藤沢翔陵高校3年生 唯一無二の卒業記念に 守谷さん監修、壁面アート制作
藤沢翔陵高校(善行)の3年生226人が、正面玄関の壁に一風変わったアートを描いている。卒業記念制作の一環で、藍と左官を融合させた「藍左師」として活動する守谷玲太さんが監修。生徒の心に残る唯一無二の作品が誕生しそうだ。
「学校は地域のおかげで成り立っている。閉鎖的な雰囲気を払拭し、誰もがふらっと立ち寄れる場になれば」と根岸和也教諭が昨年7月、親交のあった守谷さんに協力を依頼。同校1期生の守谷さんも「とても感慨深い」と快く承諾した。
高台に位置する同校はかつて飛行場だったことから守谷さんはイメージを膨らませ、「卒業生が綿毛のように自由に飛んでいってほしい」という思いを込め、タンポポを描くことにした。
今月5日から守谷さんが天然藍を使用したセメントで下地を作り、23日には生徒が「学」「楽」「心」など3年間を表す漢字一字を書いた。「岳」と力強く筆を走らせた小島悠暉さんは山岳部の部長で「人生は山。登ったり、下ったりする人生を楽しんでいきたい」と笑みをこぼした。漢字を綿毛に見立てており、下にある字は小さく、上にあるほど大きな字になった。「指示した訳ではない。行動心理ですかね」と守谷さんは笑った。
今後、守谷さんが仕上げ作業に取り掛かり、2月5日(水)に完成予定。保護者や近隣に住む住民なども見られるという。