「出社する価値」をどうつくるか? 東京建物、自然と交流を生む次世代オフィスを品川に3月開業
東京建物(東京都中央区)は3月2日、品川駅徒歩4分の立地に、新しい時代の働き方を追求した次世代オフィスビル「Ave.Takanawa(アベニュータカナワ)」を開業する。
オフィスエリアへと移り変わる品川駅高輪口エリアの大規模再開発に先行して開業する。同社は、企業活動にAIが浸透する時代において、オフィスワーカーが「人間的な価値や創造性を発揮できる空間」の在り方を追求し、出社する価値を高めるワークプレイスを目指したとしている。
人や街とのつながりを意識したオフィスづくり
同社は計画段階で、人や街とのつながりが、これからのオフィスに求められる価値であると捉えた。「まちのようなオフィス」をコンセプトに、自然光と風を取り込む執務空間、偶発的な出会いを生む大階段や共用ラウンジ、シェアオフィスやイベントスペースなどを整備。ワーカーの快適性を高めつつ、在宅勤務では得にくい他部署や他企業とのリアルなコミュニケーションを促進する空間設計が施されおり、イノベーション創出をサポートする。
品川駅はリニア中央新幹線の開通や、東京メトロ南北線や環状第4号線の延伸が計画されており、高輪口エリアでは複数の再開発プロジェクトが進行中。同社によると、今後大規模なオフィスの集積が予定されている。
両面採光・通風で季節の移ろいやゆらぎを感じる執務空間
基準階オフィスは、スケルトン天井の採用により梁下(はりした)約3.0mの天井高を確保。東西両面に大きな開口部を設け、両面採光・通風を実現したことで、室内のオフィスで働きながら、自然光や風、季節の移ろい、ゆらぎを感じられる開放的な空間を提供している。
全フロアに執務室から直接出入りできる屋外バルコニーと、それを斜めに結ぶ大階段を配置。気分転換だけでなく、外廊下や階段上で上下階のワーカーとの会話が生まれる動線となることを想定している。
5階には、館内ワーカーが自由に利用できる共用ラウンジと屋外テラスを一体で構成。緑と木を取り入れた空間に貸会議室、ドリンクサービスやミニコンビニなどを備えた。
5・6階には、シェアオフィス「エキスパートオフィス品川高輪」やセットアップオフィスを配置し、多様な働き方に対応。1人から利用可能なシェアオフィスやカスタム可能な区画を組み合わせ、プロジェクト単位の利用や増員時の一時利用など、入居企業の人員変動に応じた柔軟な運用が可能だ。
環境に配慮し、自然・アート・脱炭素を融合した設計
地上10階立てのビルには、自然環境やアートが日常動線に組み込まれた。屋上には芝生や高木を配したルーフトップテラスを整備し、都心にいながら緑を感じられる癒し・リフレッシュの場とした。ビル内には現代美術家・松山智一氏のアートワークを複数展示し、日常的にアートに触れられる環境を提供している。
また、BELS最高ランク、ZEB Ready、CASBEEウェルネスオフィスSランクの取得を予定。象徴的な大階段など建物内外に積極的に国産木材を活用し、脱炭素推進にも配慮した設計となっている。
月刊総務オンラインでは、新社屋でウェルビーイングと環境配慮を両立したオフィス環境を整備したエコリングの事例を紹介している。
発表の詳細は同社公式リリースで確認できる。