レンゲを持つ手が止まらない!六甲アイランドの地元民が愛する『しま食堂』のラーメン 神戸市
六甲アイランド(神戸市東灘区)のアイランドセンター駅前にある商業施設『リバーモールウエスト』に店を構える『しま食堂』は、地元民や周辺で働く人が足しげく通う、地域に愛されるラーメン店です。
駅からは徒歩約3分ほど。モール西側の2階に位置しており、道路側に「ラーメン」と書かれたのぼりが掲げられているので、そちらを目印に向かうと迷わず到着できます。
オーナーシェフの山村さんは、20代をアメリカで過ごし、帰国後に「自分で何かを始めたい」と一念発起。自身が育った地元・六アイへ戻り、同店をオープンしました。
もともとは洋食店として営業していましたが、コロナ禍をきっかけにラーメン専門店へと業態を変更したそうです。
ラーメンは、塩・醤油・鳥白湯のほか、1日限定10食のネギラーメン・台湾ラーメンも提供。冬季限定で味噌ラーメンも味わえます。
最初にいただいたのは、出汁の旨みがたっぷり溶け込んだ「貝だし塩ラーメン」。チャーシュー増量&味玉付きの「特製ラーメン」を用意してもらいました。
スープは、魚介(かつお節・煮干し)、野菜、椎茸、鶏ガラ、豚骨からとった出汁に、“貝の出汁”をプラス。自家製の塩ダレと葱油を合わせて仕上げた、素材の旨みがじわりと広がる滋味深い味わいが特徴です。
面白いのは出汁の旨みに全振りしていない点。塩ダレのパンチ(塩気)もしっかり効いており、リピートしたくなる一杯に仕上がっています。
スープの秘訣を伺うと、「特別なことは何もしていません」と山村さん。曰く、甘味や酸味、旨みといった各要素のバランスが取れた味=“美味しい”であり、五角形のパラメータを整えるようにレシピを組み立てているそうです。
「味を整える時、特に甘味と旨みが欠かせませんが、強すぎると飽きやすく、弱いと物足りなくなります。だからこそバランスが大切。スープの場合、魚介系だけでは旨みが足りないので、動物系の脂を加えています」と話します。
新メニュー開発のきっかけは、“旅先での外食”にあり。訪れた先で「これ、美味しい」と思ったら、帰ってすぐに試作を始めるそうです。
「ラーメンに関しては、食べたら(食材や調味料について)おおよその見当がつきます」と山村さん。味覚の鋭さに驚かされます…!
そんな山村さんが「一番好き」と語るのは、余計なものを一切加えない“ピュアな鳥白湯スープ”が味わえる「鳥白湯ラーメン」。濃厚でありながら後味は驚くほど軽やか。口の中にベタつきが残りません。
記者のイチオシは、4種類の醤油をブレンドした特製の“返し醤油”を使用した「淡麗醤油ラーメン」に、白ネギ、青ネギ、細切りチャーシューをどっさりトッピングした「特製ネギラーメン」。
ラー油と黒コショウを加えたピリッとした味わいで、トッピングのおかず感も強く、ごはんがもりもり進みます。
愛知県を旅行した際、その味に惚れ込んでメニュー化した「台湾ラーメン」。本場よりマイルドな辛さで、食べ進めるうちに肉みその旨みがスープに溶け込む、完飲したくなる一杯です。
メニューはすべて、「お金を払ってもう一度食べたい」と思えるラインを超えたもの。試作の際は、お客さん目線で厳しくジャッジしていると話します。
「一見さんが行列を作る店ではなく、地元に昔からある“旨い店”でありたい」。その言葉からは、地元への深い愛とプロとしての矜持が伝わってきました。
場所
しま食堂
(神戸市東灘区向洋町中5丁目15 リバーモールウエスト 2F 516)
営業時間
ランチ 11:30~14:00
ディナー 18:00~20:00(金曜日、土曜日のみ)
※スープが売り切れ次第閉店
定休日
不定休
駐車場
専用駐車場はありません
隣接のジ・アンタンテ マーケットシーンに提携駐車場あり
※2,000円以上の会計につき、1時間分の無料券を配布