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星野源が「紅白」の楽曲選定について説明 「地獄でなぜ悪い」は闘病中に作詞

おたくま経済新聞

星野源が「紅白」の楽曲選定について説明 「地獄でなぜ悪い」は闘病中に作詞

 シンガーソングライターの星野源さんは自身のHPで12月26日、紅白歌合戦での歌唱楽曲を「地獄でなぜ悪い」から「ばらばら」に変更した理由を説明しました。この変更は、楽曲発表後にSNSを中心に寄せられた意見を受けてのものです。

 「地獄でなぜ悪い」は2013年に公開された、同名映画の主題歌として制作された楽曲でしたが、後に映画の監督を務めた園子温さんに性加害疑惑が浮上。

 NHKが12月23日に紅白歌合戦の楽曲を発表すると、星野源さんが「地獄でなぜ悪い」を歌唱することに対し、楽曲選定を疑問視する声がSNSを中心に広がりました。これを受けてNHKは26日、楽曲の変更を発表しています。

 星野さんは26日の発表の中で、楽曲「地獄でなぜ悪い」について、自身が2012年にくも膜下出血で倒れ、闘病中に作詞したものであり、個人的な想いを表現した楽曲だと説明。映画のストーリーを音楽として表現したものでなく、「星野源の中から生まれた、星野源の歌」と強調しています。

 一方で性加害疑惑を報道された人物が監督した映画の主題歌であること、映画タイトルにある「地獄」というワードにヒントを得たこと、映画タイトルと同名の楽曲であることも事実として認め、紅白歌合戦で歌唱することが、二次加害にあたる可能性があるという一部の指摘について、その可能性を完全に否定することはできないとしています。

 当初、歌唱楽曲としたことについては「アーティストの闘病経験を経て生まれた楽曲で、いま苦しい時代を生きる方々を勇気づけてほしい」という、紅白制作チームからのオファーを受けて選定した経緯があるものの、「その意図から離れ、真逆の影響を与えうるのであれば、オファーを受けた私たちの想いに反してしまう」と考えたことから楽曲変更に至ったと説明。「私たちは、あらゆる性加害行為を容認しません」と宣言しました。

 楽曲変更について、SNSでは「協議と英断に感謝します」「どちらの曲も素晴らしい。楽しみにしています!」といった肯定的な意見が多く寄せられました。一方で、「源さんの曲に問題はないと思う」「キャンセルカルチャーが行き過ぎている」という、「SNSの批判の声」に対する否定的な意見も見られます。

 「ばらばら」は星野源さんのデビューアルバム「ばかのうた」の1曲目に収録されている楽曲で、紅白歌合戦では弾き語りで歌唱するとのこと。一連の経緯を経て、どのようなパフォーマンスを披露してくれるのか、注目が集まりそうです。

<参考・引用>
星野源 Gen Hoshino(@gen_senden)
星野源さん公式HP「『第75回NHK紅白歌合戦』出場楽曲変更について」

(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2024122606.html

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