イベントも豊富、「四日市アート展2024」始まる、絵画、写真、書など8分野から約100人が出品
「四日市アート展2024」が6月7日、三重県の四日市市文化会館で始まった。四日市市と近郊から8分野の作家のみなさん約100人が作品を展示しているほか、9日まで、イベントや参加型ワークショップも開かれる。初日の様子を「youよっかいち」で職場体験中の中学生と取材した。
今年で19回目の催しで、四日市市民芸術文化祭の行事。市内外の美術展で受賞するなど活躍中の作家たちを紹介し、四日市地域の芸術の幅を知ってもらい、この地域の文化の向上にも協力しようと続けている。洋画、日本画、書、写真、いけばな、盆栽、工芸、立体の各分野から出品され、幅広いアートを一気に楽しむことができる。高校生から公募したアート作品も展示しており、最終日に大賞、優秀賞などの表彰式がある。
盆栽、書、洋画など幅広い分野から作品が展示された会場
今年は新企画として、来場者参加型のワークショップを洋画(8日午後2時半~4時半)と日本画(9日午後3時~4時半)で開く。予約なしで参加できる。洋画のテーマは「人物デッサンを描く」。講師は有竹敏視さんらで、手持ちの画材があれば持参を。日本画のテーマは「色紙に岩絵の具で梅を描く」。講師は四日市アート展2024実行委員会の委員長でもある南川朋宣さん。こちらは手ぶらでの参加もOKだ。
また、8日午後1時から、書家5人による書道パフォーマンス、9日午後1時から伊藤洋司さんによるトークイベント「誰にも出来る盆栽を作って楽しむ」がある。洋画家が似顔絵を描いてくれる無料の「洋画家による似顔絵イベント」は8、9両日の午前10時~午後4時に開催。
さらに、9日午後3時まで、「みんなで創ろう!お客さま参加型創作アート」があり、SDGsをテーマに、会場ロビーのパネルに誰でも自由に動物や鳥や植物などの絵を描き込める。完成した絵は6月25日~7月16日、市総合会館1階ロビーで展示する計画だ。
職場体験学習で取材した常磐中学2年の田中麻嵩さん(13)は、会場を見て回り、洋画の「トレビの泉」「かくれんぼ2」や、ドラゴンなどの創作折り紙などが印象に残ったという。交差点が人生の分岐点として描かれるような、身近な日常の風景に大きな意味が込められていくところが興味深かったという。参加型創作アートにも参加しており、「最終日にどんな絵になるのか、楽しみ」と話していた。
メモを取りながら展示を見て回る職場体験の中学生