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滝壺で潜水調査を実施!冬期における<赤目四十八滝>の環境が明らかに【三重県名張市】

サカナト

水深3.1mで発見されたオオサンショウウオ(提供:NPO法人赤目四十八滝渓谷保勝会)

NPO法人赤目四十八滝渓谷保勝会は1月14日、三重県名張市の赤目四十八滝で滝壺潜水調査を実施したと発表しました。

水温が低く、水量が多い冬期の滝壺潜水調査は全国的にも珍しいといいます。

この調査は、冬期の滝壺内部の水温・水流環境、生物が身を潜める空間構造がどのように形成されるのか把握するために実施されました。

大小様々な滝がある渓谷<赤目四十八滝>

調査地の赤目四十八滝は大小様々な滝と深い滝壺が連続する渓谷です。

四季折々の美しい光景が広がり、「平成の名水百選」や「日本の滝百選」などに選定されています。

赤目四十八滝(提供:PhotoAC)

また、赤目四十八滝は遊歩道を散歩しながらオオサンショウウオなどを観察できる観光スポットとしても知られてきました。

一方、滝壺内部の環境については、安全面や技術面から十分な調査は行われてこなかったといいます。

冬期の滝壺潜水調査

そこで、赤目四十八滝渓谷保勝会を主体に全国的にも珍しい冬期における滝壺内部の潜水調査が実施されました。

潜水調査は2025年夏にも行われており、今回の調査は「冬期の滝壺内部の水温と水流環境」「生物が身を潜められる空間構造がどのように形成されているのか」を把握することが目的とされています。

滝壺潜水調査の様子(提供:NPO法人赤目四十八滝渓谷保勝会)

調査手法は潜水による目視とアクションカメラによる映像記録。安全管理と自然環境保全に十分に配慮した上で行われました。

オオサンショウウオやツチガエルを記録

潜水調査では冬期の滝壺内部が外気温と比較して2.2~2度と水温変化で、穏やかで安定していることが明らかになっています。

滝壺の水深は、夏場よりも1~2メートル浅いことも確認されました。

水深3.1mで発見されたオオサンショウウオ(提供:NPO法人赤目四十八滝渓谷保勝会)

さらに、岩の隙間や水流の影響を受けづらい場所には、生物が身を潜められる空間構造が形成されていることも判明。渓谷が1年を通して生物の暮らしを支える環境であることが記録されたのです。

水深4mで発見されたツチガエル(提供:NPO法人赤目四十八滝渓谷保勝会)

また、潜水調査ではカワムツの稚魚と思われる魚の群れのほか、水深4メートル地点で越冬中のツチガエルの撮影にも成功。滝壺の水深4メートルにおけるツチガエルの確認は珍しい事例だといいます。

記録は水族館の展示にも活用

今回の滝壺潜水調査により、冬期における滝壺内部の環境が明らかになりました。記録されたデータについては赤目四十八滝渓谷保勝会が管理し、得られたデータは今後、赤目滝水族館の展示に活用されるとのことです。

今後も滝壺内部を継続的に調査することでより詳しい環境が明らかになっていくでしょう。この取り組みは渓谷の保全や安全管理等に繋がることが期待されています。

(サカナト編集部)

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