黒糖に和三盆… 砂糖にこだわった氷見漁港・番屋街近くのスイーツ店【焼き菓子 粉糖】素朴でやさしい甘みが魅力
富山県氷見市に、砂糖にこだわる焼き菓子の専門店があります。
砂糖にこだわるってどういうこと!?って疑問に感じる方も少なくないかもしれませんが、実は砂糖っていろんな種類があるんですよ。
お邪魔したのは、「粉糖」。
粉に糖と書いて、「こと」と読みます。
店の場所は、氷見漁港やひみ番屋街がある比見乃江の海岸から車で数分、住宅街にあります。オフホワイトの外壁に、ナチュラルな木の扉が印象的な落ち着いた雰囲気。
こじんまりとした店内ながら、ショーウインドウやテーブルには店主のこだわりが感じられ、静かで心地よい時間が過ごせそうです。
きび糖や黒糖、和三盆糖、さらにハチミツ、メープルも
甘味料を使い分けるやさしい甘みの焼き菓子
ショーウインドウに並ぶ焼き菓子は、国産の小麦粉やバター、厳選した卵をベースに作るのですが、一番のこだわりは甘味料。
さとうきびから作られる「きび糖」や西表島産の黒糖、徳島県から取り寄せる伝統的な製法の和三盆糖、さらに富山県産のハチミツやカナダ産のメープルなど、さまざまな甘味料を菓子によって使い分けています。
「1kgあたり4000円の甘味料もあって、材料費はかなりかかるんですけど、それじゃないと出せない味があるんですよね」
しみじみと語るのは、料理人歴50年の中尾琴子さん。
これまでイタリアンレストランで様々なメニューを提供してきた中尾さんが最後に追求したいと思ったのは「焼き菓子」だったと言います。
素材と味にこだわる中尾さんが、オーブンの前でその焼き色とにらめっこして作るのがバスク風チーズケーキ。
イチオシの定番メニューです。
スペイン・バスク地方伝統のチーズケーキは、黒く焦げたような焼き目が特徴ですが、もちろん焦げてはおらず苦味などもありません。
「焦げるギリギリのところを攻めてます」とは、中尾さん。
長年の経験から、自信に満ちた表情をのぞかせます。
一般的なものよりもチーズの量が多いという「粉糖」のバスク風チーズケーキは、チーズをそのまま食べているかのようなしっかりした風味と濃厚な舌触り。
時間をかけて丁寧に作っているからこそ、そのやさしい甘みの余韻には何度も浸りたくなります。
比見乃江公園や朝日山公園など、近くには子供を連れてピクニックできる公園や番屋街などの観光スポットもあります。氷見を訪れた際に立ち寄ってみるのもいいかもしれませんね。
【店舗情報】
【焼き菓子 粉糖】
住 所 富山県氷見市諏訪野4-21
営 業 11:00~17:00
電 話 0766-72-0134
定休日 月、火曜
記事編集:nan-nan編集部