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ぼる塾の田辺さんと天国のスイーツ談義。|その1 スイーツ英才教育。

ほぼ日

株式会社ほぼ日が運営するブランド「weeksdays」のトークコンテンツを転載します。
「weeksdays」──ウィークスデイズ、と読みます。
ここはスタイリストの伊藤まさこさんと「ほぼ日」がいっしょにつくるネットのお店。伊藤さんが「こんなものがあったらいいのに」と考えた衣食住全般のものを紹介しながら、たのしい読み物をたくさん掲載しています。


「weeksdays」オリジナルのチョコプレッツェル、新作ができあがったタイミングで「あの人に食べてほしい!」と、名前があがったのが「ぼる塾」の田辺さんでした。
伊藤さんは、田辺さんがTVでスイーツの話をするたび、その知識の深さと、おいしいものを見極める目のするどさ、味を判断する的確さにびっくりしていたんだそう。
「ほぼ日」のある神田錦町は、田辺さんが出演している「神保町よしもと漫才劇場」からすぐ。
ふたりの話は、この界隈のことから、東京、日本のあちこち、さらにはイタリアやフランスまでおいしいものの話がひろがりました。
全6回で、おとどけします。


伊藤
はじめまして、田辺さん。伊藤です。今日はありがとうございます。

田辺
田辺です。どうぞよろしくお願いします。

伊藤
神保町界隈には、よくいらっしゃるとお聞きしました。

田辺
そうなんです。劇場(神保町よしもと漫才劇場)が近くて。

伊藤
そうですよね!

田辺
これ、おみやげです。御座候(ござそうろう)っていう今川焼です。

伊藤
ありがとうございます。わぁ、あったかい!それに、重い!今、買ってきてくれたんですね。

田辺
余ったら、冷凍もできますから。

馬場(カメラ)
では撮りまーす。おやつを囲んで。

田辺
(瓶入りフルーツに目をとめて)あーっ! これは!

伊藤
ふふふ、近江屋洋菓子店のフルーツポンチです。

田辺
存在は知っていたんです。でも私、ここで食べたことがあるのはストロベリーバターと、みかんの入ったロールケーキだけなんです。これには、ちょっと手が出せなかったんですよ、高級品ですから。

伊藤
ご主人が毎朝市場に行って、旬のくだものを買ってくるんですって。ちょっと形が崩れていても、一番おいしいものをこの瓶に閉じ込めるらしくて。たとえば秋だったら栗が入っていることもあるんです。

田辺
インスタでみました。フルーツポンチに栗が入ってるって、どういうこと? って思ってました。ふふ。

伊藤
おやつを前にすると、田辺さんって、もう本当に幸せそうな顔をされますよね。

田辺
すいません本当に。ハハハ。いやー。

馬場(カメラ)
もうちょっとだけこっちにぐいーっ、と。いいですね。うれしいスマイル下さい。

田辺
ああ、いい香り!

馬場(カメラ)
OKです~。ありがとうございます。

伊藤
田辺さん、出版おめでとうございます。『ぼる塾 田辺のスイーツ天国』、拝読しました。以前からテレビで田辺さんを見ていて、なんて幸せそうに食べる人なんだろうって思っていたんです。しかも、愛があって、詳しくて。だから本になってよかった! って。

田辺
ありがとうございます。本は、出したいってずっと思っていたんですが、まさか、本当になるとは。

──
お茶をどうぞ。

田辺
(ポットを見て)うわ、こんなおしゃれなものが存在するんですね。

伊藤
北欧の古いもの(*)なんです。ほの温かさをキープしてくれるんですよ。
(*)シグネ・ペーション – メリン(Signe Persson-Melin)のウォーマーつきティーポット

田辺
私、お茶を淹れて冷めてしまうと、レンジで温め直しているんですが、風味がやっぱり落ちてしまうんですよね。これだったらいいですね。

伊藤
そっか、お茶もたしなまれるんですよね。

田辺
そうなんです。紅茶がすごく好きで。

伊藤
これ、本当にオススメです。田辺さんって、あんな膨大な量の知識を、どうやって収集しているんですか。

田辺
私、幼いころから、とにかく食べることが好きで。

伊藤
お母さまの英才教育があったとか?

田辺
はい、母が食べるのが大好きで。

伊藤
うちも食いしん坊一家だったんですけれど、育った環境って、絶対、ありますよね。

田辺
ありますね。私、子供の頃、袋に入ったお菓子、スーパーとかで買ったお菓子を食べたことがなかったんです。駄菓子も知らなかったんですよ。別に金持ちだったわけじゃないんですけれど。

伊藤
それはお母さまの方針?こういうものを食べさせたいと思われたのかな。

田辺
母が赤坂に勤めていたんですが、赤坂界隈っておいしいものがいっぱいあるんですよね。そうするといただくお菓子もおいしくって、たとえば「マキシム・ド・パリ(MAXiM’S DE PARiS)」や「トップス(Tops)」のケーキをいただくと、母が持って帰ってきてくれるんです。私はそういうのばかり食べていて、みんなが子供の頃に食べるお菓子を食べてこなかった。本当にいっちょ前で生意気な子供でした。

伊藤
そんな子、いないですよね!

田辺
金持ちだったらまだしも、うち、アパートに住んでたんですよ。でもお菓子だけは本当にいいものを食べてました。

伊藤
じゃあ、逆に、憧れちゃうんじゃないですか。「駄菓子が食べたい!」と、ちょっと道をそれたくなりませんでしたか。

田辺
ハイ、憧れがあって、1回道をそれました、やっぱり。

伊藤
やっぱりそうなんだ。

田辺
袋菓子やカップラーメンを隠れて買い食いすることを覚えました。でも、家には持って帰らないようにして、外で食べてましたよ。結果的に、どのジャンルもいけるようになったので、道をそれたのもよかったなと思ってます。

伊藤
いくつぐらいのときのことですか。

田辺
8歳から12歳ですね。そしたら、それとともに、体重の増加もちょっと。フフフ。で、中学校ぐらいになったら、3年間は部活の合唱部に夢中になって、また元に戻るんです。そして高校になって東京の学校に行きはじめて、デパ地下に目覚めました。

伊藤
なるほど、そんな変遷が。‥‥って、おやつを前に、お話ばかりでごめんなさい。いただきましょうか!まずは近江屋洋菓子店のフルーツポンチから。

田辺
ハイ、いただきます!

伊藤
フフフ。おいしそうな顔をなさいますよね。

田辺
あー、うまい! いけない、「うまい」とか言っちゃって、こんなおしゃれなところで、ハハハ。「おいしい」です!

伊藤
なにをお出ししようか、すっごく吟味したんですよ。そうしたら、今は作っていないものもあったりして、「ほぼ日の近くの、神保町界隈で探そう」と、方針をかえて。

田辺
近江屋洋菓子店を知ったのは、「ぼる塾」が売れる前だったので、とても買える余裕はなかったんです。やっぱりこれは、とてもぜいたく品ですよね。憧れではあったんですけど、手が出せなかったんですよ。

伊藤
そうそう、ちょっと優雅なもの。そういえばわたしも自分用に買ったことがないかも。いただくか、さしあげるか、ですね。

田辺
もう、どのフルーツもおいしいですよ、本当に。

伊藤
田辺さんが食べているのを見ているだけで嬉しくなります。

田辺
甘~い! うん。

伊藤
フルーツのおいしさを活かしたシロップの甘さですよね。

田辺
本当にいいですね。「フルーツいかし」が最高です。

伊藤
「フルーツいかし」! まだいろいろあるので、ほどほどに。おなか、いっぱいなっちゃうと思うので。

田辺
そうだ、私、すぐ勢い余って、すっごく食べちゃうんですよ。フフフ。でもおいしい。

伊藤
おいしいよね。

田辺
このまんまでももちろんおいしいですけど、アレンジしてもおいしそうですね。炭酸水入れたりとか。甘くないやつで、シュワッとさせる。

伊藤
さすが!

(つづきます)

(出典:weeksdays「ぼる塾の田辺さんと天国のスイーツ談義。」/写真:馬場わかな)

田辺智加(たなべ ちか)
1983年千葉県生まれ。
短大卒業後、テーマパークに勤務、29歳で東京NSC(吉本総合芸能学院)に入り、18期生に。酒寄希望と2012年「猫塾」結成。
2019年、あんりときりやはるかのユニット「しんぼる」と合併し、4人組の「ぼる塾」を結成。
スイーツ好きがこうじて、2021年10月初の著書を出版。

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