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話題の本『入門 山頭火』を著した作家・町田康に聞く 伝説の俳人・種田山頭火とは?

文化放送

春陽堂書店から『入門 山頭火』が発売中の作家・町田康さんが1月22日の大竹まことゴールデンラジオに登場。伝説の俳人・種田山頭火について伺った。

大竹「町田さんはなぜ山頭火を追ってみようと思ったんですか?」

町田「端的に言いますとですね、頼まれたからっていうのが結構ありまして。(笑)」

大竹「身も蓋もない答えですね。」

町田「これが実際のとこなんですけど、ただもちろん名前は知ってましたし、興味もあったんですけど、知ってるけど知らんことってあるじゃないですか。長いこと知ってるようなふりして生きてきたけど、実は知らんみたいな。そういうようなところもあって、この際ですから自分も山頭火について集中的に考えてみようと、そういうようなところがありました。」

大竹「なんか、山頭火の家は結構お金持ちだったそうですね?他にも、内田百聞ですとか太宰治とか、みんな結構お家は豊かだったとか。」

町田「幕末のヤクザが、いるじゃないですか。次郎長とか黒駒勝男とか、ああいう人は結構みんな家が金持ちなんですよ。文学もそうでね、中原中也とか萩原朔太郎とか、みんなだいたい金持ちの子が多いですね。」

大竹「山頭火は、大学の途中ぐらいまではちゃんと行くんですけど、そっからまた別に、ずれていく。」

町田「大学では、いろいろ文学の勉強をして、周りには、その後、文学の道に進んで名を成した人がたくさんいたようですけれども、中途退学するんですね。理由としては神経衰弱と言うことらしいです。今で言ったらもっと違う病名になるかもしれません。あと一説には、竹治郎というお父さんがダメな人で、ちょっと女性の方にお金使うとか、まあそういうのが結構あって、経済的に家が傾きまして。」

大竹「それで、お母様が自殺なさった?」

町田「それは幼少期ですね。9歳の時に、まだ若いお母さんが、敷地内の井戸に身を投げて死んで。昔の話ですから。細かいことはよう分からんのですけども、それを引き上げた時に、近所の子と庭で遊んでて見てしまったそうです。変わり果て、寝かされたお母さんを見てしまったいうのは生涯、山頭火の死生観・厭世観、いい家庭を築いて普通にやっていくことが、まあできにくくなったいと言いますかね。」

大竹「で、弟さんもなんか…。」

町田「弟は自殺ですね。」

大竹「その中で自分は大学を途中まで行って結婚もするんですよね。結婚して、お子さんももうける。それで真面目にやろうとするんですか?」

町田「明治の頃の青年ですから理想に燃えてるんですね。理想に燃えて、理想の生活と言いますか、真の生活みたいな、山口県の田舎で嫁もろて家作って、愛もないのに見合い結婚みたいなのをして、家を継いだ。」

しかし、このあと山頭火は文学をやるために単身上京。なぜ自由律俳句を詠むようになったのか?

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