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メニューは100種類以上!どの年代も満足できる新潟市の「満里」。

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メニューは100種類以上!どの年代も満足できる新潟市の「満里」。

新潟市の女池、坂井に店舗を構える「満里」。地元の皆さんにとっては、馴染みのある中華料理店のひとつですよね。今回は創業のきっかけや、オープン当初の話などを総店長の根本さんにお聞きしました。根本さんはラーメンが大好きで、100種類以上あるメニューの多くを開発してきたそうですよ。

満里

根本 英孝 Hidetaka Nemoto

1975年千葉県生まれ。高校卒業後に新潟へ転居し、中華料理店に勤務。その後、「満里」に就職。坂井店、女池店の店長を務め、2018年に総店長に就任。仕事もラーメン、趣味もラーメン。

亡きお父さんとの約束を果たすため、単身新潟へ。

——根本さん、いつから飲食業に興味を?

根本さん:子どもの頃から父親とお店を持つのが夢でした。「一緒にラーメン屋さんをやりたいな」ってずっと思っていて。そう約束していたんですけど、僕が中学のときに父が亡くなってしまったんですよね。それでも料理の世界に進もうと考えていました。

——そうでしたか……。では新潟に来たのは、どんなご縁からだったんでしょう?

根本さん:働きたいと思っていた東京のお店があったんですけど、そこには入社できなかったんです。そしたらそのお店の人が「新潟に知り合いがいるから紹介する」というので、高校を卒業してすぐに単身引っ越してきました。最初は中華料理店で働きました。

——その頃の思い出ってあります?

根本さん:料理なんてまるでしたことなかったので、「キャベツ持ってこい」と言われて白菜を持っていったりしていましたね(笑)。中学、高校とバレーボール三昧だったので、アルバイト経験もないし、食材も知らない。包丁を握ったこともないっていうところからのスタートでした。

——なんてかわいらしいエピソード(笑)

根本さん:恵まれた環境でしたよ。上司にものすごくかわいがってもらって。上司を追い越すのが、いちばんの目標でした。

——きっとモチベーションが高かったんですね。

根本さん:「やってやるぞ」って気持ちは強かったですね。人より早く仕事を覚えたいと思っていました。「ホールもやりたい」って頼んだら「じゃあ、仕事外でやってみろ」と言われたもんで、調理場の仕事が終わってからホールの勉強をしましたよ。

——最初のお店にはどれくらいお勤めだったんですか?

根本さん:3年半ですかね。調理場の主任を任せてもらったんですけど、「教える側じゃなくて、まだまだ学びたい」って、違う職場に行くことにしたんです。また皿洗いからスタートできますからね。もう一度、最初から違う世界を見たかったんですよ。

——それで満里さんを選ばれたんですね。

根本さん:今の坂井店の店長、神崎さんから「うちに来れば」って誘ってもらったんです。ちょうど「満里」が女池店に続いて坂井店をオープンさせる時期でしたかね。

ざっくばらんな雰囲気だった、創業当初の「満里」。

——「満里」さんって、新潟市の皆さんにとってすごく馴染みのあるお店だと思うんです。そんなお店がどういった経緯で創業に至ったのか、ご存知ですか?

根本さん:運営母体の「株式会社鳥屋野不動産」の会長が、知人に勧められてはじめたそうです。「女池店」があるこの辺りなんて今みたいに拓けていませんでしたし、店舗も広くなかったから、こじんまり営業していたんですよ。

——へぇ〜。そうなんですか。

根本さん:メニューの数もまったく違います。あの頃は、1ページで収まる分のメニューしかありませんでした。ご飯メニューはライスと半ライスだけでしたしね。お店の雰囲気も今とずいぶん違いますよ。だんだんと「会社」として確立していったんですね。お客さまが増えて、お店も広くなりました。

——変化のきっかけになったようなことはあったんでしょうか?

根本さん:やっぱり人の影響が大きいと思いますよ。他のお店で経験を積んだ人がたくさんいて刺激があったし、スタッフ同士で「こうあるべきじゃないか」っていう話し合いを自然とするようになりました。忙しくなってきて、それまでのやり方が通用しなくなったというのもありましたよね。

——「満里」さんの魅力のひとつは、メニューの豊富さですよね。

根本さん:期間限定メニューが「美味しい」と評判になって、グランドメニューに追加されていったんです。それでどんどんメニューが多くなっていきました。うちで人気の「酸辣担々麺」も「中華そば」も、もともと期間限定商品だったんですよ。

——いったいどれくらいのメニュー数があるんですか?

根本さん:一品料理を含めて100種類くらいですかね。一品料理なんて、昔はレバニラと唐揚げくらいだったと思いますよ。みんなでアイディアを出し合って、どんどん増えていきました。

——ファミリー層の来店も多いんじゃないですか?

根本さん:お子さんにおもちゃをサービスしているからでしょうかね。会長がおもちゃの安い業者さんを教えてくれたので、「せっかくだからお子さんが来たら、全員におもちゃを渡そう」ということにしたんです。

我が家のように落ち着くお店で、好きなものを好きなだけ召し上がれ。

——「満里」さんらしい特徴はなんだと思います?

根本さん:迷ったら満里に来てもらえれば、どんなお客さまにも「これだ」と思ってもらえるメニューがある、何を食べても美味しいところですかね。お子さまメニューもあれば、お酒のつまみにぴったりな一品もあります。

——2ヶ月ごとに限定メニューが登場するそうですね。メニュー開発には、手を焼かれるのではないですか?

根本さん:期間限定、店舗限定の他に、平日は「日替わりランチ」もあるんですよ。毎日違うミニ丼とラーメンの組み合わせです。僕はメニュー開発が大好きなんですよね。常にラーメンのことを考えているから、どんどん新しいメニューを生み出しちゃうんです。

——今まででいちばんのメガヒットは?

根本さん:断然「酸辣担々麺」ですね。店の1番人気です。10年くらい前に作って、当時もものすごく注文していただきました。僕の「ラーメンネタ帳」に書いてあったメモをヒントに考えたんですよ。担々麺のスープと中華料理の炒め物「ムースーロー」をイメージした、卵ときくらげの炒め物を合わせた1杯です。

——根本さん、よっぽどラーメンがお好きなんですね(笑)

根本さん:カップラーメンもしょっちゅう食べますよ。カップラーメンのバリエーションとかキャッチフレーズとかって、すごく参考になるんですよ。職場では試作含めて、毎日のようにラーメンを食べます。「満里」のまかないは何を頼んでもいいし、しかもタダなんです。会長が「スタッフには好きなものをお腹いっぱい食べてほしい」と言ってくれるんで。

——この夏の新メニューを教えてもらってもいいですか?

根本さん:夏は「冷やし坦々麺」をメニューに加えないと、お客さまに怒られるんですよ(笑)。なので「冷やし坦々麺」は登場するかもしれません。ゆずとレモン、蒸し鶏のさっぱり系ラーメンも考え中ですが、どれにするかはまだ決まっていません。お楽しみということで(笑)

——最後に、根本さんの今後の目標を教えてください。

根本さん:「居心地のいい」お店づくりと、スタッフが働きやすい環境を整えることが僕の役目だと思っています。第2の我が家みたいに「満里」に来ていただけるのがいちばん嬉しくて。「居心地がいい」と思われたいんですよね。僕自身はいずれ子ども食堂で働きたいと思っているんですよ。利益はいらない。笑顔をもらえたら十分だと思っているんです。

満里

女池店/新潟市中央区女池1805-3

025-281-5161

坂井店/新潟市西区坂井899-1

025-268-7115

営業時間/11:00~0:30

定休日/月曜日

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