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【恐怖体験】ポストの手紙に書かれていたコトとは……元彼の異常な執着

ウレぴあ総研

好きだった恋人でも、別れてしまえば元の他人に戻ります。

お互いに関係の終わりに納得できていればいいのですが、問題は相手だけが未練を抱えているとき。

復縁を望む側の必死さは、いつしか異常な関わり方でも気が付かずにプレッシャーを与えてきます。

ある女性は、元彼が向ける自分への執着に、身が凍るような恐怖を覚えました。

何があったのか、実録でご紹介します。

最後まで素直さがなかった元彼

mimot.(ミモット)

美雨さん(仮名/28歳)は、一年半ほど付き合った彼氏と別れたときのことを、

「最後まで仏頂面で、気持ちを尋ねても『別れたいと言っている人に何を話しても無駄でしょ』と冷たく突っぱねられました」

と振り返ります。

先に好きになったのは美雨さんのほうで、男性は「女性慣れしていなくて、不器用だけど優しいところも多かった」そうです。

男性のほうも好意を持ってくれて告白され、交際が始まったふたりでしたが、「自分の気持ちを素直に出すことが少なかった」という男性とは喧嘩も絶えなかったそう。

「好きと言ってくれることも少なかったし、とにかく先に私の気持ちを知りたがるんですよね。

私の言葉を聞いてから『じゃあ俺もあんたが気に入らない』とか自分の気持ちを決める姿がストレスで、一ヶ月連絡なしで会わないときもありました」

交際の期間は一年半といいますが、実際に一緒にいたのは一年くらいなのが美雨さんの実感で、「私から歩み寄らないとそのままフェードアウトになるし、気持ちを言ってくれないから何を考えているのかわからない彼氏」に悩むことに疲れてしまい、別れを決めます。

最後まで不貞腐れたような態度を見せる男性とまともな話し合いはできなかったそうで、それでも「じゃあ、もうこれで終わりね」という美雨さんの言葉には、確かに頷いたのを覚えています。

切れないつながりが

mimot.(ミモット)

「問題は、彼とはジムで知り合ったため、別れた後もそこで顔を合わせることでした。

私は行けば友達もいるしまだ安心なのですが、彼のほうはいつもひとりだったから、私を見かけるとこそこそとどこかに消えるのが、まだ意識してるんだって感じて嫌でしたね……」

男性がいつも来る時間帯を避けてジムに足を向けていた美雨さんでしたが、社会人なら限られた時間の調整は難しく、どうしても姿を見ることは多かったそう。

時間のある休日も、「こんな人のせいでジムに行く時間を奪われるなんて」と悔しい思いがあって、元彼の不安定な様子を見ることになっても無視して通っていました。

「別れたことを知ったジム友さんたちが、私が来てからすぐストレッチのコーナーを離れる元彼を見て『わざとらしくない?』『あ、ほらこっち見てるよね』ってひそひそと話していて、相変わらずじめっとした様子でした」

と、美雨さんはため息をつきます。

一緒の空間にいれば何かの拍子で物理的な距離が近くなるときは避けられず、「社会人として、挨拶だけはしていました」と美雨さんは話しますが、そのときに大げさな反応を見せることも、ストレスだったといいます。

ジム友さんたちから「あれは絶対に未練があるよね」と言われた美雨さんでしたが、付き合っているときも自分の気持ちを前に出さなかったのを知っているので、「間違っても復縁なんて言い出さないだろう」と予想していました。

ある男性と知り合って

mimot.(ミモット)

元彼とのぎくしゃくした空気も「そのうちどうでもよくなりました」と割り切った美雨さんは、ジムで男性Aさんと知り合います。

「私が正社員で働いている会社の近くの飲食店に勤めている人で、ジムでたまたま目が合ったときにお互い『ああ』って声が出て、おかしかったです」

こんなところで会うなんてと話してみたら、Aさんは二歳年上でジムには入会したばかりとわかり、それならといろいろと情報を伝えたことから親しくなりました。

「こんな偶然ってあるんだな」と新しい出会いにわくわくした美雨さんは、自分以外の男性と仲良く話すのを見て元彼はどう思うか気になったそうですが、向こうから声をかけてくるようなことがいっさいなかったため、「どうせ何もないだろう」と思っていました。

Aさんとはお店で会っても楽しく会話ができて、彼女がいないこともわかり、急速に仲が深くなっていったといいます。

「お店では当然仲のいい感じなんて出さないのですが、出てから『顔を見ることができてよかった』ってLINEでメッセージをくれたりして、ドキドキしましたね」

LINEのIDの交換は美雨さんから言い出したことで、おかしなメッセージが来ることもなく、楽しくやり取りができていました。

その日の夜にジムでまた会えるとうれしくて、「隅っこで少し話し込むようなこともあった」と振り返る美雨さん。

このときは、ちらちらと視界をよぎる元彼のことなど、ほとんど意識していませんでした。

元彼の変化

mimot.(ミモット)

ジム友さんたちからも「いい雰囲気だね」と冷やかされていた美雨さんは、あるとき元彼が以前より近くにいることに気が付きます。

「マシンを使っているときとか、ふと見たら元彼が斜めのマシンに座っていることとかが増えて、ちょっと怖かったですね。

明らかに自分をアピールしているというか、付き合う前もそういうところがあったのを思い出して、何で今ごろ近付いてくるのだろうって」

Aさんと仲良くしていることが原因なのだろうかと美雨さんは考えますが、別れていれば元彼に口を出す権利はないのは当然で、「逆にこれで離れてくれたら」と思っていたそうです。

ところが、ひとりでいる美雨さんに「今日は◯◯さんは一緒じゃないの」とジム友さんの名前を出して話しかけてきたことがあり、それからも元彼の気配は近い状態が続きます。

「ある日なんか、ジムを出たら外に元彼が立っていてびっくりしました。

『俺もいま出てきたところ』って、本当は待っていたんじゃないのって言いたくなって、時間も夜の十時を過ぎているしすぐ離れました」

一方で、Aさんがジムにいるときは距離を取って近付いてこないことがわかり、Aさんと親しいことが元彼を刺激したのだとは、はっきりと感じていました。

「正直に言えば、面倒くさいの一言でした。

別れたときの素っ気ない態度とか冷たい言葉とかが頭に浮かんで、今さら近付いてくるとか本当に自分勝手だなと思いましたね」

別れてまでストレスを溜めたくないと思った美雨さんは、思い切って元彼への挨拶をやめ、話しかけられてもすぐ離れるようにしたそうです。

ある日ポストに入っていたもの

mimot.(ミモット)

そんなある日、ひとり暮らしのアパートに帰った美雨さんは、ポストに切手の貼られていない封筒があることに気が付きます。

「何これ……」

表には自分の名前だけが記入されており、その筆跡は元彼のものだとすぐに気が付いた美雨さんは、ぞっとしたといいます。

「封筒の口は糊付けの上にセロハンテープまで貼ってあって、気持ち悪かったです……」

何が書かれているのか、「まさか復縁の申し込みでは」と不安になった美雨さんですが、恐る恐る取り出した一枚の手紙には、その真逆のことが書かれていました。

「絶縁状

◯◯へ

金輪際、俺に近付くな。

お前とはもう縁を切る。

新しい彼氏とは順調ですか?」

こんな出だしで始まる直筆の手紙は、美雨さんへの恨み言が綴られており、

「ボールペンで書かれていましたが、筆圧が強くて紙がたわんでいる部分とかあって、執念のようなものを感じて本当に怖かったです」

と、美雨さんは恐怖で言葉を失ったといいます。

「絶縁状」という強い表現は、元彼の、美雨さんに向ける執着の深さが伝わるようでした。

一変した生活

mimot.(ミモット)

すぐにジム友さんに連絡して事情を話した美雨さんは、

「それ、絶対に捨てないで。

ストーカーの証拠になるから」

と言われ、燃やそうとしていたのを思い留まったそうです。

「触りたくないので、ジップロックに入れてから封筒に突っ込んで封をしました」

ストーカー、と聞いてその通りだと感じた美雨さんは、次の日に休会届をジムに出し、Aさんには「仕事が忙しくなったから」と伝えました。

「私を見るから元彼はいつまでもつきまとうのだと思ったし、来なくなればまた家まで押しかける可能性もあって、しばらくは防犯ブザーを持ち歩いていました」

帰宅した際の待ち伏せも考えていたという美雨さんですが、幸いにもそんな事態は起こらず、手紙もその一通だけでした。

「ジム友さんがジムでの元彼の様子など確認してくれていたのですが、私が来なくなってから『私のことも避けるようになったから、手紙のこととか私が知ってると思っているだろうね』と、相変わらず挙動不審なようでした」

Aさんとはジムでなくてもお店で会えることができ、そんな状況まではさすがに元彼も把握していないだろうとは思ったものの、

「Aさんを巻き込むのが怖くて、手紙を読んでから二週間くらいはお店に行くのは控えました」

と、生活に影響が出ていたといいます。

思い詰めた人間の状態

mimot.(ミモット)

その後、元彼からの接触は今もありません。

「元彼はジムをやめました。

私がまったく来なくなったのと、ジム友さんたちから冷たい目で見られることに絶えられなかったのだと思います」

と、今は平穏な暮らしを取り戻した美雨さんは静かな口調で話してくれました。

元彼への恐怖から元気をなくしていた美雨さんをAさんは心配してくれて、「結局、全部話してしまった」そうですが、ふたりの仲は順調で週末は一緒に過ごすことが増えたそうです。

「Aさんが、元彼についてすごく怒ってくれたというか、『何かあれば警察に行こう』といつも電話やLINEをくれて、本当に心強かったです。

何かあればAさんも巻き込まれると思ってそれも怖かったのですが、元彼がAさんに接触することはなかったですね」

「絶縁状」をわざわざポストに入れに来る元彼の状態を考えれば、そこまで思い詰めた人間が何をするか、恐怖を覚えるのは当然です。

未練がありながらそれを言い出せないうちに元カノが別の男性と親しくなり、そこでまだ素直になれず攻撃に転じるような元彼とは、関わりを断つことが最善。

話し合いを持とうとすれば、「絶対に以前と同じように不貞腐れたり嫌味を言ったりする」という確信があった美雨さんは、自分の気配を消すことで執着から逃れることに成功しました。

自分の状態を正しく見ることができていない相手には、客観的な思考も解決策も望むことは難しいのが現実です。

物理的にも心理的にも距離を取るのが自分の安全を守る第一の策であり、「関わらない」を油断なく考えることが重要です。

理不尽であっても、相談する先を複数用意する、証拠を残すなど、身を守る工夫を忘れてはいけません。

元恋人がいわゆるストーカー化してしまうと、生活にどんな影響が出るかわかりません。

異常な言動でも「やれてしまう」人には、相手が悪いという思い込みも強く見られます。

考えるべきなのは未来の自分、しっかり守っていく意識を心がけたいですね。

(mimot.(ミモット)/弘田 香)

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