四日市の千羽鶴が広島、長崎へ、市民から5万羽余りが寄せられる
三重県四日市市の市民らから市役所に届いた千羽鶴が5万834羽分になり、このうちの半分ほどが7月29日、広島市と長崎市に送られた。広島市平和記念公園、長崎市平和公園で開催される式典に向け、両市で飾られる。
四日市市が非核平和都市宣言の啓発事業のひとつとして、4月中ごろに市の広報やホームページで募集し、7月22日まで応募を受け付けていた。7.5センチ四方の大きさの折り紙でつくる大きさの鶴が中心になっているが、大きさが異なるものや、折り紙以外の紙を使って工夫したものも受け入れている。残る千羽鶴も追って広島、長崎に送るという。
市民協働安全課によると、ここ数年、寄せられる千羽鶴の数は少しずつ増えてきたという。市役所隣の市総合会館1階ロビーでは8月18日まで「原爆と平和パネル展」が開かれており、そこにも折り紙作成コーナーがある。応募期限後に届いて今年の発送に間に合わなかった場合は、来年の夏に募集する千羽鶴と一緒にして広島、長崎に発送されるという。
平和に関する企画では、9月1日まで「四日市空襲と戦時下のくらし」が四日市市立博物館で開催中。8月3日午前10時30分から、三重県主催で県内高校生と広島県の高校生による活動発表会が「じばさん」5階大研修室である。戦争体験者の証言や、県立四日市高校、広島市立舟入高校の取り組み発表、意見交換がある。入場無料、申込不要。