ウクライナで19,000頭のペットをサポート 動物保護慈善団体の取り組み
侵攻開始から救出・支援活動を開始
動物保護慈善団体のヒューメイン・ソサエティー・インターナショナルとウクライナ赤十字社は、ウクライナでの侵攻が始まると、2024年末までに10万頭のペットと4万人の飼い主を救助するという目標を立てた。
ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナルの発表によると、ウクライナでの侵攻が始まって以来、ウクライナ全土の14の地域で救出活動を開始。これまでに19000頭以上のペットと、4万人以上の飼い主に緊急救助物資を届けた。これまで届けたペットフードは205トン以上。猫砂48トン、トイレ3530個、ペット用キャリーケース2500個、ノミ・ダニ予防薬9000個なども配布された。
ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナルのエグゼクティブ・ディレクターは、「ウクライナでの紛争が続くなか、人と動物は想像を絶する困難に耐えている」とし、人々がペットと一緒に居続けられるよう尽力していることを発表した。
1100万人が避難しているウクライナ
ペットの医療サービス。
ウクライナではロシアによる侵攻が2年以上続き、1100万人以上が避難した。そのうち、500万人はウクライナ国内に避難しており、その多くはペットと一緒に避難することができずにいるとみられる。
そのようななか、ヒューメイン・ソサエティー・インターナショナルとウクライナ赤十字社では、ボランティアが個別にペットフードなどを配り、ペットの安全を確認してきたという。また、国内避難民は無料で獣医療を受けられるようにしている。
多くの人々が日常を奪われたウクライナ。それは、人々と一緒に暮らしていた動物たちにとっても同じことがいえるだろう。人々と動物たちに、一日でもはやく平和な日が訪れることを願ってやまない。
※参考
Almost 100000 pets in Ukraine will have received lifesaving aid by end of 2024 thanks to Humane Society International and Ukrainian Red Cross war response|Humane Society International