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なんどき牧場 55年の歴史に「一旦」幕 28日閉店前に行列も

タウンニュース

店舗入り口で。横山社長家族

「茅ヶ崎メンチ」などの人気メニューとログハウス風の建物で知られる「レストランなんどき牧場」(茅ヶ崎市今宿1024)が、3月28日で閉店する。

同店は1970年に「ドライブインなんどき」として創業。近隣に多い海産店舗との差別化を図り、鯉の洗いなども提供していた。

88年に現社長の横山貢さんが入社したのを機に、徐々に業態を転換。当初は「和食懐石と牧場料理」を掲げ、屋外席では一頭買いした高座豚やジンギスカンのバーベキューなども提供していた。

その余剰となった豚肉を牛肉と合挽にして、飴色になるまで炒めた玉ねぎを合わせたのが「茅ヶ崎メンチ」。あふれる肉汁とスパイシーな味わいが人気となり、「かながわグルメフェスタ」など、数々のコンテストで金賞やグランプリに輝いた。

現在の店舗は88年に建設されたもの。その後も度々手を加えてきたが、空調や配管など設備の老朽化が進んでいるという。また、横山社長が昨年、心筋梗塞で倒れたことなども、決断を後押しした。

2月に入り、SNSや店舗内の卓上ポップで閉店を伝えたところ、多くの客が訪れ、連日行列ができている。

閉店後、7月に開業する道の駅に出店し、娘の優衣さん夫婦も現場に入る予定。優衣さんは「小さな頃から両親の姿を見ていて大変そうだと感じていた。プレッシャーもあるが楽しみ」と話し、開店までの間も湘南祭などのイベントにキッチンカーで出店するという。

横山さんの妻・芳江さんは「長くやってこられたのもお客様が愛してくれ、従業員が店を守ってくれたから」と感謝を語り、横山社長は「おいしいの一言をもらえるよう、また頑張っていく」と話した。

店は23日まで通常営業(予約不可)し、24、25日休み。26日からメニューを限定して28日に閉店となる。

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