母の意思を確認できないまま施設入所へ…おだてられて喜ぶ母の姿を見て #母の認知症介護日記 198
アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
施設の面談と契約の日を3日後に控えた日。ワフウフさん姉妹は、なんとか母・あーちゃんの口から、施設に入ることについて「YES」の返事を聞きたいと思い、ランチに誘いました。しかし、姉妹で言葉を尽くして説得するものの、あーちゃんの口から出るのは「お金がかかるでしょ?」「どうやって家を出るの?」「きっと父は怒り狂って探すわよね」といった質問ばかり。結局、明確な答えを聞き出すことはできませんでした……。
ついに迎えた面談&契約の日
あーちゃんの答えを聞けないまま終わったランチの後、少し散歩をしようという話になりました。お天気は良かったものの風が強くて寒かったため、ワフウフさん姉妹はニットのアンサンブルしか着ていないあーちゃんのために、近くのお店で上着を買うことにしました。しかし、好みの服がなかったからか、あーちゃんは購入を拒否。どうやら「防寒が必要」ということと「服を買う」ということがつながらないらしく、話がまとまる気配がなかったので、散歩も買い物も諦めて、近くのショッピングモールを歩いて終わりにしました。
結局、あーちゃんから明確な答えを聞けないまま、面談&契約の日を迎えてしまいました……。
中に入ると、営業さんがにこやかに出迎えてくれて、あーちゃんのことを「若い」と褒めてくれました。若見えがうれしいあーちゃんは、まんざらでもなさそうです。
その後、実際に過ごす部屋に案内してもらったのですが、談笑しているおばあちゃんたちから話しかけられ「三姉妹」なんて言われたものだから、あーちゃんは大喜び。
おだてられていることも気付かず、クネクネしながらうれしそうにしています。
こんなにあからさまでも、褒められればうれしいものなのかな……。
その後も、おばあちゃんたちが話しかけてくれたおかげで場が和み、あーちゃんもうれしそうにしていたので、ホッとひと安心です。
ついに施設の面談&契約の日を迎えました。あーちゃんの意思を確認できないままだったので、私も姉も若干ナーバスになっていたのですが、中に入ると営業さんがにこやかに出迎えてくれました。営業さんは、あーちゃんに「お若いわね!」と言ってくれ、若見えがうれしいあーちゃんはまんざらでもなさそう。
さらに、ホーム内でおしゃべりしていたおばあちゃんたちからも「三姉妹なの?」と話しかけられ、あーちゃんは「いやあねぇ、もう! 娘たちよ!」なんて言いながら、クネクネして喜んでいます。
その後も、おばあちゃんたちは「待ってるからね!」「早くいらっしゃいね!」とあーちゃんに声をかけてくれて、場がすごく和みました。あーちゃんもうれしそうにしていて、ナーバスになっていた私たちは、とても救われた思いになったのでした。
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あーちゃんの意思を確認できないまま、ぶっつけ本番で施設に行くことになりましたが、心配していたようなトラブルもなく安心しました。新しい環境で、いろいろな人と触れ合いながら、あーちゃんが楽しく過ごせるといいですね。
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