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『SUMMER SONIC 2026』、ベテラン3組の懐メロだけで終わらないライブに期待

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(c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

6年ぶりとなる最新アルバム『Reality Awaits』のリリースと『SUMMER SONIC 2026』出演が重なって、ニューヨークの5人組、ザ・ストロークス(The Strokes)が再び注目を集めている。彼らの『サマソニ』出演は、実に15年ぶり。前回同様、今回もヘッドライナーとしてステージに立つ。

ザ・ストロークス

ヒップホップとR&B、あるいはロックに限定すれば、ラップメタルかポップパンクが席巻していた2001年にデビューするやいなや、レス・イズ・モアなロックンロールが実は一番かっこいいということを今一度多くの人に思い出させてからすでに四半世紀。世代によっては、もはや彼らのことが歴史上のバンドのように感じられるのかもしれない。好きとか、嫌いとか、あるいは彼らのことを知っているとか、知らないとかはさておき、その後のロックの在り方を定義したという意味でビートルズ、セックス・ピストルズ、ニルヴァーナらと並び称される伝説のバンドのライブを目撃する絶好のチャンスと考えるべきだろう。来日は3年ぶりだが、前回が12年ぶりだったことを考えると、次回、来日はいつになるかわからない。

最近のライブのセットリストをチェックしてみると、「Late Nite」「Someday」といった初期から演奏しつづけているライブアンセムも含め、新旧の人気曲を演奏している。この記事を書いている時点では最新アルバムからリラックスしたロックンロールナンバー「Going Shopping」とムーディーなバラード「Falling out of Love」という、ともにさらなる円熟を物語る新曲もセットリストに加えられているが、『サマソニ』はアルバムのリリース後だから、アルバムからの曲も増えるかもしれない。

今年、『サマソニ』でindigo la Endを観るという人たちにもこの機会に川谷絵音がファンであることを公言しているストロークスのライブもぜひ観てもらいたいと思う一方で、実は今年、『サマソニ』にぜひ足を運んでほしいのが2000年代に一番熱心に洋楽を聴いていた人たちだ。なぜなら、ストロークスに加え、カサビアン(KASABIAN)ゼブラヘッド(Zebrahead)という2000年代に、ここ日本でも大人気だったバンドがラインナップされているからだ。

カサビアン

ロックンロールリバイバル・ブームの旗手と謳われたストロークスに対して、2000年代の“踊れるロック”のブームを牽引したカサビアンは、2004年にデビューした時すでに新人離れしたスケールを持っていた。2006年の2ndアルバム『Empire』から2024年の8thアルバム『Happenings』まで7作連続でアルバムが全英No.1ヒットになったことから、今ではUKロックの絶対的王者と謳われている。


彼らの一番の魅力は、ヒップホップやエレクトロニカ経由のヘヴィなダンスグルーヴを持つドープなロックサウンドが同時にスタジアム級のアンセムにもなり得るところ。デビュー直後にもかかわらず、いきなり入場規制が掛かる人気ぶりを見せつけた2004年から数えて8回目となる今回は、さらにスケールアップしたバンドの姿を見せてくれるんじゃないかと期待している。なぜなら、彼らは7月4日にロンドンのフィンズベリー・パークに4万5,000人を集め、バンド史上最大規模のライブを開催したばかりだからだ。きっとフィンズベリー・パークを揺らした熱演を『サマソニ』でも繰り広げてくれるに違いない。すでにライブでは9月4日にリリースする最新アルバム『ACT III』から「Hippie Sunshine」「GREAT PRETENDER」という新曲も披露している。

ゼブラヘッド ©Tobias_Sutter_Zebrahead

そして、今年30周年を迎えるカリフォルニアの5人組、ゼブラヘッドはラッパーを擁するツインボーカルスタイルのポップパンクバンドだ。00年代から聴いているというファンのみならず、2015年にMAN WITH A MISSIONと『Out Of Control』というスプリットEPをリリースしたことをきっかけに彼らのことを知ったという人たちも少なからずいるかもしれない。


「待ってろよサマソニ! カウントダウン・シングル」と銘打ち、今年3月から6か月連続で新曲を配信して、洋楽アーティストとして最多となる通算9回目の『サマソニ』出演を盛り上げようとしている彼らだが、今回、東京はマンウィズと同日、同ステージの出演なのだから、もしかしたら!? 2024年、あるいは2022年に観たという人も、もし久しぶりの共演が実現するならと思えば、見逃せないだろう。

3組とも30年に及ぶキャリアを持ちながら、いまだ現在進行形というところが重要だ。

最新アルバムを完成させ、来日するストロークスとカサビアン。新曲を6か月連続でリリースしているゼブラヘッド。懐メロだけで終わらないライブを見せてくれるに違いないベテラン3組の今を、25周年を迎える『サマソニ』で感じたい。

文=山口智男

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