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【横浜市金沢区】東朝比奈・六浦地区で循環バスが本格運行 地元自治会20年越しの悲願

タウンニュース

「皆様のおかげで足ができた」と喜び、第一便に乗り込む地域住民

 金沢区の東朝比奈・六浦地区で4月1日から、乗合バス「おでかけシャトル」の本格運行が開始された。山坂が多く、最寄り駅の六浦駅までバス路線がない同地区では、湘南八景自治会が中心になり、2006年から循環バス路線の実現に向けた活動を開始。20年、22年に実証運行を実施するも、採算性が課題となり本格運行に至らなかったが、市の「みんなのおでかけ交通事業」を活用し20年にわたる悲願が実現した。

 バスは三信住宅を出発し、東朝比奈・六浦地区、六浦駅西口など19の停留所・1周約5・9Km(約26分)を循環。通年午前9時台から午後4時台に1日11便運航する。運賃は大人360円(敬老パス提示で半額)、小児180円(IC利用時は100円)。小型バス車両を使用し、乗客の定員は約35人。

 山や坂が多い同地区は金沢八景駅へのバスはあるが、住民の高齢化が進み、日常的に買い物をする六浦方面への運行区域を希望する声が高まる中、14年に湘南八景自治会が中心になり交通問題対策委員会を発足。横浜市地域交通サポート事業を活用し、20年3月に実証運行を開始したが、コロナ禍の影響により9月に中断。運行ルートを変更し、22年4月から9月まで実証運行を実施するも、採算が取れる1日あたりの乗車目標人数240人に対し、177人となり、本格運行には至らなかった。

交流に期待

 本格運行のきっかけとなったのは、市が昨年度開始した地域の移動課題解決の取り組み「みんなのおでかけ交通事業」。本格運行に最大600万円が補助されることを受け、運行事業者の京浜急行バス(株)や横浜市、同対策委員会などで協議を重ね本格運行が決まった。京浜急行バスとして同事業の運行は初めて。

 4月1日には出発地点の三信住宅バスロータリーで出発式を開催。同自治会の三島千鶴子会長や京浜急行バス(株)、バスルート沿線の自治会長らが出席。乗務員への花束贈呈の後、地域住民らが始発の便に乗り込んだ。

 沿線の魅力を「庭を美しく手入れしている家が多く、車窓から桜やバラ、あじさいなど四季折々の花が楽しめる」と三島会長。また、同自治会ではコミュニティサロン「ほっこり」を運営。日替わりランチを提供するほか歌声喫茶、編み物や小物づくり、写真展などを開催しており、「バスの運行を契機に、六浦や他の地区との交流が広がればと思っている。それぞれの地域のイベントに参加し、活力が生まれるきっかけになれば」としている。

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