしいのが、富山市の「発酵カフェループ」。からだのことを考えた、日本の昔ながらのごはんを味わえるカフェです。
昭和の民家を改装 趣あるカフェ
富山市婦中町の郊外に佇む「発酵カフェ ループ」。
昭和初期の民家を改装した建物はどっしりとした重厚感と、今風の軽やかなデザインが融合しています。
無機質だけどあたたかい 不思議な空間
伝統的な民家の骨組みを残しつつ、現代風にスッキリと整えられた店内。無機質な雰囲気と木のぬくもりが調和しています。
訪れたのが冬の時期だったので、大きな窓の外には雪が積もり、真っ白な景色が広がります。ですが、ゆらゆら揺れる薪ストーブの炎のおかげで寒さは感じません。
畳の小上がり席も。
こちらも侘び寂びを感じる研ぎ澄まされた装いの中に、木のテーブルや座布団があたたかみがある空間で、ゆったりとくつろぐことができます。
残念ながらこの時期は雪が積もってしまっていますが、店の外にはドッグランもあるんだとか。雪が融ければ、愛犬と一緒に楽しめるカフェなんです。
玄米と旬の野菜 “昔ながらの日本のごはん”
「ループ」のごはんのコンセプトは、“昔ながらの日本のごはん”。
地域で育ったお米や野菜に発酵調味料を合わせた、素朴ながらもしっかりと満足感の得られるメニューです。動物性の食品はほぼ使っていません。乳製品や卵も一切使っていないんだそう。
「今は飽食の時代。食べ過ぎることで体を壊すこともあると思うんです。でも、人間は本来そんなに食べなくても生きていけるんじゃないかと」と語るのは店主の山室玲子さん。
ボリュームは少なめに見えても、しっかり気持ちが満たされるごはんを大切にしています。
選べる主菜と季節の野菜
いくつかあるランチメニューのうち、今回は定食スタイルの「お昼ごはん」を注文。
玄米ごはんにお味噌汁、控えめながらも存在感のあるおかずの数々。主菜は車麩のフライとれんこんボール(季節限定)から選べます。
ごはんは富山県産の無農薬コシヒカリ。
白米よりも食物繊維やビタミン、ミネラルを豊富に含むという玄米です。
玄米専用の圧力鍋で炊き上げているそうで、もっちりと食べやすく、ほのかな香ばしさを感じます。ボソボソとして食べにくい… 正直、玄米にはそんな先入観もありましたが、ここで食べたらそのイメージも変わる人は少なくなさそう。
国産全粒粉の車麩を使ったフライは思ったよりも大きめ。自家製生姜麹の漬け汁をしみ込ませ、天然酵母のパン粉でザクっと揚げてあります。しっかりとした食感で食べごたえもばっちり。
米麹を使った発酵ゆずこしょうで和えた白菜や、手作りの味噌で作るねぎ味噌など、すべて手間暇かけた手作りの味です。ひと口ずつ噛みしめて、ゆっくり味わいたくなります。
日替わりの小鉢は小豆。昆布で煮込んで塩で味付けした小豆は、ホクホクとした食感で素材本来の味を楽しめます。
「小豆には利尿作用があるし、むくみ取りにも。冬は腎臓が弱りやすいので」と山室さん。
季節ごとに食材や調理法を工夫し、体に必要な栄養を届けるよう心掛けているのだそう。
やさしい甘さとかすかな食感 玄米甘酒
寒い季節に山室さんがオススメするのが、玄米の甘酒。
からだ想いのメニューを日々考える山室さんが、カフェを始めるきっかけとなった原点とも言える味です。
無農薬栽培の玄米に、自家製の米麹を合わせて手作りした1杯。白米の甘酒と比べると、スッキリとした甘さで飲みやすく感じます。米のツブも存在感があり、とろみのある舌触りはおかゆに近い印象です。
「無性に甘いものが食べたい!っていう時ありませんか? そんな時にこれを飲んだら『あ、これでいいな』って思えて。これだったら無理なく食べる量を減らせる、これを提供したいと思ったんです」(山室さん)
自然の恵みをまるごと 「食べる」を見直すきっかけにも
食材をまるごと食べる、というのも「ループ」が大切にしていることです。
普段は捨ててしまうような野菜の皮もきちんと調理すれば立派な一品に。そんな山室さんの想いが現れた写真の料理は、サトイモの皮を揚げたもの。
ゴワゴワして毛羽立ったあの皮を食べる…⁉と半信半疑で食べてみると、おいしいんです! サクサク感に芋のふわふとした食感もあって、かすかな塩気がちょうどよく食べられます。
自然の恵みに感謝しつつ、その土地の旬のものを無理なくいただく。日々を健やかに過ごすヒントは日本の伝統食の中にあるのかもしれません。
そんなことを考えさせてくれる「発酵カフェ ループ」。肩の力を抜いて過ごせるカフェでした。
【発酵カフェ ループ】
住所 富山県富山市婦中町富崎130
営業時間 11:00~14:30(L.O. 13:30)
定休日 火・水曜(不定休あり)