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解禁初期の【アユのトモ釣り攻略法】 ポイント選びが一番の決め手

TSURINEWS

今年はどんなアユに出会えるかな(提供:週刊つりニュース関東版フジノライン フィールドテスター・古山勝也)

いよいよ待ちに待ったアユの解禁。多くの河川が6月に解禁する。アユ釣りのシーズンは、大きく3つに分かれる。解禁当初から7月初めくらいまでが初期、以降8月末までが盛期、それ以降が終期・終盤と言える。今回は解禁初期のアユ釣りについて解説しよう。

解禁当初のアユの釣り方

解禁当初のアユはまだ成長途上で盛期のような体力や元気がないため、多少緩めの流れに群れていることが多い。そのため少し待つような釣り、泳がせ気味の釣りがいい。

ここ数年瀬の中をぐいぐいと引くような釣りが流行っているが、初期については泳がせ中心で、瀬の中でもオトリに負担をかけない程度に、軽い水中イトでフワフワと抑え気味に引いたほうが効果はある。

トモ釣りの竿の傾向や選び方

中小河川の場合、竿は先調子でも胴調子でもいいので、中硬から早瀬クラス、8.5~9m程度が一般的だ。ここ数年各メーカーからはリーズナブルな(アユ竿としては)実売価格10万円代の材質、性能ともにすばらしい竿が多く出ている。

アユ釣りのタックル(作図:週刊つりニュース関東版フジノライン フィールドテスター・古山勝也)

ハイエンドモデルは40万円を超えるものもある。いいものを追及したらきりがないので、自分なりに予算を決めて購入したほうがいい。

また、近年はこのリーズナブルな竿の人気が高く、シーズン前のカタログが出た段階で売り切れということもあるので、オフシーズンからユーチューブなどで紹介される新製品紹介など、情報のアンテナを張り巡らし、お気に入りの1本を手に入れて欲しい。

仕掛けについて

アユ釣りで重要なのは強くて細い水中イト。

初期のアユはまだ十分に体力がないため、思ったような泳ぎをしてくれない。それをサポートするにはより細いイトで自然な泳ぎを演出する。ただし、細いイトはトラブルにも繋がる。そのため、扱いやすく強いイトが必要となる。

私はフジノラインの『141ハイテク水中糸MONO』の0.05号か0.07号を使っている。強度は申し分なく、比重1.41とナイロンラインとフロロカーボンラインの中間程度の軽さのため、泳がせから引き釣りまでこなせてとても使いやすく、比重が軽いためフワフワした引き釣りがやりやすい。

ハナカン回りはフジノラインのハナカン回りイトは0.6~0.8号をマルトのワンタッチハナカン6mmに、サカサバリは皮打ちで刺す。

皮打ちの利点は、掛かった時にヒレを切ることがないので、オトリを再度使用した場合でも、泳ぎが自然で力強く泳いでくれる。サカサバリは各社からいろいろ出ているが、皮打ちサカサバリの先駆者的なメーカー・マルトの『エンゼルグースHGW』などがお勧めだ。サカサバリ部分とハリス止め部分が一体式でコンパクトのため、とても軽い。つまりオトリへの負担が少ないので自然な泳ぎに繋がる。

こんな釣果も(提供:週刊つりニュース関東版フジノライン フィールドテスター・古山勝也)

解禁当初のアユはまだ小さい。15cm前後ならハリは6号前後で3本イカリか4本イカリ、17cmを超えるようなら7号前後がいい。

小さいハリの場合、良型が掛かった時に身切れやハリが弾かれるケラレが発生する可能性があるため、掛かるサイズによりハリの大きさを調整する。また、初期はアユの身が柔らかいため、瀬の中などは身切れが多発することがある。このような場合も、ハリのサイズを上げると身切れ防止にもなる。

イカリかチラシかについては好みにもよるが、イカリで釣れない時にチラシにすると掛かったりする。この逆もある。どちらか一辺倒ではなく場所や状況により、気分を変えることにもなるのでもハリを替えてみるといいだろう。

初期の狙い場所

流れの中、波立ちの中、トロ場の岩盤や石が敷き詰められた場所で波立ちがあり、ある程度の水深があるところがいい。解禁初期はアユの数が多いので、多くのポイントにアユはいるが、極端な瀬やチャラチャラの瀬はやめたほうがいいだろう。 

ポイント選びが重要(提供:週刊つりニュース関東版フジノライン フィールドテスター・古山勝也)

<週刊つりニュース関東版フジノライン フィールドテスター・古山勝也/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年5月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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