キャッチコピーは“優しさの擬人化”! 「優しく伝えようとしてくださる言葉がいつも本当に心に染みます」──「らしんばんラジオ」2026年3月パーソナリティ・谷口夢奈さん、ゲスト・下田麻美さんインタビュー
中古アニメグッズ買取や販売で知られるアニメショップ「らしんばん」。現在、店内でのお買い物がもっと楽しくなる「らしんばんラジオ」が、各店舗で放送中です!
ラジオでは、パーソナリティによる自由なトークに加え、らしんばんにちなんだバラエティ豊かなコーナーや、買取についてわかりやすく解説するコーナーなどをお届けしています。
2026年1月からのパーソナリティは、『ぷにるんず』シリーズのゆか役、『アリス・ギア・アイギス』シリーズ“下落合桃歌ちゃんのお友達”、『温泉むすめ』の白浜帆南美役、『正反対な君と僕』の渡辺(なべ)役などで知られる谷口夢奈さんです。
3月の「らしんばんラジオ」は初のゲスト回。谷口夢奈さんと同事務所・アーツビジョンの先輩である下田麻美さんが登場です。
アニメイトタイムズでは、収録を終えたばかりのお二人にインタビューを実施。10年来の関係だからこそ生まれる自然な掛け合いの中で、声優としてのルーツやこれまでの歩み、そしてお互いに抱いている印象などについて詳しく語っていただきました。
【写真】「らしんばんラジオ」インタビュー|’26年3月パーソナリティ・谷口夢奈、ゲスト・下田麻美
キャッチコピーは“優しさの擬人化”! 「視野が広い方だなといつも思っています」
──下田さんと谷口さん、お二人でのラジオは今回が初めてですか?
谷口夢奈さん(以下、谷口):ラジオをご一緒したことはあるのですが、完全に二人きりというのは初めてです。
下田麻美さん(以下、下田):もともと私が担当していたラジオ番組で、谷口さんがアシスタントをしてくれていたんです。でも、そのときは1対1ではなかったので二人だけのラジオは今回が初めてですね。
──初めてのお二人だけのラジオ、実際にやってみていかがでしたか?
谷口:……トークを締めるのが下手だということに気付かせていただきました(笑)。
下田:(笑)。コーナーを締めるときに、「はい……じゃあ、もう締めようかな!」と、困っていることが分かるひと言を挟んでから締めていたので、締め方のコツを少し伝授しました。次にゲストの方がいらっしゃるときは、きっと完璧に締めてくれるのではないかと期待しています!
谷口:誰かと一緒にやるラジオだと、いつもとはまた少し違うんだなと感じました。さらっと「ということで、○○でした。以上!」と綺麗に締められたら、という計画は頭の中ではあったのですが……。いざ本番になると、計画ってなくなってしまうものですね(笑)。今回は少したどたどしくなってしまいました。
──先輩からの貴重なアドバイスだったのですね。
下田:偉そうに「伝授」などと言ってしまいました……。
谷口:いえいえ、言っていただけて嬉しいです。この年齢になると中々言われなくなるので、たくさんアドバイスが欲しいです!
下田:(谷口さんは)とても気遣い屋さんなので、まだ誰かが話そうとしているのではないかと配慮してくれるんです。それも含めて良いところですよね。
──優しさゆえに、ですね。
谷口:でも、下田さんこそ“優しさの擬人化”ですよ。らしんばんラジオのコーナーで自分のキャッチフレーズを考えるシーンがあったのですが、下田さんも自分のキャッチフレーズは「優しさの擬人化」とおっしゃっていて。
下田:今回は自分でそう言ったのですが、実は一度も自分から言ったことはないんですよ。周りの後輩や先輩、同期の方々から「優しい」と言われるので、つい(笑)。掘り下げられるかなと思ったのですが、意外と掘り下げられませんでした。
谷口:コーナーの時間が少し短かったですね(笑)。
──周囲の方々からそう言われるということは、それだけお人柄が浸透しているということですよね。
谷口:10年来お世話になっている先輩なのですが、ずっと変わらないんですよ。昔から本当に優しくて、怒ることも全然なくて。優しく伝えようとしてくださる言葉がいつも本当に心に染みます。
下田:怒ったことは本当にないですね。私自身、若いころは自信がなくて、現場で失敗したり怒られたりすることも多くありました。なので、苦しんでいる人や悩んでいる人を見ると、昔の自分を見ているような気持ちになってしまって。できるだけ自己肯定感を上げてあげたい、という気持ちになるんですよね。
谷口:本当に素敵です。
下田:そもそも緊張する空気が良くないと思っていて、まずは「誰もあなたの敵ではないよ、私は味方だよ」という空気作りから入る癖がついているのだと思います。
谷口:それは本当に感じます! プライベートで数人で食事をしているときも、下田さんはさりげなく話を振ってくださるんですよ。話していない人に自然に声をかけて、話しやすいきっかけを作ってくれる。視野が広い方だなといつも思っています。
私は話すことは好きなのですが、話をまとめたり、上手な言い回しを考えたりするのがあまり得意ではなくて。ただただ話をしているだけなので、本当に尊敬しています。
下田:でも、谷口さんのようにどんなときでも話をしてくれる存在は、とても大事だと思います。話し上手かどうかに関係なく、振れば必ず何か返してくれるという安心感は大きいです。無限に話せるということ自体が、一つの信頼を築いているんじゃないでしょうか。
谷口:嬉しいです(笑)。ありがとうございます。
──先ほどプロフィールのお話がありましたが、「下田麻美の”私を知って”」コーナーではキャッチフレーズなどの初出し情報もありました。他にも、従来のプロフィールから変わった点はありますか?
下田:それが、意外とないんです。ただ、宣材写真やボイスサンプルは10年ほど前に撮ったので、その頃と比べると役の幅も広がっていますし、見た目も変わっていますね。当時は人生で一番短い髪型のタイミングで宣材を撮ったのですが、その後はずっと伸ばしているので、写真の印象とは違う期間のほうが長いんですよ。
なので、演技の幅や服の好みなども含めて色々とアップデートされている部分はありますね。今年はちょうど一新したいと思っていて、ボイスサンプルも録り直して、宣材写真も変えようと考えています。
谷口:確かに、最初にお会いしたときは髪が短かったですよね。宣材写真の印象もあって、髪の長さが肩より上くらいのイメージがずっとあります。
「何にでも笑えるというのは才能だと思います」
──改めて、初対面の頃のお話をお聞かせいただけますか?
下田:初対面は12、3年前です。私と江口拓也さんで「MF文庫Jラジオあらいぶ!!」というラジオ番組のパーソナリティを務めていたのですが、そこに入ってきた新人のアシスタントさん4人のうちの一人が谷口さんでした。その現場が最初の出会いでしたね。
──そのときの谷口さんの印象はいかがでしたか?
下田:黒髪ロングで、ふわふわした洋服を着ていて、本当にアイドルのように可愛らしい印象でした。そして何より笑い上戸で、何にでも笑ってくれる良い子でしたね。
何にでも笑えるというのは才能だと思います。面白いと感じなければ笑えない人も多い中で(谷口さんは)箸が転がっても笑ってくれて(笑)。それは大きな信頼につながっていますし、私も話していてすごく安心します。
──今もその印象は変わりませんか?
下田:まったく変わりません。今日も顔を見ただけで笑っていたので、私がおかしいのかなと思ってしまったくらいです(笑)。
谷口:そんなことは一度もないです! ただの照れ笑いです(笑)。
──では、谷口さんから見た下田さんの第一印象はいかがでしたか?
谷口:上京してすぐ、現場もほとんど経験がない中、いきなり番組に呼んでくださったのが下田さんでした。アシスタントとして何をすればいいのかも分からない状態だった私にも、気さくに話を振ってくださって。それに「ぽよ」というあだ名を付けてくださったのも下田さんなんですよ。
ずっと頼りになる、あたたかい先輩だと思っています。今日は自分が迎える側なのか、と少し緊張しましたが、昔から変わらずにいてくださって嬉しかったです。本当に優しさの擬人化な先輩です。
──時を経て、立場が逆になるというのも感慨深いですね。
谷口:そうですね。私も呼ばせていただけるようになったのだな、と。
下田:そう思ってくれているのがすごく嬉しいです。私も常に呼びたいと思っていたのですが、それが中々叶わない中で、今回谷口さんから声をかけてくれた。自分がゲストとして呼ばれようになるくらい長くこの業界にいるのだなと実感しましたし、出会ってから時間が経っても色々な場面で思い出してくれているのが伝わってきて、本当に嬉しかったです。
──色々な場面で思い出している、というのは?
谷口:以前、下田さんのお家にも遊びに行かせていただいたことがあって。その近くを通ると、必ず下田さんのことを思い出すんですよね。連絡するのもどうかなと思って、テレパシーだけ送っていました(笑)。
下田:私も谷口さんのことをよく思い出しています(笑)。今年はもっと会いましょうね!
谷口:まだまだ話し足りないので、ぜひお食事に行きましょう!
「キャラクターは歳を取らないからこそ良いんですよ」
──「耳をすませば・アナザースカイ」コーナーでは恒例の即興劇もありました。今回お二人でやってみていかがでしたか?
下田&谷口:(顔を見合わせて)……。
谷口:たぶん滑りまくっています(笑)。テーマが少し難しかったかなと……ちょっとテーマのせいにさせてください(笑)。今日は珍しく頭が回らなくて。
下田:珍しく……?(笑)
谷口:珍しくということにさせてください(笑)。「一言で」というお題って難しいですね。
下田:そうですね。声優業界は昔から無茶振りが多いんですよ。私もデビューして20年以上経ちますが、どの台本を見てもどこかに無茶振りが書いてありますから。それに振り回されながら生きてきました(笑)。ただ最近は、人がただ滑っているのを見るのも面白いなと思えるようになってきて。
谷口:(笑)。全力ではないときがあっても良いですよね! 少し肩の力を抜いた、素の自分も見せていきたいです。
下田:今回はラジオですからね。ありのままの、少し困っている私たちを見ていただければ(笑)。それに、人が失敗するのを見て安心することもあると思うので!
谷口:それで楽しんでいただけるなら、失敗も提供していきたいですね(笑)。
──今回の手応えは……?
下田:正直、手応えはないです(笑)。
谷口:「上京する人に一言」というお題もありましたが、一言では全然足りなくて。もっと伝えたいことがたくさんありました。ラジオ内では「大江戸線は想像以上に深いから急いだほうがいい」というお話をさせていただいています(笑)。
──(笑)。続いて「ぽよ&あさぽんのコレ推し!」コーナーでは、平成のアニメについて語っていただきました。
谷口:平成に流行った作品が、いまリバイバルで再注目されていますよね。あと、ラジオではお互いの好きなアニメや“初恋”の話にもなりまして。
下田:私は『名探偵コナン』の工藤新一と『地獄先生ぬ~べ~』の鵺野先生に同時に恋をしていて、頭の中では二人が私を取り合っていた、というお話をしました(笑)。小学校高学年くらいの時は、少しこじらせていましたね。
谷口:それで、お話の中で下田さんの初恋の記憶が蘇って……。
下田:4歳の頃は『ドラゴンボール』の孫悟空が好きだったんです。それが初恋だったと思います。二次元への初恋って、ありますよね。
谷口:ありますね(笑)。私は『ふしぎ遊戯』がきっかけで声優を目指すようになったのですが、作中に登場する鬼宿(たまほめ)が17歳なんですよ! 自分がその年齢を超えたとき、絶望しました(笑)。
下田:(深く頷く)。
谷口:さらに『うたの☆プリンスさまっ♪』のキャラクターたちの年齢を超えたときも、「えーっ、嘘でしょ⁉」って(笑)。
──キャラクターは歳を取りませんからね……。
谷口:そうなんですよね。いくら経っても相変わらずイケメンで。現実を見なきゃ、という気持ちになります(笑)。
下田:でも、キャラクターは歳を取らないからこそ良いんですよ。もし歳を取ったら別人のようになってしまうじゃないですか。
谷口:それはそれで少し違いますよね。やっぱりアニメって素晴らしいコンテンツだと思います。
下田:少しお腹にお肉が乗った鬼宿とか。
谷口:嫌だー!(笑)
下田:それも愛せたら本物の愛ですね。
谷口:……どんな姿でも好きです。痩せさせます!(笑)
──(笑)。ところで下田さんは、『地獄先生ぬ~べ~』をご覧になっていた頃から「声優になりたい」という夢をお持ちだったのでしょうか?
下田:そうですね。鵺野先生や新一に恋をしていた頃、小学4年生のときにはすでに声優になりたいと思っていました。きっかけはあまり覚えていませんが、気付いた時には「声優になりたい」と言っていましたね。
谷口:小4から! 早いですね。
──声優になって、好きだったアニメに出演していた方と共演することもあったかと思います。
下田:そうですね。デビューして間もない頃、鵺野先生役の置鮎龍太郎さんと同じ現場になったことがあって、「ぬ~べ~だ!」とずっと思っていました(笑)。そして最終話のアフレコの際、たまたまブースに私と置鮎さんだけになった瞬間があったので、小声で「実は鵺野先生が大好きです」とお伝えしたことがあります。
お仕事の現場で「好きです」と言うのは失礼かもしれないと思い、ちゃんと段階を踏んで、失礼のないタイミングでお伝えしました(笑)。
谷口:分かります。声優あるあるですよね(笑)。
(らしんばんラジオでは、お二人が“声優あるある”を語るコーナー「あるある声優お仕事図鑑!」もありますので、そちらもぜひ併せて聞いてみてください!)
──最後に、放送を楽しみにしているリスナーの皆さんへメッセージをお願いします。
谷口:「締めるのが下手」と言っていたのはここか、と“逆に”聞きに行ってほしいです(笑)。そこも含めて楽しんでいただけたら嬉しいですね。そして改めて、下田さんは本当に言葉が滑らかで、全然噛まないのだなと。
下田:いえいえ……!
谷口:本当にすごい先輩なので、尊敬していた気持ちは間違っていなかったのだと実感しました。もっと私が上手くお話を引き出せたら良かったのですが、まだ力量が足りなくて。ただ、楽しい雰囲気は伝わると思いますので、一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです!
下田:まず、私を呼んでいただけたことが本当に嬉しかったです。マネージャーからスケジュールの連絡をもらったとき、感謝の気持ちでいっぱいになりました。呼んでいただいたからには楽しくお話しできればと思って来ましたが、無茶振りのコーナーもあり(笑)。
谷口:(笑)。
下田:らしんばんの店舗、つまり“公共の場”で流れるラジオということで、お買い物中の皆さんに聞かれているのだと思うと少しドキドキしますね(笑)。お買い物の時間が少しでも楽しくなるラジオになっていたら嬉しいです!
[取材・文:柴山夕日]