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あおば美術公募展 下北沢の路地表現し大賞 桜台在住の山田さん

タウンニュース

『古着屋』油彩画、50号、山田章祐子さん作

「第9回あおば美術公募展」の表彰式が7月14日に横浜市民ギャラリーあざみ野で行われ、桜台在住の山田章祐子(しょうこ)さんの油彩画『古着屋』が大賞を受賞した。山田さんは、「大好きな下北沢の路地を描いた。まさか大賞とは思わずびっくりした」と笑みを浮かべた。

市民の美術に親しむ心と創作意欲を育み、区内の芸術文化振興を目的に2016年から行われている同公募展。横浜美術大学や多摩美術大学の教授らが審査委員を務めるほか、俳優の石坂浩二さんが特別審査委員を担当。今年は水彩画や油彩画など162点の応募があり、その内138点が入選、17点が入賞した。

下北沢には10年以上通っている山田さん。「異国の雑貨屋に老舗カフェ、楽器を背負った若者、地元のお年寄りと、文化や生活が入り混じった雑多な感じがすてき」と話す。大賞を受賞した『古着屋』は、レトロな古着屋の建物にインスピレーションを受け、色合いやタッチなど「はじけた感じ」で路地の雰囲気を表現した作品。「大きな作品だから、全体のリズムが単調にならないよう意識した」という。

山田さんは子どもの頃、画家だった祖父のアトリエで遊ぶなど絵には馴染みがあったそう。子育てや仕事が落ち着いた十数年前に絵の教室に通い始め、現在は、たまプラーザのアートサロンで出会った作家のアトリエに月2回通っている。油彩画は我流で6、7年描いているそう。今回は『古着屋』を含めて3作品の油彩画を出した。「総制作期間は10カ月。細部の描き込みが楽しく、こだわり過ぎて試行錯誤した」とはにかむ。

同公募展には前身の横浜北部美術公募展の頃から参加している山田さん。「普段の生活で良いなと感じた場面やモノを描いている。次はどうしようか」と次回に意欲をみせていた。

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