男女群島の沖磯釣りで大型アラを手中【長崎】船中7尾と渋い中で貴重な1尾
5月下旬、釣り人の憧れの島、男女群島へ。アラ(クエ)釣りには時期的には少し早いが、例年だとこのタイミングでもよく釣れているので、釣友の山中さんからの誘いに乗った。今回はあじか磯釣センターのブラックヘラクレスを、21人でチャーターしての遠征だ。
男女群島でアラ(クエ)釣り
もう30年近く男女群島へ通っているが、ここへの釣りは特別な感情が湧きでる。
今回は雨と風の影響で日帰り釣行。船は何とか田平港を午前3時に出港、約4時間で男女群島へ到着。あいにくのウネリで希望していた場所への上礁は叶わず、船長の指示に従って男島の最南端に位置する奥の院へ上がる。
釣座は狭いが足場も良くゆったりと釣りができ、また、湾奥に位置するが意外と潮通しも良く魚影が多いことで知られる。
釣行開始
8時、まずはイシダイを狙うが、思いのほかエサ取りの多さに苦戦。瀬ギワにあるジンガサを拾い集め釣りをするも、釣れるのはイシガキダイばかり。
本命はなかなか釣れず。翌朝に勝負を賭けることにし、午後からのアラ釣りに備えて仮眠。
見回りの船が来たタイミングでアラ用に準備したイワシのまきエサ10kgを船から降ろし、それを細かく切り刻んで足元にまく。また、つけエサとしてカツオとサバを用意。カツオは輪切りでハリに付けて仕掛けを投入。
夕方に大型アラ的中!
午後4時すぎからアラ釣り開始。するとまきエサが効いているのか1投目を水深10m付近に落ち着かせると、いきなりアラザオが海中目がけて突っ込んだ。
しかしアワせる間もなくすっぽ抜ける。足元にアラが確実にいることが分かったので、一気にテンションも上がり緊張が走る。
カツオを付けて再度足元に投入すると、またすぐにサオが海中目がけて突っ込んでいった。慌てず十分に食わせたところで今度はしっかりハリ掛かりしたのを確認してアワセを入れる。
サオを持つとかなりの重量感のある魚体だ。根から切り離し難なく上がって来たのはまあまあなサイズのアラだった。水面から瀬ギワまで慎重に寄せ、ギャフを掛けて引きずり上げて、これでボウズは免れて、とりあえずひと安心。1尾釣れたら本当にうれしいのはどこでもいつでも同じ。
6時の見回りまでストリンガーに掛けて足元で泳がせているのをしばし眺めておく。
次回はサイズアップと数に期待
そして夕マヅメから9時前まで狙うも今度は恒例のウツボ祭り。翌朝4時の見回りまで就寝する。
結局このままアラは釣れなかったが、朝からのイシダイ釣りでは良型イシガキダイやアカハタなど追加して終了。10時前に回収、午後1時30分、帰港。
今回は船中アラ7尾とかなり少ない状況だったが、気になったのは水温で18度付近とやや低い状況。仕掛けのオモリを触ってもかなり冷たくウツボ以外の魚の気配もあまりなかった様子。
帰り間際に海中にカメラを入れて様子を見ると映ったのはイスズミくらい、青物のボイルも見られずで魚影が濃いとはいえない状況だった。
しかし男女群島はこんなもんじゃない。水温が安定してくればいつも通り釣れだすだろう。次回さらにサイズアップと数に期待。
<週刊つりニュース西部版APC・石田一聖/TSURINEWS編>
出船場所:田平港 この記事は『週刊つりニュース西部版』2025年6月20日号に掲載された記事を再編集したものになります。