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【東京散歩コース】武蔵小山・戸越銀座~2つ合わせて総延長2㎞超えのロング商店街~

さんたつ

戸越銀座

武蔵小山という地名はない。品川区と目黒区にまたがり、下町と高級住宅地が合わさった不思議なエリア。武蔵小山駅周辺は再開発され、近年はタワーマンションも多く立っている。駅前から中原街道まで続く「武蔵小山商店街パルム」は、都内最長の800mのアーケード商店街に約250店舗が軒を連ねる大ショッピングゾーン。中原街道を渡るとすぐに「戸越銀座」の商店街が始まる。戸越銀座商店街商栄会、戸越銀座商店街、戸越銀座商店街銀六会の3つからなり、全長約1.3㎞にも及ぶ。武蔵小山商店街パルムや戸越銀座の商店街には、庶民的で親しみやすい個人商店が多い。一度住んだら引っ越せないという人が多いのも納得!

戸越銀座温泉(とごしぎんざおんせん)

【散歩コース】

スタート:武蔵小山駅は東急目黒線で目黒駅から4分・140円。武蔵小杉駅から14分・230円。

東急目黒線武蔵小山駅→(すぐ)→武蔵小山商店街パルム→(18分/1.2㎞)→星薬科大学薬用植物園→(7分/0.5㎞)→戸越銀座商店街→(6分/0.4㎞)→戸越八幡神社→(2分/0.6㎞)→文庫の森→(3分/0.2㎞)→戸越公園→(11分/0.8㎞)→東急大井町線戸越公園駅

ゴール:戸越公園駅から東急大井町線で大井町駅まで3分・140円、溝の口駅まで24分・230円。

今回のコース◆約3.7㎞/約50分/約4900歩

都内で最も長いアーケード「武蔵小山商店街パルム」

日本初の大型アーケード街として1957年にオープン。完成当初は全長470mだったが、延長拡大を経て現在は約800mも続く。年間を通して20以上のイベントが行われ、活気のある商店街として注目されている。

武蔵小山商店街パルムのにぎわい。

「武蔵小山商店街パルム」詳細

武蔵小山商店街パルム(むさしこやましょうてんがいぱるむ)
住所:東京都品川区小山3/アクセス:東急電鉄目黒線武蔵小山駅すぐ

暮らしに身近な薬用植物『星薬科大学薬用植物園』

大学キャンパス内に付設された約3000平方メートルの植物園。樹木園や水生植物園、野草園などに区分され、漢方薬や医薬品の原料となる有用植物約800種類を間近に見学できる。

『星薬科大学薬用植物園』詳細

星薬科大学薬用植物園(ほしやっかだいがくやくようしょくぶつえん)
住所:東京都品川区荏原2-4-41/営業時間:9:00~16:30(土は~12:00)/定休日:日・祝(大学休暇期間、入学試験等)/アクセス:東急電鉄池上線戸越銀座駅から徒歩8分

食べ歩きや居住希望で大人気「戸越銀座商店街」

全長1.3㎞、約350店舗が軒を連ねる。関東大震災で被害を受けた東京下町や横浜方面の商業者が移転したことや、東急池上線戸越銀座駅開業にともない発展した。“食べ歩きの街”、“下町グルメロケの聖地”として人気を呼んでいる。

戸越銀座駅と商店街。

「戸越銀座商店街」詳細

戸越銀座商店街(とごしぎんざしょうてんがい)
住所:東京都品川区戸越1/アクセス:東急電鉄池上線戸越銀座駅、地下鉄浅草線戸越駅すぐ

創建約500年の戸越の鎮守「戸越八幡神社」

室町時代、大永6年(1526)創建と伝わる。社殿内の龍の彫刻や6つのさし石(力石)など見どころも多い。御神木のケンポナシは都内ではほとんど見られない樹木で、品川区天然記念物に指定される。

「戸越八幡神社」詳細

戸越八幡神社(とごしはちまんじんじゃ)
住所:東京都品川区戸越2-6-23/営業時間:境内自由/アクセス:地下鉄浅草線戸越駅から徒歩5分

歴史と自然を感じる憩いの場「文庫の森」

国文学研究資料館跡地を利用した公園。 一帯は、かつての肥後熊本藩・細川家の下屋敷で、後に財閥・三井家の所有となり三井文庫が発足された。現在は第二書庫の建物が保存され、往事の面影を今にとどめている。

「文庫の森」詳細

文庫の森(ぶんこのもり)
住所:東京都品川区豊町1-16-23/営業時間:園内自由/アクセス:東急電鉄大井町線戸越公園駅から徒歩6分

四季の花が彩る名園に憩う「戸越公園」

肥後国藩主・細川家の下屋敷の庭園跡を利用した公園。渓谷や滝、築山などを配した回遊式庭園で、四季折々の美しい景色が楽しめる。体験型展示やイベントを行う品川区立環境学習交流施設『エコルとごし』も併設。

「戸越公園」詳細

戸越公園(とごしこうえん)
住所:東京都品川区豊町2-1-30/営業時間:園内自由/アクセス:東急電鉄大井町線戸越公園駅、下神明駅 から徒歩6分

作家の手仕事感じる道具類『くらしの雑貨店 もくもくいし』

全国各地から集めた、器や生活道具などを販売。取引をしている作家は、店主自らが陶器市やクラフトフェアへ足を運び見つけてきたという。オーバル皿3850円、木箸1540円。

『くらしの雑貨店 もくもくいし』店舗詳細

くらしの雑貨店 もくもくいし(くらしのざっかてん もくもくいし)
住所:東京都品川区豊町1-4-12 1F/営業時間:12:00~18:00/定休日:月・火(ほか不定あり)/アクセス:東急電鉄池上線戸越銀座駅から徒歩11分、地下鉄浅草線戸越駅から徒歩9分

【武蔵小山・戸越銀座のグルメを堪能!】

おいしさも量もピカいちのパフェ『王様といちご』

高さ約60cm、重さ約3.5kgのキングパフェ(いちご)3500円が名物。そのボリュームはおよそ4人前はありそう。一つのパフェでいろいろな味と食感を楽しめると挑戦者も多い。

『王様といちご』店舗詳細

王様といちご
住所:東京都品川区小山3-24-3/営業時間:10:00~22:00(金・土・祝は~23:00)/定休日:無/アクセス:東急電鉄目黒線武蔵小山駅から徒歩2分

2代目が受け継ぐ名物あんぱんの味『こみねべーかりー』

創業約50年の地元民に愛されるパン屋。名物のつぶあんぱん、こしあんぱん各150円は、ぎっしりと詰まった餡がやさしい甘さで食べやすく、1個でも十分おなかにたまる。

『こみねべーかりー』店舗詳細

こみねべーかりー
住所:東京都品川区荏原3-5-11/営業時間:7:00~20:00/定休日:無/アクセス:東急電鉄池上線戸越銀座駅から徒歩8分、東急電鉄目黒線武蔵小山駅から徒歩8分

テイクアウトと立ち食いの焼鳥店『鳥勇 本店』

上質な国産鶏肉から少量しかとれない、希少な部位のみを使用する。保温台に並ぶ焼き鳥を自由に取って、最後に食べた分を精算する方式なので気兼ねない。各種1本190円。

『鳥勇 本店』店舗詳細

鳥勇 本店
住所:東京都品川区荏原3-5-11/営業時間:11:30~19:00(売り切れ次第閉店)/定休日:無/アクセス:東急電鉄目黒線武蔵小山駅から徒歩9分

イートインでおでんお供に1杯『後藤蒲鉾店』

おでんと総菜がおいしいと大人気で、行列もできる蒲鉾店。店頭で湯気をあげるおでん60円~や、細かく刻んだおでん具材とジャガイモを和えた「おでんコロッケ」150円が人気。

『後藤蒲鉾店』店舗詳細

後藤蒲鉾店(ごとうかまぼこてん)
住所:東京都品川区戸越2-6-8/営業時間:11:00~20:00/定休日:水/アクセス:東急電鉄池上線戸越銀座駅から徒歩8分、地下鉄浅草線戸越駅から徒歩6分

【街探検】商店街のモダン銭湯で黒湯に浸かる至福の時間を! 2つの温泉

『武蔵小山温泉 清水湯』の露天風呂。

アーケードの長さ日本一の武蔵小山商店街パルム、都内一長い戸越銀座商店街には、それぞれ黒い天然温泉「黒湯」を満喫できる2カ所の銭湯が立つ。

「武蔵小山商店街パルム」から徒歩5分の住宅地にある『武蔵小山温泉 清水湯』は、黒湯を注ぐ男女別の内風呂や露天風呂のほかに、女性専用の岩盤浴(別途1500円)も備える充実の設備。2階には休憩所もあるので、湯上がりもゆっくりできる。

「戸越銀座商店街」にある『戸越銀座温泉』は、「月の湯」「陽の湯」の2カ所ある浴室にそれぞれ描かれたペンキ絵が印象的。温泉は「月の湯」は内湯に、「陽の湯」は露天風呂に注がれ、美肌効果も高い湯につかれば、日頃の疲れも一気に吹き飛ぶ。大浴場は男女日替わりなので趣の異なる湯浴みを楽しみたい。

『戸越銀座温泉』の内湯。

武蔵小山温泉 清水湯(むさしこやまおんせん しみずゆ)
住所:東京都品川区小山3-9-1/営業時間:12:00~24:00(日は8:00~、祝は12:00~) /定休日:月(祝の場合は営業)/アクセス:東急電鉄目黒線武蔵小山駅から徒歩5分

戸越銀座温泉(とごしぎんざおんせん)
住所:東京都尾品川区戸越2-1-6/営業時間:15:00~25:00(日・祝は朝湯8:00~12:00あり)/定休日:金/アクセス:地下鉄浅草線戸越駅から徒歩3分

取材・文・撮影=アド・グリーン
『散歩の達人 歩きたい人のための 東京散歩地図』より

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